世界、大人の社会科見学!

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イギリス 西ヨーロッパ

2016ロンドン7 ポールマッカートニーのロンドンの家を見て、ルーフトップコンサートが行われた旧アップル本社ビルを見学に行った件

2017/11/27

ビバリーヒルズに行くと、道ばたで「有名人の家の地図」なるものが売られている。

それが例え芸能人であってもプライバシーの問題が発生するのではないか、とも思うのだが、まぁ、そういう細かいことは抜きで売られている。そしては今では、地図どころかgoogle mapなどでその場所を確認できる時代になってしまった。みんな結構知りたいのだな。

そんな中、ポールマッカートニーの家が google map のストリートビュー機能から削除されたのは、2009年5月の事だった。

ポールマッカートニーは、アメリカやイギリスなどに何カ所か家を持っていると言われているが、アビーロードスタジオに程近い Cavendish Avenueにあるその家 は、レコーディング中メンバーのたまり場であった、Hey Jude や Panney Lane はここで書かれたなどの話もあり、ファンなら見ておきたいと思うのもとても良く理解できる上、その場所は世界中に知られてしまっている。なにしろ1967年にはその住所をタイトルにした”Cavendish Avenue”という写真集なるものまで発表されてしまっているのだ。

ストリートビューからポールの家を削除依頼したのは、警備を担当する会社の依頼だったと言われている。まぁ、プロならやれることは一応一通りやらなきゃまずい。下はロンドン、ストリートビュー、キャヴンディッシュアベニュー(6 Cavendish Avenue)で、右前方にポールの家(7 Cavendish Avenue)がちらりと見えるのだが、どうしてもその入り口を正面からは見ることは出来ない。

いえ、私、世間やご近所に迷惑をかけるつもりはないんです。ただ私の人生に少なからぬ影響を与えたポールのその家、名曲が書かれたという家を、ちらっと見て、ついでに写真を何枚か撮らせていただければそれで十分なんです。ストリートビューで見られないのはとても残念だけれど、だったら、ちょっとお邪魔させてくださいな。アビーロードスタジオから徒歩7分だなんて、私には素通りはできません。

ポールの家は周囲の家より少しだけ塀が高く、その門は木製で内部が見えないように作られている。しかし周辺の家に比べてことさら大きい、広い、などと言うわけじゃなく、おかしな言い方だけれど「普通の豪邸」だ。しかし、ここは私や多くの人にとって、歴史的な建物だ。訪問できて良かった、と素直に思う。

*ちなみに、今ポールが住んでいるとされる家はこのスーパ-マーケットから歩いてでもなんとか行ける場所にある、と言われている。当然敷地には入れないし、ドアを見ることも不可能、要は地域の方に迷惑をかけてまで行く場所じゃない、ということだな。

 

そして、もう一つ、どうしても行きたかった場所がここ。

見る人が見れば一瞬で分かるこの建物を野暮に解説すると、解散前に行われた「事実上の最後のライブ」と言われるビートルズのルーフトップコンサートが行われた、アップル・コア本社だったビルだ。映画「レットイットビー」にも登場するこの演奏は、今で言うゲリラライブであり、やがて警官隊に阻止される。

 

この旧アップルコア本社のある "Savile Row 通り" を語るときには、ここにオーダーメイドの紳士服店が集まっていて、だから日本では男性のスーツを「背広(≒ Savile Row)」と言うことに触れるのがお約束となっているので、私も書く。しかし、多くの紳士服店は時代についていけずその店を閉めていて、「背広の語源」であるこの通りに、紳士服店はそう多くない。

 

ルーフトップコンサートが行われた旧アップルコア社のビルは、今(2016)ではAbercrombieの子供服店が入っている。日本にも進出したけれど、やたらお高いお値段や本国と同じスタイルでうまくいかなかった過去のあるブランドだな。

 

さすがに屋上に上ることはできないけれど、店に入ってすぐ左に、ここで過去ルーフトップコンサートが行われたことを示す小さな展示もある。やればできるじゃないか、Abercrombie

 

アビーロードスタジオから旧アップルコア本社までは約4km。歩けない距離じゃないけれど、続けて訪問するなら公共の交通機関を使うのが便利だ。地下鉄の St.John's Wood 駅まで戻る手もあるけれど、アビーロードスタジオ前から139番か(少し歩くけれど)189番のバスに乗るのもロンドンらしくて良い。

もちろんバスは2階に乗る。"Made the bus in seconds flat, Found my way upstairs and had a smoke" (A Day in the Life) だもんな。あ、これはジョンか。

ロンドンには他にもビートルズ所縁の場所がいっぱいある。公演を行ったパラディアムシアター、リバプールから出てきて4人で住んだグリーンストリートの家、ハードデイズナイトのロケ地、ジョンとヨーコの出会ったギャラリー、リンゴの家、現アップル本社など、熱烈なファンにはどこも魅力的なのかもしれないが、個人的には、アビーロードスタジオと横断歩道、ポールの家、そして旧アップル本社ビルだけで十分満足だ。というより、他の場所にはまるで興味がわかない。

私のロンドン、ビートルズ所縁の地観光は、日曜の半日ですんなりと終った。

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