2016初めてのイラン15 シーラーズの両替事情と携帯SIM、そしてネット規制とVPN事情
2016/08/22
さて、ピンクモスクの入場料は昨夜Parhamiさんが貸してくれたイランリヤルで支払ったけれど、今日は早めに手持ちのドルを両替してリヤルを入手しなければならない。
しかし経済制裁を受けているイラン、銀行のATMはそこかしこにあるけれど、異国のカードを受け付ける端末は1台もない。つまりはドルかユーロの現金を常に持ち歩かなければならないわけで、私の手元には$3000のキャッシュが隠されている。ウクライナ辺りで「スキミング犯罪が多いから銀行のATMも使わない方が良い」等という話は聞くけれど、今日日ATMが使えないのも結構不便だ。あのシリアだって探せばカードは使えたんだけどねぇ。
シーラーズの両替所は、街の中心部であるショハダー広場北西に数軒が並んでいる。店の前には個人で両替をもちかける人が何人もいるけれど、治安の良いイランといえども利用しないのはお約束だな。
いくら両替したら良いのか、ちょっと悩む。多分これから、最も大きな支出となるであろう宿代はドル払いになる。となると、交通費や食事代、あとは最近どんどん高くなっているらしい観光地の見学代くらいを両替しておけばいいのだろうか?とりあえずこの店はレートも悪くなさそうなので、おもいきって300ドルを両替してみたが、実はこれは10日間のイラン旅行には多すぎだった。私の旅行スタイルでは、だけど。
ちょっと驚いたのが、この店では日本円をイランリヤルに両替できたことだ。イラン、シーラーズではここZARDで円を両替できることは、覚えておいて良いかもしれない。まぁ、都市の銀行にでもいけばどこでもできるんだろうけれど。
現金を手に入れたら、次はSIMだ。
イランのネット規制は有名だけれど、それでも携帯がつかえるだけで旅行はかなり便利になる。宿には高速のwifiがあるけれど、移動前にぜひとも入手しておきたい。そしてSIMの店が両替屋のすぐ近く、ZARD両替店のあるカリムカーンゼンド通りの路地、パークホテルロードを入ったすぐの場所にあった。
イランには2種類の携帯会社があるらしいのだが、細かな事情やサービス内容と価格を詳細に比較することは難しかったので、「おっちゃん、とりあえずこの携帯で使える安いSIMくれや。データ量は1Gでいいから」的に携帯を差し出す。
どうもイランセルのSIMっぽい。1Gのデータが使えて総額で十数万リヤル、日本円で500円程度だったように思う。もちろんAPNの設定なども丸投げだ。
できた。
実はこのアンドロイドの携帯が、今回私にとって唯一のVPN環境となり、イランからgoogleやfacebookを使う唯一の手段となった。今回はカタール航空利用で手荷物の重さをあまり気にすることなく、macbookairとWN891を両方持って行くという暴挙に出たのだが、一番安定して使えたVPNがアンドロイド版のPsiphonだったのだ。
ネット規制のある国から規制対象のサービスに接続するための仮想的な私的ネットワークを”VPN(Virtual Private Network)”といい、これには様々なサービスがある。中国在住あたりの日本人をターゲットにした怪しい有料サービスから、筑波大のVPNゲートプロジェクトまでいろいろある。私は基本筑波のVPNゲートを利用してるのだが、これが実はMacではやや使いにくくWindowsの方が何かと楽だ。そんな思いもあって(更には待ち時間にマンガを読むために)超小型とはいえMacとwindowsの2台持ちをしたのだが、結局当時のイランで一番安定してVPNを使えたのが、アンドロイド版のPsiphon、しかも同じPsiphonでもなぜかPCのwindows版はうまく動かない、というオチもついた。
ちなみにiphoneだとOpen doorというソフトがうまく動くらしいのだが、私はつかっていないので、詳しいことは分らない。
↓↓ 鋭意ランク下降中ですが更新してみました ↓↓
↑↑ 救済クリックしていただけるとうれしいです! ↑↑