2016初めてのイラン42 大気汚染の激しいテヘランでのどを痛め、耳鼻咽喉科の診療を受けた件
2016/08/22
冬のテヘランは、北に雪山を望みそれは美しい街なのだが、実は大気汚染が酷い。
これはテヘランで最も深刻な環境問題だ。特に私の滞在した2016年の1月には、その被害状況が酷かった。およそ2週間ほど前の12月下旬には、PM2.5のため市内の学校が3日連続で休校になるという状態だったのだ。2013年の時点ですら、イランの保健衛生当局は「首都テヘランで大気汚染を理由に死亡した人の数は4460人を超える」と報告している。こんなにきれいに見える街なのになぁ、である。
実は私はのどが弱い。いい年なのに扁桃性摘出の手術を受けた程だ。のどの痛みを抱えルーマニアでは抗生物質を求めて彷徨ったこともあり、そんな私にテヘランPM2.5は容赦なかった。「のどいてーよ!」である。このまま移動を続けるとかなりやられてしまうことが予想されるので、今回私は、街の薬局ではなく病院に行くことにした。場所は宝石博物館の裏手、”Bank e-melli Hospital” という病院だ。
私は一言もペルシャ語が話せない。が、病院なんてとりあえず受付を済ませて診察を受け、必要に応じて処方された薬を受け取れば良い。はずだ。まずは受付だな。
「すみませーん、喉が痛いので、お医者さんに診ていただきたいんです」
運良く英語を話すスタッフがいて、私を耳鼻咽喉科に案内してくれる。済みません、お国の言葉話せないで、しかも敵性言語の英語なんか使わせたりして。でも、この国、外国語のサインはまず英語だな。街中もそうだし、病院の案内もペルシャ語と英語の併記が多い。いろいろ事情や経緯、更には問題もあるとは思うけれど、やっぱり学習人口の多い言語は便利だ。
耳鼻咽喉科の受付にたどり着き、
診察。
お医者さんはとても親切で、テヘランの大気汚染について説明をしてくれる。
「もともとテヘランの大気汚染は深刻なのですが、今は最も酷い状態です。アレルギーはないということですが、PM2.5のようなケミカルな物質だと、また事情は違ってきます。今回はPM2.5などによるアレルギーではないかと考えられるので、その前提で投薬をしますが、よろしいですか?」
よろしいも何も、ありがたい話だ。ここで、処方箋をいただく。
私が後日困ることのないように、薬の名前と用法を書いてくれる。この心配りがありがたいじゃないか。
処方された薬は、同じ敷地内にある薬局で処方される。
待つこと20分、私の手には3種類の薬があった。
結果から言うと、このお医者さんのおかげで、私の喉の痛みは治まった。"Fel tasm t 120" という薬を検索すると、ペルシャ語のページがトップでヒットする。イランの薬なんだろうな。
ちなみに診察、薬などの費用は、総額で1000円程だった。初診料など単純に比較はできないけれども、支払った金額としては日本で健康保険を使って診察を受けるより安上がりだ。支払いの時「そういえば、自分はシーラーズから入国するとき、強制的に$16の保険料を支払ったはずだったよな?」なんてことも思い出したけれど、その保険証ももってこなかったし、手続きが面倒かもしれないと思うと面倒になり、そのことは忘れてしまった。こんなに親切に対応してもらって、物価の安くはないイランの私立病院で支払いが1000円以下というのは、大変納得できる。
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