世界、大人の社会科見学!

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フィジー/ニュージーランド/オーストラリア(/シンガポール)

2014フィジー14 フィジー到着1泊目の宿を、ナンディの治安から考えた件

 
空港で無事にiPhone用のSIMを入手した私は、今夜の宿に向かわなければならない。

フィジーの治安だが、残念なことに「とっても安全」とは言えない。旅行者としてはどちらかというと「あまりよろしくない」と認識する方が良さそうだ。以前はそれなりに治安も良かったようなのだが、2006年にクーデターが起き、その後政治的な騒乱というよりは一般的犯罪が増えているらしい。外務省の海外安全ホームページにはこうある。

「2013年の犯罪認知件数は約2万5百件と,過去10年間で最多となった2012年(2万2千件)とほぼ同水準であり,引き続き高い犯罪発生件数となっています。また,犯罪の手口は年々凶悪化すると共に巧妙化しつつあり,ケーンナイフ(サトウキビを刈るための大型のなた)やバールを用いた強盗傷害事件,麻薬犯罪及び組織的な強盗等の犯罪が頻発しています。特に首都圏(スバ,ラミ,ナウソリ)及びビチレブ島西部(ナンディ,ラウトカ)(ただし以下2.(3)のとおり高級リゾート地は除く)では,富裕層,在留外国人,観光旅行者,留学生等をねらったひったくり,置き引き及びスリ等の犯罪が頻発しており,在留邦人や邦人旅行者及び邦人留学生が被害に遭う事案も少なからず発生しています。」
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?id=076&infocode=2014T139#ad-image-0

外務省の危険情報では、全土に地図を黄色く塗る「十分に注意してください」を出している。正直個人的には「この程度なら外務省の言うように『十分注意』していればなんとかなる」と思わないでもないのだが、現地にいくつかある英語学校の留学生が強盗にあったり2011年には殺害された事件もあったりしていて、あまり無考えに振る舞うわけにも行かない。

fiji kiken map.gif
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=076#ad-image-0

更に上のページにはこんなことも書いてある。
「(2)ナンディ空港周辺では,乗り合いミニバスの運転手が他の乗客と共謀し,日本人乗客に暴行を加え金品を強奪する事件が発生しているほか,空港内でも,乗り換えのために空港内にいた日本人に,現地人が観光地を案内するとして親しげに話しかけてきて,市内に連れ出した後,金品を強奪・詐取する事件などが発生していますので注意してください。」
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?id=076&infocode=2014T139#ad-image-0

フィジーの観光は「治安も悪くない離島がメイン」という人がほとんどだが、国際空港がフィジー最大の島であるビチレブ島のナンディにあるため、現地で船を手配したい個人旅行者はナンディ周辺に泊まらないわけにはいかない。

東部の首都スバ程でもないが、ナンディ周辺もそれほど治安が良いわけではない。現地語学学校の生徒は「午後6時以降は外出禁止」となっているらしいし、現地の比較的腹の据わった方に聞いても「夜、表通りはともかくちょっと暗い裏道に入ると妙な連中もいてね」とポケットに入れたナイフを見せてくれた。

治安がどうのこうの言われてても、十分に予算を組めば問題はない。高級リゾートホテルが集まるデラナウエリアのホテルを予約し送迎を依頼すれば怪しいタクシーに乗る必要もない。ただしホテルに送迎を依頼するどころかタクシーに乗る予算も節約したいという旅行者も世の中にはいる。そんな連中は当然宿代も節約したがる。まぁ私がそうなんだけれど。

私のフィジー1泊目の宿への希望は以下の通りだった。

・できれば空港から無料で送迎をしてほしい。
・宿代は安いに越したことはない。
・万一空港でSIMを入手できなかった場合に備え、無料でwifiを使いたい。

そんな都合の良い宿があるのかというと、実はあった。ナンディ国際空港から滑走路を避けるように車で走って約10km、Wailoaloa という海岸にある、Bamboo Backpackers という安宿だ。

bamboo backpacker nadi 0001.gif

空港からのピックアップが無料で、レストランやロビー(というか帳場横の部屋)では無料でwifiが使え、ドミトリーがFJD12(≒670円)。3000円少し出せばツインの個室もある。一応ビーチ添いにあり形だけの小さなプールもある。無料のアトラクションもあるし、なによりここにはバックパッカーが多く集まるので、情報が手に入りやすい。しかも、マナ島やマロロ島の観光客がろくに行かない海岸に行ってくれるボートはここからも出る。

更にこの宿は市街地ではなく比較的治安の良い海岸エリアにある。となると食事は宿で取るしかないという囲い込み状況にもなるが、街に行くバスも出るのでその気になれば買い出しもできる。私はナンディ到着日から2泊Bamboo Backpackersのエアコン付きダブルを予約しておいた。

bamboo backpacker nadi 0003.gif

「素晴らしく良い部屋」ではなかったけれど、フィジー初上陸で情報収集をしながら滞在する安宿としては、大正解だった。少なくともデラナウのホテルの10分の1以下の値段だったし、治安のあまり良くないナンディ市内のネットも使えない安ホテルに泊まるよりずっとフィジー情報を手に入れやすい。初めてフィジーに行く安宿派には鼻息荒くお勧めできる宿だ。

ちなみにホテル周辺に店はなく、雑貨店まで行くのにも10分程歩くことになるが、重い思いをすること覚悟でビールを買いに行っても、宿のバーより極端に安くなるわけでもない。部屋に冷蔵庫を見つけた私はいつもの習慣でビールを買いだしにいってちょっとがっかりした。やっとたどり着いたフィジーの夕焼けをビールなしで眺めるわけには行かないからね。

bamboo backpacker nadi 0003.gif

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