2016ソウルDMZ3, ソウル・弘大入口駅のBOAハウスは、ソウルの宿の定番になりそうな件
ソウルの宿ではいつも多少頭を悩ませる。
家族連れの時はソウルタワービレッジ、ひとり旅の時は狭いし都心じゃないけれど個室1泊18000ウォンのやすらぎゲストハウスと落ち着いていた時期もあったのだけれど、どうも2016年にここは閉鎖してしまったらしい。
空港からあまり遠くもなく1泊約1600円、洗濯機が使えてご飯とキムチは常時食べ放題というこの宿は、私のお気に入りだったので、極めて残念だった。風呂やトイレ共同とはいえ、個室で1泊2000円を切る宿は、地方だってそうなかった。下手したら今はドミだってこれくらいの値段だ。
系列(?)の新村やすらぎはまだ営業しているようなのだけれど、ここはかつて3泊以下では予約できなかったのでまだ泊まったことがない。今は運が良ければ1-2泊でも7日前からなら部屋のタイプが不明のまま予約可能になったようだが、早めの予約は3泊以上のままだ。新しくできたシャワートイレ付きで少しお高めの新村Do Dream もこの点は変わらないようだ。3泊、つまりソウルに4日以上いることが最近少ないのもあって、まだ試すことができていない。
一般にソウルでシャワーとトイレ付きのそれなりの部屋を1泊から予約すると、安くても4-5000円は見ておいた方がいいと思う。もちろんホテルではなく、ゲストハウス、モーテル、荘旅館のまともなところでであって、ホテルはもっと高い。そんな中今回は弘大入口に近くネットでの評判が極めて高いここに泊まってみた。BOAトラベルハウスだ。
実は今回のソウルの宿は、場所を優先して選んだ。前回のソウルで、空港から近い新村に宿を取っていたのになかなか空港バスに乗れない、というかなりはらはらする目にあったため、仁川空港行き空港鉄道にすぐ乗れる、ここ弘大入口の徒歩圏内を選んだのだ。
BOAハウスは以前ソウル北部の地下鉄碌磻(ノッポン)駅近くにあったようなのだが、当時から評判がとても良く、現在の場所に発展的に現在の場所に進出したらしい。確かにノッポンは旅行者には結構不便だ。(それなのに高評価だったのはすごいとも言えるな)。私は昔の姿を知らないのだが、ネットを見ると、今よりずいぶんこぢんまりとしていたようだ。
そして、進出場所に弘大入口駅を選んだのは大正解だったと思う。なにしろ韓国LCCが仁川を出発するのは朝の7:25,7:45,7:55,8:30、Twayは7:45の出発、つまりカウンターは6:45には閉まってしまう。しかもこの会社はウェブチェックインシステムがない。つまり何があろうとも6:40までにはカウンターに着いていなければならない。でも、弘大入口を5:28に出る仁川空港行きに乗れば、約50分後の6:20頃には空港駅に到着できる。バスと違って時間が読めることは大きい。
バスの場合、待って待ってやっときたバスに乗り込もうとしたら「満員です、安全のため次のバスにして下さい」と問答無用で言ってしまうこともあるのだ。これは冗談ではなく私が実際に経験している。
話を戻そう、BOAトラベルハウスだ。
ここの評判の高さは、空港鉄道駅から徒歩10分以内のロケーションに加え、スタッフが親切であること、部屋が清潔であること、キッチンが使えて朝食もそこそこ充実していること、wifi環境が良いこと、などによる。部屋は「広くはないけれど清潔」と言われることが多いようだけれど、コシテル系列としては十分な広さだ。日本のビジネスホテルにだってこの程度の部屋は山ほどある。
かつては1階にキッチンがあったようなのだが、今ではそこはレストランになっていて、キッチンは5階だ。朝食は私の予想より充実していた。パンとジュース、コーヒー以外に、シリアル、チーズやハム、卵、そして焼き飯などもある。私はスクランブルエッグを作り、レンジで温めた焼き飯を一緒にいただいた。
そしてこの宿の更に秀逸なこととして「出前が可能」であることがある。韓国の荘旅館などでは普通のことだけれど、BOAにはちゃんと日本語や英語のメニューが置いてあって、スタッフが注文してくれるのがうれしい。私は観光でくたくただった日、出前で夕食を取った。室内にはきんきんに冷える冷蔵庫があるので、ビールも安く上がる。韓国中華を代表するチャジャンミョンとチャンポンを両方取って10500ウォン。食べ過ぎだな。
駅までの道には多分24時間営業の安売りスーパーもあって、買い物にも困らない。こんなBOAハウス、1泊おくらかというと、シングルで50000-55000ウォン(≒4500~4900円)、二人部屋で70000-80000ウォン、10万ウォンのスイートなどという部屋もあるらしいし、非繁忙期にはディスカウントされていることもある。ソウルのこのロケーションでこの内容でこの値段は高くはない。
特に早朝ソウルを出発するLCC利用者にはかなり秀逸な選択肢になると思う。もちろん私も次回も使うつもりだ。
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