2012黒海西側を行く28 イスタンブールの新旧ショッピングモール、グランドバザールとジェヴァーヒル
ベヤズットエリア、というか旧市街西側の大観光ポイントには、グランドバザールがある。
15世紀に作られた2つの屋根付き市場が中心となるこのグランドバザールには4000軒以上の店が有るが、扱っているものは絨毯や貴金属、あとは観光みやげ的なものが多い気がする。正直生活感はあまりない。エキゾチックなイスタンブール土産を買い求める観光客で持っているような気もする場所だ。
市場の作りとしては、例えばシリア・アレッポのスークなどとほぼ同じだ。中東の厳しい暑さ雨風を避けるために屋根があり、細い通路が迷路のように広がっている。観光として少し歩く分にはそれなりに楽しいとは思う。しかし私のような貧しい観光客には欲しい物もない。だいたいここで買い物をしているイスタンブール市民なんて事実上皆無なのじゃないかと思う。「おとうさん、今度おのお休みにはグランドバザールに連れて行ってね!」というイスタンブール幼児とか、ありえないよな。
じゃぁ市民は休日どこで消費活動を楽しむのかというと、市内中心部を少し離れた場所にあるショッピングモールなどだろう。私も観光名所であるグランドバザールから、イスタンブール最大規模と言われているジェヴァーヒルに行ってみた。
ガイドブックによっては「ヨーロッパ最大規模」と紹介されていることもあるここジェヴァーヒルは、確かにでかい。グランドバザールではあまり見かけないイスタンブールの家族連れが、ここにはいっぱいいる。室内遊園地やボーリング場、映画館などが入ったこの巨大ショッピングモールは、21世紀のグランドバザールなのかもしれない。
日本では滅多にショッピングモールなどに行かない私だが、旅先では妙にこういう場所に行ってしまう。その土地の生活を見ようと思うと、ついつい来てしまうんだよな。それに、こういう場所では比較的安くて旨い食事をすることができる。ここジェヴァーヒルには、私の泊まっている安宿街より(比較的)安くておいしい中華料理店があった。並んでいる料理の好きな物を取り皿に盛りつけるセルフのバフェ方式なので、好きな物が食べられるの悪くない。
ここにはPCの店も入っていて、私は300円位のマウスを買った。グランドバザールではマウスは買えないもんな。