2016マドリッド3 結構混んでいたバスに乗ってトレドへ向かった件
トレド行きのバスが出るバスターミナルは、地下鉄Plaza Eliptica駅と直結している。トレド行きのゲートはあっさり見つかった。
バスはおおよそ30-60分おきに出発すると思っていたのだが、そんなに頻繁に走っている様子はない。また、人が多すぎるとバスに乗れないこともあり、実際乗ろうとした12時台のバスは行列の私の少し先で「もう満員」状態となり、私は1時間程次のバスを待つことになった。
そのバスを待っている間にも行列にはどんどん人が増える。「もしかしたら最後尾は13:30のバスにも乗れないかもしれない」と思っていたら、案の定バスは全員を乗せることが出来ないまま出発した。どうやらこのバス、結構混む。
この日は8月の土曜日12時台といういかにも混みそうな時間帯だったためかもしれないけれど、マドリッドからトレド行きのバスについてはは、状況によってはかなり混み乗れないこともある、くらいには覚えておいた方が良い。Go Euro からも予約ができるようだけれど、予約したチケットを持っている人はあまりいなかったようにも思う。
それでも一度乗ってしまえば直行なら1時間ほどでトレドに着くのだから、電車より7.51€安いバスの魅力は捨てがたい。イベリア半島中央部に広がるメセタを高速バスは快適に走る。それにしても乾いた土地だなぁ。
バスは50分後にトレドのバスターミナルに到着した。
トレドのバスターミナルは、鉄道のトレド駅の西側約1kmの場所にあり、旧市街を囲みこむように流れるテージョ川を渡った先にある。旧市街へのアクセスという意味では、鉄道より便利だ。
ただ、鉄道駅からの歩きなら、ゆっくり歩いて渡ることができる、旧市街の見晴らしが良いテージョ川のアルカンタラ橋をあっという間に過ぎてしまうのがちょっともったいない。バスターミナルからそのまま旧市街に行くのも良いけれど、バスで来た道を350m程戻って、もう一度アルカンタラ橋から丘に広がるトレドの町並みを眺めるのも悪くない。
6世紀から8世紀まではキリスト教のアリウス派やカトリックを国教とした西ゴート帝国の首都であり、8世紀から15世紀はイベリア半島のイスラム文化圏でもあった、そんな古い街が目の前に広がる。中世のこの街には、キリスト教、イスラム教、そしてユダヤ教の文化が交錯した。これからそんな街を歩くと思うと、かなりわくわくする。