2013 タナトラジャ/ジョグジャ5 ランパテオまでのバスチケットを確保して、中華風味のミーゴレンを食べた件
マカッサルで真っ先にするべきことは、タナ・トラジャへのバスの予約だ。
ラマダン明けの8月という超ピークであるこの時期、タナ・トラジャの観光拠点であるランテパオまでのバスはかなり混むと聞いていた私は、宿にチェックインすると同時に、フロントでバスの予約について尋ねてみた。親切なYasmin Hotelのスタッフはマカッサルで一番の大手であるLitha Bus (Bus Litha) に電話を入れてくれた。
「明日の午前便はもう満席みたいですね。夜便なら空席があるみたいですよ?」
うわぁ、満席かよぉ! (ノД`)
「Litha以外のバスなら空席ってあると思いますか?」
「バスターミナルで朝から待っていれば乗れる可能性もあるとは思いますけれど、私ならLithaのチケット買っちゃいますね。Lithaなら"BEST"だし。市内の事務所は9時まで開いているので、まだ間に合いますよ?」
「事務所って遠いですか?」
「タクシーで10分かかりませんよ。住所書きましょうか?」
「お、お願いしますっ!!」
貧乏性の私にとってタクシーに乗ることはかなりの贅沢なのだが、着いたばかりの街、日没後、行ったことのない通りという状況では選択肢はない。それに良いバスのチケットが取れなかったために、12時間苦痛に耐えることもマカッサルで貴重な時間を浪費するのも耐えられない。まずは、バスチケットの確保だ。
ランテパオ行きのバスは、翌日の夜行便も残り4席という有様だった。
Litha社はエアコン/ノンエアコンあわせて1日6便、つまり約240席を持っている。1日1便のノンエアコンを外国人である私に勧めなかったとしても、これは大変混んでいると言って良い。まぁバスなんて40人単位で増便出来るし、無駄な燃料を消費させないためにもLitha社が便数をコントロールするのは当然だ。これは慢性的に混雑していると考えても良いのかもしれないな。
この様子じゃバスターミナルでの空席待ちにも期待は薄いし、夜便も明日チケットを確保できるとは思えず直ちここでに購入する。バスは "MASTER PIECE" という最高級グレードのもので片道170000ルピア(約1500円)。他にもバスを運行する会社は複数あるのだが、チケットを買うにはもう閉店してしまった旅行代理店に行くか、市内から15km程離れたバスターミナルに行くしかない。ま、こんなもんだろうな。タナ・トラジャに行く人は何よりもバスチケットの入手を優先した方が良さそうだ。
Litha社のあるJalan Gunung Merapiからホテルまでは約2km。様子をうかがうとそんなに治安も悪くなさそうだったので、歩いてみることにした。「インドネシアで一番おいしい」とも言われるマカッサル料理を、街中で食べてみたかったためでもあったのだが、リタ社からそう遠くない場所に行列の出来る店を発見した。
空席待ちの他、お持ち帰り待ちの人も結構いる。えい、はいっちゃえ!
店内のほとんどの人が食べているあんかけ焼きそばのを注文すると、「あ、はいはい、ミーゴレンね」とのことで多少戸惑う。インドネシアで「ミーゴレン」と聞いて頭に浮かぶのは、ケチャップマニス味の焼きそばだなんだけど、随分様子が違わないか?まぁ、「揚げた(炒めた)麺」ではあるけどさ。メニューを見ると、正確には "Mie Goreng Kwantong"と言うらしい。「広東風焼きそば」だな。
ケチャップマニス+サンバルで、どこで食べても似たような味のミーゴレンに比べれば、確かにこれはおいしかった。どうやら華僑の経営する店らしい。マカッサルには華僑が多く、私の泊まっているYASMIN HOTELなどは全く賑わっていない中華街にある。マカッサル料理がおいしいと言われる理由のひとつは、この華僑の存在にあるのかもしれない。
ただ、値段は予想より高くて35000ルピア(約310円)。数年ぶりのインドネシアで食事だったのだが、物価高に多少戸惑う。大盛りではあるけれど、タイやマレーシアと比較しても、この店のこのメニューが100バーツ/10リンギットはちょっと高い気がするんですけど…