2012釜山経由対馬7 釜山からのジェットフォイル"ビートル"で到着した上対馬町・比田勝が、あまりに何もない街でちょっと困った件
JR九州のジェットフォイル"ビートル"は、釜山港と対馬/比田勝ターミナルを1時間10分で結ぶ。窓から海と波しぶきを眺めていると、水平線にうっすら見えていた陸地の影がどんどん濃くなり、やがて島が見え始める。これがけっこうあっという間のことで、船は定刻に上対馬町・比田勝港に到着した。
船の窓からは、比田勝港の「国際ターミナル」が見える。スタッフが「来たぞきたぞ」的に待機しているのが、大変よろしい。ちなみに下の写真の左側に見える煙突のある建物は、国内航路のターミナルだ。明らかに国際ターミナルの方が小さ……
-------------------------------(全文はここから)--------------------------
JR九州のジェットフォイル"ビートル"は、釜山港と対馬/比田勝ターミナルを1時間10分で結ぶ。窓から海と波しぶきを眺めていると、水平線にうっすら見えていた陸地の影がどんどん濃くなり、やがて島が見え始める。これがけっこうあっという間のことで、船は定刻に上対馬町・比田勝港に到着した。
船の窓からは、比田勝港の「国際ターミナル」が見える。スタッフが「来たぞきたぞ」的に待機しているのが、大変よろしい。
ちなみに下の写真の左側に見える煙突のある建物は、国内航路のターミナルだ。明らかに国際ターミナルの方が小さい。こちらはイミグレーションや税関、検疫(CIQ)のためだけの施設なのでこうなるのだな。週に2便しかない国際線のためにCIQや免税店の施設を持つ空港だってある中、これは現実的で賢明な選択だとも思う。
入国審査の列に並ぶと、入管のスタッフが「日本人の方は前へどうぞ」と誘導してくれた。日本人も外国人も同じ列に並ぶしかない小さなイミグレなので、こうなるのだろう。ありがたい、というより、適切な処置だな、うん。決してスタンプマニアではないが、"HITAKATSU" の出入国印は結構レアだよなぁとしげしげと眺めてしまう。
初めての対馬。
釜山から対馬への船は、ここ比田勝港行きと、津島市の厳原港行きの2種類がある。厳原は対馬最大の繁華街でありそれなりの賑わいがあるようなのだが、比田勝はというと、その、なんだ…、まぁ地味な集落だ。
何もないというわけではない。一応対馬最北部のそれなりの街であり、約400世帯/1000人の人が暮らしている街だ。銀行の支店もあれば宿もある。食事をする店だって多少の選択肢がある。小学校や中学校もある。でも、高校は少し離れた場所だし、ちょっと大きなスーパーは3-4km程離れた大浦という別の集落まで行かなければならない。そんな街だ。街のビジネス状況を端的に示した看板があったので撮影してみた。ま、こんなもんだ。
(もっと詳しく知りたい人はこちらをどうぞ)
団体ツアーでやってきた韓国の人はというと、かなり安い金額でチャーターしたバスで、温泉やスーパーマーケット等を巡って過ごしたりするらしい。(このあたりの事情については、一橋大学水岡ゼミの学生さんが興味深いレポートを書いている) できれば私も韓国の皆さんと同じバスに乗って島内を観光して韓国スタイルの団体旅行を見学したかったのだが、どうしてもその種のツアーの予約は叶わず、ひとりぼっちになってしまった。ああ、チャーターバスのツアーに混ぜて欲しかったなぁ、である。
私はビートルのチェックインが始まる午後3時までの5時間弱を、ここで過ごさなければならない。 仕方ないので、街を歩く。
これが厳原ならば徒歩圏内の博物館を見たり繁華街を歩いたりと、ある程度は徒歩で観光ができるのだが、ここ比田勝で5時間を過ごすのは地味に厳しい。周辺を徒歩でうろうろするという選択肢もないではないが、ここはやはり何らかの移動手段を確保した方が良さそうだ。となると、選択肢は2つ、なんだよねぇ。