世界、大人の社会科見学!

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フィリピン

2015マニラ秋社会科見学11 マニラ近郊/ラスピニャスでジープニー工場を見学した件

2016/08/22

 
 ラスピニャスには、もうひとつ地味な観光ポイントがある。ジープニー工場だ。

マニラ日本人学校の子どもたちも総合的な学習の時間に訪問するという、老舗のジープニー工場、SARAO MOTERS は、バンブーオルガンのあるラスピニャス教会から約1.4kmの場所にある。ラスピニャスを訪れる観光客がバンブーオルガンとジープニー工場を組み合わせて観光するのもごもっともな至近距離だ。

私はこの程度なら歩いても構わなかったのだが、大変親切なバンブーオルガン資料館のスタッフがわざわざ道路まで出てジープニーをつかませてくれた。料金は8ペソ、初乗り運賃だな。

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SARAO MOTERSはfacebookのアカウントも持っている。この日は日曜だったが、事前にFBで「日曜にも開いてますか?」と質問したところ、ちゃんと返事を返してくれた。「残念ながらガイドや世話人はいないけれど」、いやいや、開いていて中を見せてくれるだけでも十分ですから。

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工場の入り口には "Welcome Customers and Tourist" と書かれた看板が掲げられている。基本的にここSARAO MOTERSは観光客を歓迎してくれているようだ。うれしいなぁ。

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工場というか作業場は、ゲートを入った左右に広がる。中にはま骨組みだけだったり未塗装だったりするジープニーが並んでいる。ついでに、過去ここで作ったジープニーや特殊車両も展示されている。

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内部は「ちょっと大きな鉄工場」と言った方がピンとくる。自動車を作るという感じではない。ジープニー工場とはいえエンジンやギア、デファレンシャルなどはISUZUのものを乗せている。シャーシやフレームは自社製なのだそうだ。自動車工場というよりは、キャンピングカーのビルダーみたいなものだな。

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それでもSARAOはジープニーの世界ではそこそこの老舗なのだそうだ。マニラの町中にも鼻先に "SARAO" と書かれたジープニーは結構目につく。作業スタッフの話によると、1台を組み上げるのには約3ヶ月かかるのだそうだ。1台のお値段も気になったので尋ねてみたところ、価格表を見せてくれた。

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20人乗りのジープニーで695000ペソ。日本円にして約165万円。フィリピンの物価を考えても、まぁまぁ納得のいく金額だ。

ちなみにここでジープニーを買って自分で運転するお大尽ドライバーなどは基本存在しない。フィリピンのジプニー運転手はタクシー同様車を会社から借りて商売をする。運行距離にも寄るけれど大体レンタル代と燃料代が1000-1200ペソ程度でそれを支払った残りが手元に残る仕組みなのだそうだ。道理でどのジープニーもフィリピンにしてはかなり勤勉な訳だ。売り上げが少なかったらレンタル代や燃料代も払えないもんな。

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ところでこのSARAO MOTERS、この日は観光客を自由に見学させてくれたのだが、それに甘えて敷地の中を好き勝手に歩いていると、他にもいろいろ面白いモノを発見することになった。


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