フィジー/ニュージーランド/オーストラリア(/シンガポール) プライオリティパス・ラウンジ
2014フィジー9 シンガポール・チャンギ国際空港、シルバークリスラウンジでも夕食と朝食の2食をお世話になった件
2017/01/14
プライオリティパスで使うことができるシンガポールの8つのラウンジの中でも、グリーンマーケットはちょっと異質な存在だ。他の7つのラウンジが「フライトまでお仕事をなさったり、ゆっくり寛いだりしてお過ごし下さい」的スタンスを崩さない中、ここは「さぁ、ご飯の時間ですよ!」と高らかに宣告している。
だからここにはソファもビジネスデスクももちろんシャワーなんかもない。あるのはダイニングデーブルだけだ。しかし、他のラウンジでは飲み物や食べ物はセルフサービスなのに対し、グリーンマーケットでは料理はスタッフ、いや、どう見てもウェイトレスによってサーブされる。時々「和食フェア」なんてのもやってるし、忙しい人には「15分で召し上がることができるクィックメニュー」もあり、これはもうレストランだ。ただ普通のレストランと違うのは、お金を払う代わりにプライオリティパスを提示する、ということだけだな。
確かに1つの空港に8カ所もラウンジがあれば何らかの形で特化しないと、経営は難しいのかもしれない。私たちはプライオリティパスを見せるだけなので日頃あまり意識はしないが、ラウンジ側にしてみれば「一人利用してくれてなんぼの収入」の世界だ。1回の利用につきプライオリティパス側からラウンジにいくら支払われるのか想像もつかないが、それでもチャンギに8カ所ラウンジが作るくらいのメリットはあるんだな。
利用者である私も当然年間399ドル(約43000円)の年会費なんか払っていない。日本の住所でプライオリティパスの特典が受けられる中では最安の楽天プレミアムカードで無料でもらっている。初年度に至っては日常的に行われている新規ボーナスで事実上会費無料だったくらいだ。更に荷物の小さな私は使わないけれど、成田や中部、関空からは手荷物宅配サービスを年2回無料で使えるらしい。海外に頻繁に(エコノミーメインで)行く旅行者にとって「楽天プレミアムカード以外あり得ない」はこのシステムは「いったい誰にとってどの程度利益があるのだろう?」となるのは当然だと思うが、会社側としても費用負担は少なくないようで、カードを申し込んでもちゃんとその後に「プライオリティパスを送って下さい」と連絡しないと放置される。今年に至っては、プライオリティパスの更新時期になっても新しいカードを送ってこなかった。昔は自動的に送られてきた記憶があるんだけれどなぁ。
初年度実質会費無料、その後年会費税別10800円だけでプライオリティパスを提供するのは、結構厳しいのかもしれない。「いつか楽天プレミアムカードのプライオリティパス無料サービスはなくなるんじゃないか」的話は利用者の中では結構頻繁に飛び交っている。それだけ安上がりすぎて心配ということなのだろうが、プライオリティパスの無料サービスがなくなったら私は即時このカードは解約する。みんなそうなんだろうな。「使うなら今のうち」じゃないといいのだが。
っと、また話がずれた。グリーンマーケットだ。
ここは数あるプライオリティパスラウンジの中でも「レストラン専業スタイル」というなかなか画期的な場所なのだが、前回も書いたように「ビールは1杯S$14(約1220円)」という落とし穴があった。食事を空港のラウンジで済ませようなどという人間にとってこの値段は受け入れられる物ではない。という訳で、ビジネスクラス利用の今回は、素直にシンガポール航空のシルバークリスラウンジに向かう。
スタッフ:「搭乗券を拝見できますか?」
私:「はい、これです」
スタッフ:「SQ241は明日早朝、T3の出発ですね。ここはT2のラウンジですが?」
私:「トランジットホテルがT2だったので。ここでシャワーと食事をしたいのですが」
スタッフ:「わかりました、どうぞご利用下さい」
出発の10時間前に別ターミナルのラウンジを利用するのは少数派のようではあるが、まずはシャワー。8月のシンガポール散歩は蒸し暑かったもんな。
別に山程飲むわけじゃないけれど、ジョッキ1杯のビールとグラス1杯のワインがあるだけで、夕食はとても充実した物になる。だったらグリーンマーケットで1200円払えよ、という声もあるかもしれないが、私には聞こえない。ちなみにシンガポールのプライオリティパス利用可能なラウンジでは、ビールは有料のケースが多い気がする。お隣でイスラム教徒の多いクアラルンプールでエアアジアが使っていたLCCTのラウンジすらビールは無料だったのになぁ。まぁシャワーも浴びたしご飯も食べたし、お手洗いで歯を磨いて今夜はトランジットホテルで6時間睡眠だ。お、今回はダブルにアップグレードか?
チャンギ空港間を走るトラムは朝5時が始発だ。T3出発なのにトランジットホテルが用意してくれたT2の部屋からSQ241が出発するT3までは、歩くことが不可能な距離ではないけれど近くはない。7時の出発なのでここは素直に始発の5時にあわせて出る。
チェックイン出国審査も済ませているのに、どうして義理堅く2時間前にT3に向かうのかと言えば、理由はこっれだ。
私はT3のロイヤルクリスラウンジで、朝のシャワーを浴びて朝食をいただかなければならない!
ラウンジの食事について「すぐに機内食が出るのに」的な意見があるのは当然だが、機内食なんてものは限られたスペースで何とか工夫して出している食事で、それはそれで嫌いじゃないのだけれど、やっぱり地表で提供される食事に比べるといろいろ制限がある。好きな物を好きな量だけラウンジで食べておくのは、そんなにおかしなことじゃない、と思う。
今までの2泊3日間、ホーカーズの1食を除いた6食がラウンジ食か機内食になってしまった。ワインなんか自分じゃ絶対に買わないようなお高いモノを飲ませていただいていているのに、「街の食堂でごはんを食べたいなぁ」と思っている自分がいることもまた確かだ。
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