2015 ベトナム・ダナン観光18 標高1500mのリゾート、ダナン・バナヒルスのアトラクションで遊んだ件
2016/08/22
世界最長のロープウェイを降りると、そこはバナヒルズ(Ba Na Hills)リゾートだ。
もともとベトナム暑さから逃れるためフランス人が作った避暑地、というよりは山岳コテージ村に過ぎなかったこの場所も、ロープウェイの開業後にはテーマパークとなった。いくら「世界最長のロープウェイ」と言っても、何十万ドンも支払って到着するのがただの山じゃ、お客さんは来ない。ロープウェイを降りると、そこはフランスの街をイメージして作られた広場になっている。
フランス人の避暑地なのだから、まぁ、間違いじゃないかもしれないけれど、そこはやっぱり作り物。中には1泊150万~200万もするホテルや決して安くはないレストランなどもあるのだけれど、ほとんどが建物だけで中は空っぽだ。フランスの街路を再現しようとしているけれど、店も客もないのだから街は再現できていない。ただの小綺麗なフランス風散歩道だ。よく見ると工事中の場所も少なくないのも地味に気持ちをそぐ。
ただしそこは作り物のテーマパーク、そこから100mも歩くと "Spiritual LandMarks" と称するベトナム寺院群れもある。リンウンより更に真新しいコンクリート建築で日本人的にはありがたみを感じることは難しい気がする。むしろ「なんでフランスの街の隣にベトナム寺院なんだよ!」と感じるのが普通だと思う。
ただここからの風景だけは捨てた物ではない。標高1500mのこの山頂には頻繁に雲がかかり、それなりに雰囲気の良い景色が広がる。正直私はこの光景が気に入った。55万ドンのうち2万ドン分くらいの価値はあると思う。まぁ見えているのは人の住まない作り物の街なんだけれど。
もちろんバナヒルズ側もこれだけで客が呼べるとは考えてはいない。ベトナム人の家族連れやカップルに「楽しい」と思わせるための設備もちゃんと作っている。"Fantasy Park" だ。
3階建て(位だったと思う)のそこそこ大きな建物の中には、様々なゲーム機や室内型アトラクションがあり、バナヒルズ入場者は基本的に全て無料で遊ぶことができる。
中にあるのは4D(?)シアターやら5D(?)シアターやら "Back to Jurassic" やらお化け屋敷やら、とにかくあまりクオリティの高くないライドが結構いろいろある。よその国だと郊外の大型ショッピングモールに併設されている程度の物だろうか。イスタンブールのジェヴァーヒルやバンコクのシーコンスクエアがちょっと大きく広くなった感じだ。小学生くらいまでの子どもなら結構喜ぶとだろうとは思う。
また、館内にあるゲーム機は基本全て無料だ。別に特別なものではなくその辺のゲームセンターにあるようなもので、ここまでくると「どうして山頂で室内に引きこもってゲーム機であそばなければならないんだ!」と思わないでもないが、まぁ、全部のマシンで遊ぼうと思えば時間は潰れる。
標高1500mのラウンドワンだな。
他には蝋人形館だのケーブルカーで行くワインセラーなどもあるのだが、別料金がかかるので当然私は行かなかった。ここバナヒルズのアトラクションは、「世界最長のロープウェイにのったついでに多少遊べる場所」くらいに考えておく方が良い気がする。
私がバナヒルズで一番気に入ったのは、このアトラクションだった。
アルペンコースター。
手動ブレーキの付いた一人乗りのシンプルなコースターだが、私にはバナヒルズで一番楽しいアトラクションだった。同じ意見の人は多いようで、フランス村やベトナム寺院には人があまりおらずファンタジーランドのアトラクションが全て待ち時間ゼロだったのに対し、ここアルペンコースターだけは常に短い行列があった。バナヒルズの一番人気なのかもしれない。私はこのコースターに3回乗った。
バナヒルズのアトラクションは、あまり過大な期待は抱かずに「世界最長のロープウェイのおまけ」くらいに考えておけば、そこそこ楽しめるかもしれない。私は…、1回行けば十分かな?