2017バルセロナ7 カタルーニャ広場界隈を散歩し、カタルーニャ音楽堂とサンタ・エウラリア大聖堂を眺めた件
2017/05/22
スペイン第2の都市バルセロナでは、サグラダファミリアとバルサという超メジャー級の観光スポットが際立つが、まだまだ魅力は多い。
特に美術館は、カタルーニャ国立美術館を始めピカソ美術館、ミロ美術館、バルセロナ現代美術館、バルセロナ現代文化センターなどのよく知られたものがあり、これら6つの美術館全てに入場できる "Barcelona Museum Pass" が結構いろんなところで€30で売られている。
が、私は美術館には1カ所も行かなかった。元来美術にはあまり関心がなく、無料ならまだしも30€というお金を払ってまで見たいと思うものがほとんどないからだ。美術に関する知識が皆無に近いという事情もあるので、関係各位におかれてはあまり怒らないでいただけたらと思う。
しかし、バルセロナの街は楽しい。街を歩けば世界遺産のガウディの建築が見られるし、
物価が安いから、スーパーでの買い物も楽しい。
一番安い€0.99のワインだって、日本で700円クラスの妙なワインよりずっとおいしいし、宿のラウンジで€1.9のハモンセラーノをつまみに飲むと、とても贅沢な気持ちになる。
宿代もスーパーの物価も安く、食事もおいしく、ヨーロッパ北部に比べれば多少暑いけれど気候も良く、人も緩い。そんなバルセロナの中心はカルターニャ広場だ。
カルターニャ広場から東に300m程歩くと、これも知られた世界遺産であるカタルーニャ音楽堂に出る。
世界遺産の指定を受け、ステンドグラスを守るため強化ガラスで覆っている。光量を落とさずに保護するにはこうするしかない。
カタルーニャ音楽堂は1908年に完成したホールで必ずしもものすごく古いものではないのだが、20世紀初頭のアールヌーボー様式を伝える建造物として世界遺産に指定された。ちなみに同時に指定されたのが2009年に閉鎖されたサン・パウ病院、つまり世界遺産としての価値は建築様式にあり、音楽堂としての評価ではないことが良く分かる。実際に「音が良くない」という噂もないではない。
「音響的にぱっとしない」ホールを見学するには18€のツアーに参加するしかないが、ロビー周辺なら無料で見ることができる。でも、むしろ何か公演があるのなら、演奏を聞きに入る、という手もあるな。安い公演なら30€台からのチケットもあり、ただ内部を見て歩くより楽しいかもしれない。
音楽堂の隣にはいかにも「アートでございます」的な女性の像があるのだが、
地元の評判はあまりよろしくないようだ。
カタルーニャ広場周辺には、ちょっとした散歩が楽しい歩行者専用道路も多い。
なにやら由緒ありげな建物の前に出る。サンタ・エウラリア大聖堂だ。
サグラダファミリアあたりとは違い8世紀には既に原始キリスト教の教会があった由緒ある場所で、現在の建物ですら1298年に建設開始、150年後の15世紀に完成したという、由緒正しいカトリック教会だ。バルセロナ大司教の席もここにある。
ゆめゆめも「塔の上にクレーンがなくて物足りない」などと考えてはいけない。