機内持ち込み7kgの壁に挑む2 破格のWindowsタブレット"マウスコンピュータWN891"購入し荷物を403g軽くした件
2016/07/28
私は旅先でも絶対にPCかMacを持って行く。
もちろんどこに行ってもネットが使えるというわけではないけれど、今や世界中の多くの地域でネットはかなり使えるし、うまく活用すればこんな便利な物はない。というわけで、7月までの愛機はこれだった。
Macbook Air 11。
私はこれを2014年の7月に購入した。まだほんの1年前ということになる。この頃は1ドルが101~2円と現在に比べるとかなりの円高だったおかげもあり、購入価格はポイントを値引きに換算してだいたい税込み80000円位だった。ちなみに現在では税別96800円と税込みで10万を超える。こういう物は買うタイミングも重要なのだ。
11インチのMacbook Airを選んだのは、MacOSが気に入っていたからでもないし、(嫌いじゃないけれど)デザインが好きだったからでもない。値段とサイズ、バッテリーの保ちと堅牢性、更にはタイプのしやすさを考えてのことだ。もっと軽いPCももっと安いPCもあったけれど、上の条件を考えるとMacがベストの選択だったのだ。
もっともMacはMac、Macにしかできないこともあるけれど、Windowsにしかできないことはもっと多くある。旅先に2代のPCを持って行くことはできない。そこで私は Mac に WM Ware FusionをインストールしてWindowsを入れた。Windowsでしかできないことがある以上、これは仕方がない。windowsはDPS版にして安くあげたつもりだったけれど、この二つのソフトウェアのために私は15000円程を支出した。まぁ、仕方ないわな。bootcampじゃなきゃ使い物にならないと思っていたwindowsがMacOSでそこそこ走ったこともあって、満足していた。
しかし先月、なんだかものすごいPCが発表された。マウスコンピュータの8.9インチWindowsタブレット、WN891だ。
このPCを知ったときのショックは大きかった。
Windows8.1 with Bing というややいびつではあるがフル機能の Windows OS を搭載し、タブレット部分が着脱可能で、タッチパネルがついていて、USB充電が可能で、フル規格のUSB2.0ポートがあって、Micro HDVI で旅先の大型テレビに画像出力ができて、しかも日本版MS-Officeがついてきて、税込み29800円だ。 驚かない方がおかしい。しかも扱いが大陸中国などではなく日本のマウスコンピュータ、私は速攻で注文を入れた。
(これは正解だった。その後この機種は大ブレイクし、今では納期が1ヶ月待ちになっている)
この機種が安い理由の一つは明確だ。モニタが9インチ以下のインテルベースのタブレットならば、マイクロソフトは Winodows 8.1 with Bing を無償で提供しているのだ。この「9インチ以下」という条件を満たすためか、最近では8.9インチモニタを持つWindowsタブレットがたくさん出てきているが、現在の時点で突出して安くてお買い得なのがこのWN891だと言える。
LCCを使う安旅派にとって大切なのは、その重量だ。前回も書いたが、私は今「機内持ち込み荷物をいかに軽くくして7kg以内に納めるか」ということに必死になっている。MacbookAir11も重量1.08kgと、その剛性を考えればすばらし軽さなのだが、WN891の本体重量は481g、キーボード・カバーが295gなので、カバー付きでその重さは776gということになる。
8.9インチというモニタサイズはどうかというと、「iPad miniを少し縦長にしたくらい」と説明するのが一番的確な気がする。
(WN891とiPad miniを並べてみる)
ちなみに Macbook Air 11 と WN891 を並べてみるとこんな感じだ。
WN891の8.9インチになると、長文を書いたり表計算をしたりなどという仕事を長時間行うのはきつい。個人的には Macbook Air 11 でも十分にきつい。更にWN891のキーボードは外観よりかなり使い勝手は良いのだけれど、それでもMacにはかなわない。WM891は「旅先でちょっと何かを見たり調べたり」という使い方が正解だ。
その小ささと軽さについては、ACアダプタも考慮に入れる必要がある。
MacのACアダプタは、こんな感じだ。純正のmagsafe2/45wで191gと、これでもおかしなwindowsPCよりはずっとコンパクトで軽い。
そしてこちらがWN891付属の純正ACアダプタ。
Macのそれに比べてセンスはないし無骨なのだが、PC側の入力端子がマイクロUSB仕様になっている。アダプタのスペックはと見てみると…
5V/2000mA。ってことは、これが使える、ということだ。
これはiPad mini のUSB・ACアダプタ(多分2.1A)なのだが、重さは多分20g前後だろう。これら全てを考えると、Macbook Air 11 と WN891 の重さは、1008+191=1.199kg vs 776+20=0.796kg、ということになる。収納スペースも重さに比例して小さくて済む。
ここで大切なのは、VN891が iOSでもAndroidでもWindowsRCでもなく、Windows8.1のPCであると言うことだ。旅先でタブレットやスマホがあれば十分な人は、それを使うのが一番効率的だ。しかし、中には私のように「旅先でもどうしてもPCを使う必要がある」という人もいる。そんな人にとって、このそれなりに使えるキーボードカバーのついた8.9インチウィンドウズタブレットは、iPadにキーボードカバーをつけたものとは意味が違う。これがオフィス付きで税込み29800円なのだから、人気が出るわけだ。
ちなみにこのVN891、マウスコンピュータの公式販売先では「限定数終了」「おかげさまで完売致しました。次回入荷時期が決まりましたら、WEB・メルマガにてお知らせいたします」、amazonではなぜか41000円、他のショップでも「納期が8月末の上安くても32000円以上」という完全な売り手市場になっている。早く目をつけて確保した私は勝ち組だ (・∀・) 今から買うなら1ヶ月待ってビックカメラかソフマップが正解だな。
と、ここまで長い文章を読んでくださった方へのお礼を込めての情報なのだが、実はこのWN891、iiyamaがアセンブルしてPC工房が売っているこの機種と全く同じではないか、という疑惑もある。
http://www.pc-koubou.jp/
これだとオフィスはついてこないけれど、税込み27864円でまだ在庫がある。2000円の差額なら正式な日本版マイクロソフトオフィス(普通に買えば20000円以上する)を買った方がお得だけれど、どうしてもすぐ使ってみたいという人は、これに手を出すこともできないでもない。
まぁ私は一月前にはこのあたりに結構あった「オフィスなしのWN891」なるものを税抜き20070円で買ったんですけどね、 (・∀・) ニヤニヤ
と、この実質2万円の8.9インチウィンドウズタブWN891、あまりにおもしろくてまだまだ書きたいことがいっぱいある。ということで次回もこの破格タブレットの紹介を続けたい。