2016丹東16 虎山長城の敷地内にある「一歩跨」から中朝国境を見た件
2019/03/08
虎山長城の敷地内には、一歩跨と呼ばれる観光名所がある。
ここは「川を一歩跨ぐと国境を越えることができる」という意味で「一歩跨」と呼ばれるようになった。この石の裏側の川がもうさんざん紹介してきた鴨緑江で、黄色い柵の手前が中国、川の向こうが北朝鮮平安北道義州郡龍雲里の于赤島になる。
川幅は狭いが5mくらいはありそうで一歩で跨ぐことは不可能なのだが、もしかして水が少ないときには可能だったのかもしれない。むしろ、数十メートル上流の「鴨の卵レストラン」裏の方が川幅は狭いくらいだ。ともあれ鴨緑江国境の川幅が最も狭いのがこの周辺であることに間違いはない。
黄色い柵は中国が設置した物だ。北朝鮮側は2007年になってやっと于赤島に柵を作ったらしい。結構最近まで無警戒だったのだな。その点侵入される側の中国はしっかりしている。
と思ったら、鍵開いてるし。
せっかくなので川岸に降りてみる。
ここには小舟があって、中朝国境を遊覧することができるとも聞いていたのだが、そんな気配はない。ただ、「禁止超界」の柵が開け放されていたあたり、川までは観光が可能だったことがうかがえる。って、船これかい!(下写真右下)
実は、虎山長城下には現在遊歩道が整備され、誰でも川沿いを歩くことができるようになった。一歩で跨げる(嘘)程度の川幅ならわざわざボートに乗る必要もない。遊覧ボートが廃れるわけだ。私も遊歩道を歩いてみることにする。
前言を撤回する。「誰でも」ではない。心臓病や高血圧症、高所恐怖症などではない人は、遊歩道を歩くことができる。そして高さこそないが、ここからも北朝鮮の家屋を眺めることは可能だ。
遊歩道入り口には貸し望遠鏡もある。どれどれ?
ここの望遠鏡はすごい。北の民家から人が出入りする様子や、何か話し合っている様子までが見える。もしかしてここ虎山長城は、万里の長城の東端というより、中朝国境が見学できる場所としての方が人気なのかもしれない。少なくとも私にはそうだ。
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