世界、大人の社会科見学!

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フィリピン

旅のリアルタイムメモ セブパシフィック航空は燃油サーチャージも支払手数料も課金しない件

2016/08/22

 
 LCCでは広告代わりにバーゲンを行っている。
ミールやビデオなどの機内サービスはもちろん、欠航時等の代替措置もレガシーに及ばないLCCは安さを前面に押し出さないと利用者は増えないし生き残れない。広告を打つのも良いけれど、どうせならバーゲンを併せて安さをアピールする方が有効だ。

が、額面競争が激しくなると、いろいろみみっちぃ技を使い始めるのもこの業界で、最近のLCCは「支払手数料」なるものを加算する会社も少なくない。例えばバニラエアは1人1区間につき500円の「支払い手数料」を航空券代に加算する。往復なら問答無用で1000円だ。ピーチも同様で片道330円から550円、ジェットスターが430円から550円、春秋航空日本が430円、どこが最初に始めたんだか、往復で航空券を買うと1000円前後の「手数料」が発生することが普通になってしまった。

vannnila1000plus[1].jpg

あなたの会社のサービスを買うのには「支払い手数料」が必要なんですか、そうですか。だったら最初から運賃に含めれば良いものを。

せこい航空会社たちだ。

昔飛行機の燃料が高騰した時代、航空業界に「燃油サーチャージ」なる追加料金が登場したのは2001年。IATAによる「正規の」航空運賃がまだまだ元気だった頃だ。「決められた運賃ではどうしても採算がとれないので、原油が高い時期だけ追加料金を取らせてください」という趣旨だったこの「燃油サーチャージ」は、原油価格が下がってもなかなか下がらず、やがて格安航空券の世界ではニューヨーク往復13000円!(但し別途燃油サーチャージがかかります)」、でその総額が76130円といういびつな運賃まで現れた。追加料金なんてもんじゃない。

一般にこのようなビジネス手法を「詐欺まがい」と言う。

この種の追加料金商法他にもある。ラスベガスのホテルが徴収しているリゾートフィーがそれだ。今年の1月、私は娘とラスベガスの某元まぁまぁホテルに泊まったのだが、ウェブサイトに表示される料金は$70であったのに問答無用で加算されるリゾートフィーが$22.4。これなら最初から$92.4と言われた方が気分が良い。

CapD20151123_1.jpg

一般にこのようなビジネス手法を「誠実」とは言わない。

ちなみに「詐欺まがい」や「誠実じゃない」ビジネススタイルになってしまった企業の行く末はなかなか惨めで、格安航空券の数倍のサーチャージをせしめていたいくつかの航空会社は倒産したし、リゾートフィーをぬけぬけと徴収していたホテルも倒産した。切羽詰まっていたんだろうな、とは思いつつもあまり気の毒とは思えないのは当然だな。

話は航空券の「支払い手数料」に戻る。
これを徴収するのは国内のLCCだけではない。海外のLCCにも多く、あのエアアジアですら「支払手数料」をとる。その理由について、エアアジアのウェブサイトにはこうある。

なぜ支払い手数料がかかるようになったのですか?
それは、お客様が安心して、快適にご予約いただける環境をお約束できるようにするためです。 エアアジアではオンラインでの支払いシステムの拡張や導入、維持にかなりの投資を行っており、特に銀行口座からの引き落とし、オンラインでのクレジットカード、デビットカード、店舗カードでの支払いにおけるセキュリティについてはアップグレードと強化、改善に注力しています。」

http://goo.gl/ib5XgB

納得いかないねぇ。

さぁ、そしてここでこの領収証の登場だ。

IMG_1856.jpg

CapD20151123.jpeg
これは今朝私が乗ってきたセブパシフィック航空の領収証なのだが、クレジットカード払いなのにも関わらず、燃油サーチャージはおろか支払い手数料の類が全く加算されていない。

IMG_1303.jpg

だからバーゲン運賃でも普通に空港利用料・税だけを加算すれば良い。ちなみに今回の運賃は総額で7465円と、もう国際線の運賃とは思えない水準だ。ちなみにこの運賃で航空券を入手するのに、他の「支払手数料」を取るLCCのように回線が詰まったりすることなく、極めて限定的な座席数による「事実上の抽選」もなく、案外普通に買えた。

セブパシフィック航空のバーゲン恐るべし、だ。

基本的にフィリピンの人気が低いせいもあるのだけれど。


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