2016初めてのイラン3 成田のサクララウンジで、JALのプレミアムエコノミーへの有償アップグレードについて考えてみた件
2016/08/22
カタール航空のドーハ行きQR807便は成田発の最終便だった。
22:20が22:00に時刻変更になっているのは実はカタール航空の常套手段のようで、結構日常的に行われている気がする。要は「最終便なんだから絶対ゲートに遅刻するなよ」ということだな。この時間に滑走路が混むとは思えないけれど、そこは「やむを得ない事態を除いて原則23時から6時までが離着陸禁止」の成田、最終便の離陸が遅れるのは何かとまずい。ドアクローズが22:30を過ぎてしまうと、結構ぎりぎりだもんな。
カタール航空は第1ターミナル端のJカウンターでチェックイン。ドーハで乗り換えをする客の搭乗券は、”Transfer” と書かれた黄色いホルダーに入れて渡される。というか、私の周辺の乗客は全員黄色いホルダーだ。ドーハで降りる人はいないのか??
チェックイン時に「**様はドーハでもラウンジをご利用いただけます」と、 "DOHA LOUNGE ACCESS EN" の文字列がタイプされた搭乗券を受け取る。私は67312円を支払って成田からドーハの1フライトだけをビジネスクラスにしたので、理屈の上では成田のラウンジとドーハのアライバルラウンジしか使えない。わざわざこう書かれているのは、「ドーハのトランジットをラウンジでお過ごしください」というカタール航空のご厚意なのだろうと思うのだが、私はトランジットホテルを無料で提供される予定になっている。
となると、ドーハのラウンジはイランに向かう時に使うことになるわけで、よく見てみるとこの文字列はドーハからシーラーズに行くQR476便の搭乗券にもあった。
カタール航空のビジネスクラスは、成田では日本航空のサクララウンジをあてがわれる。
他社のラウンジに比べて殊更優れているわけでもないが、少なくともKALラウンジのように「おにぎりがすぐになくなり軽食がカップ麺しかない」という事態にはならない。サラダでビールを飲んで、大盛のカレーをいただく。ANAラウンジなら立ち食い仕様のかき揚げ蕎麦なのだけど、JALだとカレーだよなぁ。
ラウンジには、こんなポスターが貼られていた。
「JALプレミアムエコノミー
本日のお座席をアップグレードしませんか?」
日本航空による、エコノミークラスからプレミアムエコノミーへの有償アップグレードのお誘いだ。同じく有償アップグレードをした身には他人事とは思えず、思わずのぞき込む。お、おいくらですか??
・北米 / ヨーロッパ路線 30000円
・ジャカルタ / デリー線 20000円
・ハノイ線 15000円
・更に+5000円でサクララウンジにご入室いただけます。
ないわぁ。
まず、このシャワーがいつも混んでいてカレーと炭水化物・野菜系つまみが主力のこの部屋に5000円も払うという発想は、私にはありえない。そんなカネを払うなら、制限区域内であろうが京辰で寿司でもつまむし、ゲート前の椅子でのんびり本でも読む。
この5000円という値段は何を根拠にしてるんだろう?さすがにお酒だけは激安品ではないものを揃えているから、飲む人にとってC/Pは低くはないのだろうか? 個人的には2-3000円程度の価値だと思うぞ。ちなみに出国前のIASSラウンジは「同伴者1080円」を要求するけれど、あそこも500円程度が適正価格な気がする。
ラウンジを使う人がプレエコに有償アップグレードというのも妙な気はするが、日本航空にはJGBなどという謎の秘密組織やJMBの上位会員がここを使えることになっている。そういう人たち向けのポスターだったのかもしれない。
でも、プレミアムエコノミーに15000円~30000円の価値があるのかというと、正直私にはそうは思えない。JALの場合シートピッチだけではなく一応レッグレストなどもついているので、おかしな会社の上級エコノミーよりは価値があるかもしれないけれど、でもハノイまで15000円とかヘルシンキまで30000円とか、私にはどうしても払う気持ちになれない。
まぁ、お金を持ってないだけなんですけどね。
じゃぁカタール航空のビジネスクラス12時間1フライトを67312円支払って有償アップグレードしたお前は何者だ?その価値はあったのか、という突っ込みが来て当然なのだが、その件については次にお答えできる、かもしれない。