世界、大人の社会科見学!

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2012黒海西側を行く21 1989年に銃殺されたチャウシェスクの宮殿「国民の館」と、最後の演説場所

 
ルーマニア共産党書記長であり初代大統領であったニコラエ・チャウシェスクは、1965年から1989年までルーマニアの独裁権力者だった。

ソ連の影響が大きい東欧にありながらソ連と一定の距離を置くことで国際政治の舞台で一目置かていたが、その強権的な手法や個人崇拝的風潮への批判が経済的窮乏と重なって国民の不満を産み、東欧の共産党政権が相次いで倒された1989年の東欧革命/ルーマニア革命の中、クリスマスの日、婦人と共に革命勢力によって銃殺された。その様子は世界中に訪英され、私もかなり衝撃を受けた記憶がある。ブログにその動画を貼るのは嫌だ。
(どうしてもその様子を見たい人は、ここを見て欲しい *衝撃的な映像が含まれるので注意*

一般的に現在のルーマニア国民にも好かれてはいないチャウシェスクだが、そのチャウシェスクがルーマニアに残した物の一つが、世界で2番目の大きさを誇る宮殿「国民の館(Casa Poporului)」だ。

Casa Poporului 01.gif

地上10階・地下4階建て、延べ床面積が約33万平米、部屋の数が3000をこえるこの建物はペンタゴンに次ぐ世界第2の大きさの建物で、1983年に着工された。宮殿として利用されながらも工事は続けられていて、チャウシェスク夫妻が処刑された時点でもまだ3割弱のエリアが工事中だったらしい。ともかくでかいのだ、ここは。ルーマニアにやってきてこんな因果な宮殿を見逃す手はない。見学ツアーは1日数回、廻るフロアやバルコニーに多少の違いがある何種類かが行われる。見学の際にはパスポートをレセプションに預ける必要があるので、忘れていってはならない。

Casa Poporului 02.gif

ツアーの参加費は25レイ(≒790円)前後となかなかのお値段なのだが、内部で写真を撮りたいとなるとその何倍かの撮影料を払わなければならない。うーん、そんな金はないぞ!と言うわけで、ここはBBCの動画で中をご紹介だ。

Casa Poporului 03.gif

Casa Poporului 04.gif

なんとも豪勢な建物だ。広くてでかくて豪勢で、事実上の独裁権力者がこういうものを作れば国民も良い感情を持たないと思うのだが、そんなちんけなことを考えていたんじゃ独裁者は勤まらないんだろうなぁ。一応議事堂だし。 ちなみにツアーでは3000以上ある部屋のうち限られた物しか見学できないが、これは宮殿が広すぎて管理しきれないためなのだそうだ。また、建物の外、バルコニーや屋上だけは撮影料なしで写真を撮ることができる。

Casa Poporului 05.gif

Casa Poporului 06.gif

Casa Poporului 08.gif

宮殿からはブカレストのメインストリートがよく見える。ここから3km弱離れたところには、チャウシェスクが最後の演説を行った旧共産党本部があるので、そこまで歩いてみることにする。

Casa Poporului 10.gif

ここだ。確かにあの時ニュースで見た場所だ。たしか最後の演説の時、お手盛りの集会だったにも関わらず聴衆からはチャウシェスクへの反感を示すざわめきや果てには「チャウシェスク打倒」の声まで上がり、翌日には夫婦でここからヘリコプターで脱出し、そしてその3日後公開で銃殺された。その最後の演説が行われたバルコニーはここだ。

Casa Poporului 11.gif

世界にはいろいろな権力者がいるが、20世紀末に国民の手によって処刑されたチャウシェスクは、決して幸運な権力者じゃなかったのかもしれない。世界には彼よりもっと質の良くない輩だっていっぱいいるだろうし、裏で表で悪事を多く行いながらも、単に運が良かっただけで人生を全うできたケースだってある。もちろん、もっとまともな権力者も多くいると信じたいし、「神様は見ている」くらいのことは思わないでもないけれど。それにしても、まぁ、人生いろいろ、だよなぁ。

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