2015 2泊3日弾丸ソウル8 ソウルの美容整形博物館で玉砕した件
2017/12/03
韓国は美容整形大国として有名だ。
国際美容外科学会(ISAPS)によると、美容施術の件数は世界7位、人口1万人あたりの件数は131件と世界1(2011)、国内160の病院では体の15の部位に134種類の施術がなされている。そんな韓国に美容整形についての博物館があると知ったのは2-3年位前だったと思う。こんなすごいモノを見ない手はない。
ソウルの美容整形外科は江南に集中しており、朝鮮日報によると「狎鴎亭駅-新沙駅の2キロに整形外科230カ所が密集」しているのだそうだ。「国内で160カ所じゃなかったのかよ!」と突っ込みつつまずは地下鉄で新沙駅に向かう。
ここはすごい駅だ。何がすごいのかと言って、「ここほど美容整形の広告が多い駅は、世界のどこにもないのではないか」と、そういう凄さだ。駅には至る所に美容整形外科の広告看板がある。
地上への連絡口と周辺案内の地図には、公式になのか非公式になのか、整形外科医院の名前がシールで貼られている。"No1 Small Face Plastic Surgery" は4番出口なのだな。この種のステッカーには「明らかに誰かによってはがされた」ものもあり、広告料を支払ってのステッカーで契約期間が切れてはがされたのか、あるいは激しい競争による乱世戦国時代現象なのかがとても気になる。
誤解されては嫌なので先に書いておくけれど、私は整形というものを否定するつもりはない。世の中は怪我や火傷、手術などいろいろな理由で体が傷ついた人はいっぱいいる。そんな人達が傷を目立たなくしたいというのは、実に当たり前のことであって整形はそういう人達を大いに助けている。
しかしそれが「もう少し胸を大きくしたい」「若く見られたい」「美貌を手に入れたい」ということになると、若干抵抗を感じる部分が出てこないでもないが、まぁこの辺は個人の価値観に関する問題なので、人がとやかく言うことじゃない。ただ、韓国当局の雇用労働部が公式ブログで「企業が好む顔」をテーマにした写真付きのコンテンツを公開するとか、お国柄と言われても仕方がない部分が見え隠れすると、これは私の好奇心の対象になる。この国は学歴同様容姿にも大きくこだわる傾向があるのだろうか。
整形前の写真だって十分かわいいと思うんだけどねぇ。
美容整形に関する展示を行っているのは、新沙駅前ににあるBK美容外科だ。新沙駅からは4番出口をでてすぐなのだが、
美容整形外科の広告看板攻勢はまだまだ続く。
この階段がBK美容外科に続くことも間違いないらしい。
BK美容外科は16階建てのビルだ。ネットでは大きな病院的に書かれていることも多いけれど、実際の土地はそれ程の広さではなく、どちらかというとペンシルビル的な印象を受ける。16階建てなのは、規模が大きいと言うよりそうしないと床面積を確保できないからなのではないか、とも思う。
ウェブサイト英語版ページによると、ここの2階が美容整形についての博物館となっているはずだ。そしてここには "365 Operating Hour, MON-THU AM09:00-PM07:00、FRI AM09:00-PM09:00、SAT AM09:00-PM05:00、SUN/HOLIDAYS AM10:00-PM02:00" とある。他の紹介サイトでもここが引用されていて、今日日曜日は朝10時から午後2時まで開いているはずだ。
しかし、エレベータで降りた2階のドアは鍵がかけられている。
もう一度1階に降り、今度は階段で2階に上がる。階段にはパネル展示があり、ここで「韓国の優れた美容整形の技術」が説明展示されていることに間違いはなさそうだ。
しかしこちら側のドアも開かない。
途方に暮れた私は、駐車場にいた係員に話を聞いてみた。韓国語がほとんど話せない私は「ここ、はくぶつかん、はいれない、こまったこまった」のようなことを言ってみたところ、気の毒そうな表情のスタッフからはこんな返事が返ってきた。
"Sorry, Sunday, close."
ということで、私はここで高らかに宣言する。
ソウル・新沙の美容整形博物館ことBK美容外科は、2015年10月の時点では日曜休業だ。
内容を紹介できないのは残念なので、ここでは私が衝撃を受けた紹介サイトへのリンク、と、紹介動画を貼っておく。
ここは次回のソウル訪問時に何をおいても再訪しなければならないな。