プライオリティパス・ラウンジ ロシア/ウクライナ/モルドバ/ルーマニア/トルコ
2012黒海西側を行く3 やっとウクライナのキエフに着き、空港から市内に向かった件
2017/01/14
空港からは出ているがロシアには入国していない私たちを、アエロフロートのバスがトランジットホテルから飛行機のゲートまで連行しに来た。前回いろいろ悪口を書いてしまったが、一応アエロフロートは私たちをキエフまで送り届ける気はあるらしい。トラブルさえなければ、安くていい航空会社なんだけどねぇ。
トランジットホテルにはペットボトルの水が1本あっただけで、売店などに行くことも許されなかった。最後の機内食から10時間以上経っていたため結構空腹だったのだが、ろくに種類もないのに値段はノボテルなルームサービスを頼む気も起きない。トランジットビザが簡単に取れるようになったロシアなのに、未だわざわざこの不自由なホテルに自ら泊まろうという人もまだ結構いるようで、そういう奇特な人たちのおおよそは後悔しているようだ。夜行便の連続フライトが苦手な自分には気持ちは分かるけれどね。
空港の出国エリアに直接到着したバスを降り、ゲートに向かう前にプライオリティパスの使えるラウンジを探す。最後の食事から10時間以上経過し、おなかがぺこぺこだ。昨日アンバーラウンジを利用したターミナルFには、クラシックラウンジ(旧ファーストクラスラウンンジ)があったので、こちらを利用してみる。搭乗開始まではあまり時間がなく、15分間の朝食だ。
昨日のアンバーラウンジといい、帰路に使った別のラウンジといい、どうしてモスクワのラウンジってパイしかないんだ?ではあるけれど、飢えた身には素直にありがたい。プライオリティパスを持っていて本当に良かったと思うのは、こういう半非常事態みたいな時だ。昨日の待ち時間だってアエロフロートの職員が「**時に戻ってきて下さい」とさえ言ってくれれば、ラウンジで過ごせたのに、だ。
キエフ行きSU1802便。
普通に快適なフライトだ。アエロフロート、トラブル時の対応さえもう少しちゃんとれきれば、本当に悪くない航空会社なのにね。私にとってのアウェイ、アエロフロートにとってのホームであるシェレメーチエヴォ国際空港で、ロシアの本場スタッフとあの名高いトランジットホテルという組み合わせが強力すぎたんだろうな。
今何かと話題のウクライナ、キエフ・シェレメーチエヴォ国際空港。
ガードマンが「日本は友達だ」と言いながら、ビザ不要の入国審査ラインに案内してくれる。こういう対応は素直にうれしいし、日本はこういう対日感情の良さを維持してほしい、と本気で思う。
空港でウクライナの通貨であるフリブナを入手する。政府が崩壊し今日ロシアの介入も決定したウクライナのフリブナは鋭意暴落中だが、1フリブナは約12円。今のレートでも10円以上を維持しているのはすごい。国際相場はウクライナの政府が倒されても国としての経済価値にこの程度の変化しか認めていないと言うことで、旧政権どれだけなめられていたんだよ、である。
*ウクライナのATMではスキミングによる被害が大変多いことに注意したい*
空港から最寄りの地下鉄駅までは "Sky Bus"で20フリブナ、約200円だ。バスは24時間、15分から45分間隔で走っていて、とても使いやすい。いろいろあったけれど、これでやっとウクライナに到着だ。