世界、大人の社会科見学!

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フィジー/ニュージーランド/オーストラリア(/シンガポール)

2014フィジー7 2006年に見応えのある施設になっていたシンガポール国立博物館で、からゆきさんについての展示を見て驚いた件

 
「シンガポールはつまらない」という話をよく聞く。

東南アジアの先端を行く先進国でゴミひとつおちていないガーデンシティのどこがつまらないのかと言うと、多分街そのものが放つエネルギーの地味さと、今ひとつぱっとしない観光地のせいなのではないかと思う。観光地に出向いてもイマイチで「じゃあ」ってんで街を歩いたらぱっとしないんじゃ、観光地としてはあまり魅力的ではない。個人的には「シンガポールはつまらない」という意見に、まぁ、その、多少共感しないでも…ない。

バックパッカースタイルで、あるいはそれなりに予算を用意した家族旅行で、更にはトランジットで私はシンガポールには結構来ているのだが、「わざわざシンガポールに来て良かった」と思ったのは出来たばかりのナイトサファリくらいだった気がする。人工的に整備された小さな都市国家の観光に多くを求めるのは可哀想だとも思うけれど、同じ東南アジアの都市国家香港はあんなに好きだもんなぁ。やっぱり街(国)と特徴と訪問者の嗜好の相性があるんだと思う。そして、シンガポールが嗜好に合わない旅行者が一定数いることは事実なんだろう。私なんかシンガポールで一番好きな場所が空港だもんな。

そんな理由でシンガポールから少し遠ざかっていた私は、バトルボックスというかなり好みの観光スポットを発見し胸躍らせて出かけたのだがそれすら閉鎖されていて、もうがっかりだ。うちひしがれながら、隣接するシンガポール国立博物館に向かった。もちろん裏門からだ。

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どんな国に行っても、国公立の博物館は真っ先に行く私だが、シンガポールの国立博物館印象はあまり強くはなかった。しかしチケット売り場で話を聞いてみると、2006年の12月にリニューアルオープンし展示内容がかなり変わったらしい。チケット代も外国人はS$10と「それで国立かよ!」と言いたくなるような変わりようだったが、明朝搭乗予定のシンガポール航空の搭乗券を見せるとS$8になるというので、とりあえず手を打つ。展示ホールの入口は2階にあるドーム状の建物だ。

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ここで忘れてはいけないことは、音声ガイドを受け取ることだ。入場料に含まれていて貸し出し無料のこの音声ガイドには日本語版もあり、これがあるのとないのでは、博物館の印象も理解度もまるで違ってくる。 というより、音声ガイドなしではシンガポール国立博物館は楽しめない。

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音声ガイドの操作方法を教わり、スイッチを入れて展示室に入ると、まずはマルチスクリーンでシンガポールを紹介する空間に突入することになる。まずはホールの上部から、そしてスロープを下がってホールの床からスクリーンを見上げることになるのだが、下には薄暗い中に椅子もあって疲れた体を休めるのに持ってこいだ。良い音楽を聴くと眠くなる体質のわたしはうとうとしてしまう。

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シンガポール国立博物館は "Singapore History Gallery" と "Singapore Living Galleries"、更に企画展用のスペースから成っている。入場者はまず "Singapore History Gallery" でみっちりシンガポールの歴史について見聞きすることになるのだが、これがなかなか面白い。

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順路には「歴史的事実を中心に学ぶコース」「歴史上の人物からその視点を学ぶコース」の2つに分かれるのだが、どちらも見逃したくない私は、歴史コースが人物コースに合流した場所でコースを引き返し、人物コースを歩きなおした。実際、どちらの展示もよく出来ているのだ。お、ここは阿片窟についての展示か!

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(この特製ベッドの上で客は阿片を吸引したようだ)

東南アジアの歴史に関する博物館だから、当然日本軍による占領時代の展示もある。しかし日本がらみの展示でもっと私の関心をひいたのは「からゆきさん」についての展示だ。

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昔、このからゆきさんについて聞き取り調査と現地調査をしたサンダカン八番娼館というノンフィクションが大変話題になり、映画にもなったことがある。からゆきさんは19世紀後半に東南アジアに身売りさせられた女性を言う。「戦前日本の恥部」としてあまり知られることのなかったこのからゆきさんの存在を世間に知らしめたのが、このサンダカン八番娼館だったのだ。

3年前にマレーシアのサンダカンに行く機会があり、日本人墓地や娼館跡を見学した。訪問時には本は既に読んでいたしDVD見ていたので、その場で感じた感慨も深かった記憶がある。日本の公的な博物館でからゆきさんについての常設展示があるのが、長崎県南島原市の口之津歴史民俗資料館だけだと思うのだが、なぜかシンガポール国立博物館には、からゆきさん専用の小さな展示室が用意されている。その展示は映画の方のサンダカン八番娼館から流用したものも少なくないのだが、日本ですら常設展示の少ないからゆきさんについての資料があるだけでも感動してしまった。まさかここでこんなものをみるとは、だ。

歴史エリアに続く生活展示のエリア、そして1階で行われていた時期限定企画展の写真展を見たら、シンガポール国立博物館での見学時間は3時間を超えてしまった。シンガポールについて今ひとつぱっとしない観光地と書いてしまったが、ここシンガポール国立博物館に関しては前言を撤回しようと思う。

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