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韓国

2015 2泊3日弾丸ソウル9 西大門刑務所跡で本物の処刑場をみてびびった件

2016/08/22

 
 ソウルの西大門刑務所跡は、「日本人による韓国人独立運動家に対する拷問の様子を再現」した大変にえげつない蝋人形展示で有名な場所だったのだが、2009年に発見された設計図を元に2011年にその展示内容がずいぶん変わり、そういった蝋人形が撤去されたのだそうだ。

 西大門刑務所は大韓帝国末期の1908年に京城監獄として作られ、韓国併合後の1912年には西大門監獄、1923年に西大門刑務所と名前を変えた。併合時には日本が刑務所を運営しており、独立運動の取り締まりではこのソウル最大の刑務所も当然利用されている。BK整形博物館の見学に失敗した私は、そんな西大門刑務所歴史館に蝋人形撤去後初めて行ってみた。

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現在の西大門刑務所歴史館は、保存されている5つの建物(獄舎、監視所、工場、死刑場、ハンセン病舎)と一部が保存されている塀や監視棟、そして復元された運動場、女囚獄舎と炊事場(実際には土産のも売り場)があり、そこに刑務所の歴史や抵抗運動、獄舎、拷問や処刑などについての展示がされている。

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今回の展示内容変更の意図は何が復元されたかに垣間見えるかもしれない。今回かなり力を入れて作られたのは、運動場や炊事場ではなく、女囚獄舎だ。ここでは特に著名な女性独立運動家であった柳寛順に関する展示が充実している。
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もちろん男性用獄舎は復元でなく保存されていて、個人的にはここが一番興味をひく場所だ。どうしてなんだろう、私は権力が法の下人権を制限する刑務所という因果な場所が、昔からやたら気になるのだ。もちろん自分が入れられるのはまっぴらごめんなのだが。

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血にまみれた蝋人形の撤去により昔程のインパクトはなくなったものの、拷問についての展示も健在だ。地価には指拷問や水拷問、箱拷問や壁棺拷問の器具と部屋を広いスペースにで再現している。私はやはり韓国の光州で韓国政府による韓国民に対する水拷問等の再現展示を見たことがあるが、ここで展示されているのは日本による拷問の様子のようだ。第2次世界大戦で日本が敗戦し韓国が独立を復活した後の42年間は韓国政府によって運営されていたこの刑務所だが、この時代に拷問がなかったのならそれは大変良いことだ。

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日韓関係には過去から現在に至るまで様々な経緯があり、単なる旅行者としてはその辺にコメントするつもりはない。事実関係の認識や意見に食い違いがあるとしても、どちらか、あるいは両方に認識の違いや誤解、あるいは何らかの意図もあるだろう。ここ西大門刑務所記念館の展示についても、ここでは「韓国にはこういう場所があってこんな様子だ」と淡々と報告したいと思うのだが、…ここについては、あまり冷静に報告はできない。

処刑場。

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えっとね、ここ本物です。

塀の中は撮影禁止のため画像はないが、このコンクリートの壁の中には1923年に建てられた木造の平屋(地下室有)の建物がある。

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平屋の中には、教室の1/3程のスペースと3方を壁に囲まれた絞首台がある。内部が撮影禁止なのはこの部屋がまさに実際に使われていたためであり、韓国はここを史蹟第324号として指定している。絞首台の天井はあまり高くはなくロープの下には椅子があった。多分ここでは椅子に座った姿勢で刑が執行されたのだと思う。

これだけでもかなり生々しくて怖いのだが、椅子の裏側には年季の入った鉄製のレバーがあり、これを見たときには多少ショックを受けた。独立運動だろうと一般の犯罪だろうと、人が人の命を奪う装置のスイッチなのだから、その本物を見て何も感じない人は少ないと思う。

ちなみに木造平屋の処刑場裏には地下室につながる階段がある。その先がどうなっているのかというと、なぜかここは展示エリアに実物大の再現模型があったりする。地下は煉瓦造りなんだな。

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処刑場の近くには、遺体を共同墓地に運ぶための門がある。塀の裏側には高層アパートが迫って見えるこの場所だが、真裏だけは公園と図書館になっている。ここが共同墓地だったのだろうか。

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人が争いを起こすことも、権力が人を踏みにじることも、犯罪があることも、時には社会から隔絶する必要がある危険な存在があることも全て真実だが、まぁ、その、なんだ、こういう施設を見ると「いろいろ事情はあるのだろうけれど、命は尊い」と思う。


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