世界、大人の社会科見学!

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フィリピン

2015マニラ秋社会科見学5 ナボタスの集合墓地に入り込んだ件

2016/08/22

 
 ナボタスの公共墓地は、San Jose De Navotas Parish Church の裏手だ。

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入り口には守衛所がある。公共の場所なので出入り禁止と言うことはないのだが、過去どこかの国のテレビクルーが墓地、というより墓地に住んでいる人たちとトラブルを起こしたことがあるため、訪問者はあまり歓迎されない空気も漂うので、こういう場所で警戒されない振る舞い方も学んでおく必要があるかもしれない。ただ、別に中央のゲートを通らなくとも、道添いにも中に入れるお墓の隙間の通路があるので、どうしてもうまく振る舞えない人はそこから入ってしまう手もある。

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フィリピンでは83%がカトリックを信仰しており、他のキリスト教も含めると実に93%がキリスト教信者だ。そして誤解を恐れずに書けば、キリスト教信者の場合日本の伝統宗教に比べて遺体に対するこだわりが少なめな気がする。遺体は復活の日にもう一回使うのになぁ、と思うのだが、ローマやパリ、キエフのカタコンベやトラジャの洞窟群など、棺や遺体を目にすることが可能なことが少なくない。

そしてこの墓地の「お墓」は、コンクリート製の棺の形で積み上げられている。

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別にこれがフィリピンの伝統的な埋葬方法、という訳ではない。その証拠に隣接するキリスト教墓地はこんな感じだ。土葬の上にモニュメントを置いた、我々が映画などで見聞きする典型的なキリスト教墓地だ。

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そして公共墓地。

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この墓地の形態の違いは、信仰の形態ではなく貧富の差による。

マニラには貧しい人が多く住んでいて、彼らには公園のように美しい墓地に家族を埋葬するだけの資力がない。唯一手が届くのがこの集合墓地なのだ。日本のように永代供養ということはなく、5年間の契約制賃貸で、契約が更新されないと遺体、いや、5年経っていれば遺骨だな、遺骨は「処分」される。処分された墓は「空室」となり、次の遺体を受け入れる。遺体が処分されたばかりの墓がこれだな。

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なんとも不思議な光景だ。世界には様々な弔いの形態がある。ここナボタスの集合墓地もその一つに過ぎないのだが、遺体が自然の中で朽ちていくのではなく、積み重ねられたコンクリートの穴の中で朽ちていくことが、都会の貧しさを感じさせる。金の有り無しは死後の遺体の分解場所にまで影響を及ぼすのだな。

ナボタスの公共集合墓地の話はまだまだ続く。

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