2016ソウルDMZ4, DMZトレインをWebで予約し、ソウル駅で切符を受け取った件
2020/02/08
韓国のDMZトレインの存在を知ったのはそんなに昔じゃなかったと思う。
京義線のDMZトレインはソウルから北朝鮮国境に近い都羅山駅を結ぶ「観光列車」だ。この列車が走る京義線は近郊列車が多く走る路線なのだが、汶山駅から先の雲泉駅、臨津江駅、そして終点の都羅山駅までの間は、つまり国境エリアはこの列車しか走らない。以前は特に名前を持たない列車が臨津江駅や都羅山駅まで走っていてそれに乗った記憶もあるのだが、今では都羅山駅に行きたい人はこれ乗るしかない。
もう1本京元線にもDMZトレインは走っており、これはやはりソウル駅からかつて北朝鮮が占領していたこともある鉄原に近い白馬高地駅まで行く。ソウルから白馬高地に行くには清凉里駅始発の列車に乗り換える必要があったため、これはなかなか便利だ。
ただ、DMZトレインの登場により、チケットは割高になり予約なしでは乗れなくなりと、多少面倒になったのだけれど、予約と支払いは1ヶ月前からネットで行うことができる。韓国鉄道公社のサイトのこのページから必要事項を記入してカードで精算すれば良い。
日本語を選択していても、入力する駅名や帰ってくる表記が英語だったりもするが、めげてはいけない。ここで列車の予約ができれば、現地で費やす時間はかなり少なくなる。DMZトレインのみならずKTXからムグンファ号といった急行列車も予約できるので、韓国に行く予定のある人は覚えておいて損はない。私はソウル到着翌日のDMZトレインを、往復予約しておいた。
運行開始当初は1日2往復あった京義線のDMZトレインも今では1往復となった。ソウルの龍山駅を10:08、ソウル駅を10:15に出発し都羅山駅に11:44に到着する往路、そして、16:00に都羅山駅を出発してソウル駅に17:23(龍山駅17:28)に到着する復路しか選択肢がない。要は1日がかりと言うことだな。
というわけで、ソウル駅。
今回弘大入口のBOAトラベルハウスを選んだ理由のひとつが、ソウル駅へのアクセスの良さだった。空港鉄道A’REXに乗ると、弘大入口からソウル駅は2駅、空港鉄道なら乗り換えなし8分の距離だ。ただ空港鉄道駅からソウル駅までは多少歩くことにはなる。チケットは、ネットで予約したプリントアウトは、上の案内所でチケットと交換してもらう。
なんだかレシートみたいだけれど、これが乗車券だ。空港鉄道の乗車券もこんな感じだったな。
DMZトレインはソウル駅が始発ではない。お隣の龍山駅が始発であるため、直前まで何番線に入線するかが確定しない。
新しくなったソウル駅にはたくさんのプラットホームがあり、KTXも近郊列車もエリア分けされることなく入ってくる。
これで直前まで入線するホームが決まらないとか、どれだけ大らかなんだよ、という気がしないでもない。「そのうちどっかが空くから、空いたところに電車入れますね」的な印象を受ける。
出発の数分前、やっと入線番号が案内された。いや、アナウンスはなかったから「表示された」が正確だな。
いよいよDMZトレインの入線だ。3両編成と地味だし、おまけにディーゼル車だけれど、韓国の国境地帯観光を担う列車だ。
ちなみにこのDMZトレインは、上のレシート切符にあるように片道8900ウォン、日本円にして約798円と、56kmを1時間半かけて行くとは言え、交通費の安い韓国としてはわりと立派なお値段だ。これはDMZトレインがセマウル号(韓国の特急列車)の特室料金(グリーン車料金)を適用されているためで、以前の普通列車より大幅に値上がりしているのだ。
その分楽しませてくれないと、怒るぞ!
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