世界、大人の社会科見学!

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韓国

2012釜山経由対馬9 まずは世界最大級の豊砲台跡をじろじろ見た件

 世界中どこでもそうだが、レンタカーを確保したときの「これでどこにでも行けるぞ」感は頼もしい。私が対馬レンタカーで借り受けた車は軽だったけれど、これで「この小さな集落で5時間どうしよう」の悩みは消えた。行くことができる場所が急に増えたので、むしろ「この5時間を効率よく使わなければ」という気持ちになっている。レンタカー、偉い!実質4時間に5000円はちょっと痛いけれど、次いつ来ることが出来るか分からない対馬だ。これくらいの投資はありだろう。

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まずは対馬最北端の道路を走ってみる。最初の目的地は、比田勝の集落から8km弱離れた豊砲台跡だ。
豊砲台は昭和9年に完成した世界最大級の砲台だった。ここに設置された40センチ級のキャノン砲(加濃砲)は、日本にもそう多くはなく、戦艦土佐、あるいは赤城・長門のものが使われたという話もある。砲身だけで100トン以上……


 

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世界中どこでもそうだが、レンタカーを確保したときの「これでどこにでも行けるぞ」感は頼もしい。私が対馬レンタカーで借り受けた車は軽だったけれど、これで「この小さな集落で5時間どうしよう」の悩みは消えた。行くことができる場所が急に増えたので、むしろ「この5時間を効率よく使わなければ」という気持ちになっている。レンタカー、偉い!実質4時間に5000円はちょっと痛いけれど、次いつ来ることが出来るか分からない対馬だ。これくらいの投資はありだろう。

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まずは対馬最北端の道路を走ってみる。最初の目的地は、比田勝の集落から8km弱離れた豊砲台跡だ。


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大陸に最も近い日本国土である対馬には、かつて対馬要塞があり、豊砲台は昭和9年に完成した世界最大級の砲台だった。ここに設置された40センチ級のキャノン砲(加濃砲)は、日本にもそう多くはなく、戦艦土佐、あるいは赤城・長門のものが使われたという話もある。砲身だけで100トン以上あったらしい。砲台跡は山の中にあるけれど、ちゃんと駐車場もあって山道を歩く必要はない。

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以前は100円を投入することで30分間照明が点灯していたらしいのだが、現在は無料になっていて、赤い ボタンを押せば良い。ありがたいありがたい。

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ありがたく照明のスイッチを入れ、中に入る。さすが砲身が100トンを超える40センチキャノン砲を回して撃とうというだけあって、力機室も広い。ワイヤーを巻上げる機械も専用の別室に据えられていた。砲台もこの規模になるとなかなか大変だ。

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一番奥が砲頭部だ。砲身は撤去されていて円形の中庭と化している。

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なかなか貴重な史跡だと思うのだが、土曜日だと言うのに私しかいない。地元の人にとっては何度も行きたいと思うような場所ではないのかもしれないし、観光客も車がなけれはなかなかアクセスできない場所だ。車があっても厳原からだと3時間近く走らなければならないこともあるだろう。誰でも気軽に見られる、という物ではない、気がしないでもない。

史跡に見とれて水路に足を突っ込んでしまったけれど、それを後悔しなかった位興味深い見学になった。対馬、やるではないか。


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