2015 アメリカ西海岸と国立公園ドライブ6 モニュメントバレーではなんとしてもビューホテルに泊まりたい件
2016/07/28
化石の森国立公園から、今回のドライブのメインイベントの一つであるモニュメントバレーまでは、310kmの道のりだ。特に有名な観光ポイントのないが、このルートはアメリカ合衆国先住民族、所謂ネイティブ・アメリカンの準自治領であるナバホネーションを通る。というか、モニュメントバレーもナバホネーションの中にある。
砂漠の続く地味な土地なのだが、見どころがないわけじゃない。その一つが最古の交易所であり国立史跡でもあるハッベル交易所("Hubbel Trading Post")だ。政府に4年間強制収用されていたナバホ族がこの土地に帰れたのが1868年、南北戦争が終わった3年後だ。しかし「居留地」として帰ってきた故郷は荒れ果てていてその生活は苦しく、そんな中ドン・ロレンツォハッベルがナバホの人たちが現金収入を得られるようにと1878年に開設した交易所だ。
クリスマス休暇で閉鎖中ですかそうですか。
気を取り直してモニュメントバレーのベースとなるカエンタ(カイエンタ)を目指す。私が前回モニュメントバレーに来た時にはここに宿を取り、早朝起きだして車でご来光を見に出かけた。しかし今ではモニュメントバレーを望むベストの場所にちょっと贅沢なホテルがある。The View Hotel だ。今回の旅行では、私たちはこのホテルに泊まることを大きな楽しみの一つにしていた。
ナバホネーションの聖地にあるこのホテルは「環境に配慮しモニュメントバレーの美しさを損なわないように慎重に設計され」2008年に開業した、ナバホ所有(というか、ナバホでありARTSCO社の社長であるArmanda Ortega女史)のホテルだ。ナバホネーションの元大統領ジョーシャリーも「伝統的な家の周辺で雇用を促進する」と開業を評価している。
お値段はというと、安くはない。部屋のカテゴリにもよるが1部屋$150~300くらいだ。しかし値段もさることながら、このホテルは混む。部屋数が90室程しかないので早めに予約をしないと部屋が取れないことも少なくない。私たちはクリスマス休暇中であったこともあり、旅行計画もまじめに考えていない半年以上前に部屋を確保していた。実際に予約を入れてみるとわかるが、このホテル、特に繁忙期ではなくとも1-2か月前には部屋は結構いっぱいなのだ。
ナバホの様式で装飾されたホテルは、派手ではないが落ち着く。wifiがロビー周辺でしか拾えないのは私には少し不便だが、ここではネットなど後回しにしたほうが良いのだろうな。そして部屋からの眺めがこれ。
これだけでもなかなか絶景なのだが、このホテルに泊まるメリットは早朝にある。
モニュメントバレーが一番美しいのは夜明けだ。カエンタに泊まった場合、夜明けの1時間以上前には宿を出てモニュメントバレーに入り、ビューポイントに車を止めて寒さと戦いながら夜明けを眺めることになるが、ビューホテルに泊まるとこの光景をベランダから見ることができる。これがこのホテルの売りだ。この日の出を見ると1泊250ドルも高くないと思えてしまう。
ちなみにホテルにレストランは一つしかなく、決して安くはない。
お値段は「リゾートホテル唯一のレストランとしては極端には高くない」といった程度だった記憶がある。私たちは昼間カエンタで中華を食べておいたので素直にここのナバホ料理を楽しむことができたが、居留地の掟としてアルコールがないのが少し寂しかったことを告白しよう。更には事前にホールブルックスで買いこんでおいたビールを洗面台に氷を入れて冷やし、ベランダでビールを飲みながらメサと星空を眺めていたことも告白しておこう。ビール好きは居留地に入る前に買い込んでおいたほうが良い。
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