2015 アメリカ西海岸と国立公園ドライブ16 10数年ぶりにメキシコ・ティファナに来たら、思ったより治安は良さげだった件
2016/08/22
ティファナはアメリカ国境に接したメキシコの街だ。
メキシコと言えば一時は麻薬戦争で有名で、2006年から2012年までの間に12万人以上が死んだとも言われる。メキシコ政府と麻薬組織の争いは壮絶で、その凄惨な戦いは目を背けるレベルだったものだが、最近やっとその争いも少しは落ち着いてきたらしい。ティファナの治安も一時はかなり怪しそうだったが、最近はずいぶん落ち着いてと聞いて様子を見に来た。
アメリカにビザウェイバーブログラムで入国した私たちは、1度陸路でメキシコに出国しても、再度陸路でアメリカに再入国することができる。というか、歴史的にアメリカは出国をあまり本気で管理していない風潮もあり、アメリカからメキシコに出国するには、博物館の出口のような回転扉を抜けるだけだ。係員にスタンプを見せる必要すらない。
で、ティファナで何をするのかというと、これが困る。もともとティファナは禁酒法時代に酒を求めるアメリカ人、抗生物質などを安く大量に買いたいアメリカ人、歯を安く治療したいアメリカ人などが伝統的な顧客で、つまりは「アメリカのお隣」というだけで発展してきた街なのだ。日本からの外国人のとって、ここは「とりあえずメキシコでもチラ見しておくか!」的場所ではあるのだが、どうにも見所は少ない。まぁ個人的には「大国と貧国の国境」というだけで興味は沸く。
鉄条網だって立派なものだ。
20年位前までは、ティファナに入ると砂埃と油で焼かれている小麦粉の混じった匂いが漂ってきたものだが、久しぶりにやってきたティファナは妙に小綺麗だった。
でも、どこか貧乏くさい街並みが「アメリカを出たんだなぁ」と思わせる。表通りを歩いている分には治安に問題は感じない。とりあえず、ティファナ唯一の文化施設兼観光名所と思われる "Tijuana Cultural Center (CECUT)" を目指して歩いてみる。
なんというか、スペイン語の看板であることだけではなく、メキシコらしいと言えばメキシコらしい光景ではある。集合住宅のガスメーターやら雑貨屋やらの前を歩くことは、アメリカじゃあまりない。1本裏の路地も除いたけれど、特に怪しい空気はない。想像以上に治安は良くなっていたようだ。昼間限定の話だけれど。
なかなか立派な建物で、中にはIMAXの劇場と3エリアに区切られた美術館がある。施設はそれなりに立派なのだが、正直展示そのものにはあまり魅力を感じない。
まぁこんなもんかと帰ろうとしたら、センターの前日本料理店があった。SUSHI-TEI と言うらしい。せっかくのメキシコ、タコスでも囓って帰れば良いのだが、和食のおいしさを思い出した私たちは、ふらふらと中に入ってしまった。
トマトソース味のカツ丼。残念!
この後私たちは、早めに国境に向かったにもかかわらず間違いなく3時間は並ぶアメリカ入国の行列の最後尾で多少途方に暮れたのだが、そこはこの裏技のおかげで$6と1時間ちょっとで国境を抜けることができた。行列が嫌いな人は、良かったら参考にして欲しい。
↓↓ ランキングアップを楽しみに書いています ↓↓
↑↑ クリックありがとうございます。モチベ上がります! ↑↑