世界、大人の社会科見学!

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ロシア/ウクライナ/モルドバ/ルーマニア/トルコ

2012黒海西側を行く29 580円で行く90分間のボスポラス海峡クルーズと、エミノニュ広場のサバサンド

 
4世紀より東ローマ帝国の首都であり、14世紀からはオスマン帝国の首都でもあったコンスタンチンノーブルことイスタンブールにはまだまだ見所があるが、見所、と言うよりアトラクションの一つとしても、ボスポラス海峡のクルーズがある。

ボスポラス海峡は天然の海峡であって運河ではない。そしてここは、外海に閉ざされた黒海とエーゲ海につながるマルマラ海を結ぶ唯一の海路で、黒海沿岸のロシアやウクライナにとっては重要な場所であり、1936年に締結されたモントルー条約では「商船は自由に行き来していいけれど、軍艦は規制上での通行ね」ということになっている。モンとルー条約では航空母艦はボスポラス海峡を通過できないため、ソ連(ロシア)はどう見ても空母のアドミラル・クズネツォフ号を「これは空母じゃなくって『重航空巡洋艦』だもんね、だからボスポラスを通過するのに何の問題もないもんね!」と言い張っている。実際のところアドミラル・クズネツォフは現ロシア海軍唯一の空母であり、アメリカを除けば世界最大の空母なのだが、どうもこれが「せーじ」というやつらしい。ま、そんなボスポラス海峡を船に乗って見物しましょうというのが、ボスポラス海峡ツアーだ。

このツアーには大きく分けて2種類ある。一つは黒海に近いアナドル・カヴァウまで行きそこで船を下り2時間ほど散策やランチで過ごすものでこちらが往復で25トルコリラ、もう一つは90分程ただ海峡をクルーズするものでこちらが12トルコリラ(2012)。ウクライナのオデッサで黒海はさんざん見たし、アナドル・カヴァウの待ちには特別に何かあるという訳じゃなさそうだし、何より単なるクルーズの方が頻繁に船が出ているので、私はTURYOL社のクルーズに参加した。

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サバサンドでも有名なエミノニュ広場に一角には様々な船がいて、いくつかのチケット売り場がある。TURYOLの看板を確認して12トルコリラ(≒580円)のチケットを買い、船に乗り込む。船内は全て自由席で、クルーズのシートと言うより「渡し船の座席」と言った方が似合う気がしないでもない。

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「どうせチンケな安くクルーズだし」とあまり期待はしていなかったのだが、それでも海峡から眺めるアジアとヨーロッパの光景は捨てたモノじゃない。

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そしてこのクルーズの最大の魅力は、海からトプカプ宮殿を見ることができることだ。今となっては周辺に大きな建物も建ち海には大型船が停泊していて、宮殿の存在がやや霞む感もないではないが、「かつて船でコンスタンチンノーブルに到着した人たちは、こんな光景を見たんだなぁ」と感じる。

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クルーズ船は約90分でエミノニュ広場に戻る。船内でもお茶やスナック程度は購入できるが、私にはエミノニュ広場でこれを食べる予定があった。

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エミノニュ広場名物、サバサンド。炭火や直火ではなく鉄板で焼かれた鯖をパンに挟んだだけのものなのだが、観光客にも市民にもそれなりに人気はある。以前はもう少し橋に近いあたりでもっと怪しげな船で鯖を焼いていたのだが、衛生上の問題から販売が禁止され、その後このようなゴージャスな3連魚焼き船と陸地の売り場で復活したらしい。その分値段もちょっと高くなっているけれど、鉄板で焼いたとは言え青魚の半身焼きというのは日本人には懐かしい味で、焼き上がる匂いをかぐと、つい食べてしまう。まぁ200円かそこらだ。お高い和食店にいかないで焼き魚を食べたい本能が満たされるなら悪くない。

更にこのサバサンドランチの和食感を向上させるアイテムとして、トゥルシュがある。

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一見甘いフルーツドリンクを連想させるピンク色の液体は、酸味のほとんどないピクルスだと思えば間違いがない。漬け物を付け汁ごとカップに入れたようなもので、普通にしょっぱく、日本の漬け物と似ている部分も多い味だ。外見的には和食とは遠いが、サバサンドもトゥルシュも、その味わいは和食と似ている部分も多い。一昔前のバックパッカーはイスタンブールのサバサンドを絶賛していたものだが、そこには「安く和食的な味を味わえる」という理由もあった気がする。決して物価の安くはないトルコで、580円のクルーズを楽しんでから200円のサバサンドと50円の漬け物をいただくのは、そんなに悪い選択肢ではない。

内緒話になるけれど、エミノニュ広場から橋を渡ってアジア側に行くと、橋のたもとに屋台のサバサンド屋が出ていることがある。もしかして違法販売なのかもしれないが、こっちはエミノニュ広場の半分の値段なので、昔のバックパッカー気分を味わうにはそれも面白いかもしれない。

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