世界、大人の社会科見学!

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国内旅行

2017バニラで行く函館24時間10 住宅街の有名そば店と寿司店を経由し、函館少年刑務所に向かう

2020/06/06

函館は駅前エリアと五稜郭エリアを少し離れると、賑わいはなくなる。五稜郭から湯の川に向かう道路は市東部でも幹線道路だと思うのだが、こんな感じだ。

これはもう、路面電車こそ通っているけれど、生活道路と言っていいんじゃないか?
五稜郭公園前から路面電車で2駅、1.1kmと歩いても15分程度の市電柏木町駅周辺には、そんな住宅街ならではの食事処があるという。今回、日程的に阿佐利本店の1600円すき焼きコロッケランチを断念せざるを得なかった私は、ここでちょっとおいしいランチをいただいておきたい。そこで、このエリアの店を事前に少し調べておいた。今日は午後3:20に函館空港を出発するので、そろそろ時間管理がシビアになってくる。

そば、いし○ら。柏木町駅から徒歩5分のこの店ではおいしい手打ちそばがいただけるらしい。

開店してまもない時間だったのだが、店内は満員。店内には既に二人の客が順番待ちをしているので、その後ろに並ぶ。おいしいおそばなら、私、少しくらい待ちますよ。

しかし、テーブルはなかなか空かない。少ない人数に丁寧に手打ちを提供しているのだったら、しかたないかな。しかし、店員が店内で待っている3人を見て、「いらっしゃいませ」を言うどころか、あからさまに嫌そうな顔をし多分舌打ちをしたのを見た私は、列を離れて店外に出た。残念。

 

19.梅乃寿司で2000円のランチをいただく。

まだまだ柏木町には名を知られた店がある。梅乃寿司さんだ。

住宅街にあるこの寿司店は、ネットの評価も高く地元の評判も悪くない。少なくとも観光客を喰い物にしている観光寿司店ではない、らしい。他のお客さんを写そうが写すまいが店内撮影禁止、ましてや寿司撮影禁止くらいは「他のお客さんが落ち着かないから」と受け入れるのは当然だ。

ランチは2000円、3500円、7000円、更にはお好みとなる。真っ当な寿司屋の場合、値段の違いはネタの違いであり、接客等サービスの違いではない。更に言えば最安の2000円の寿司が不味い店では、何を食べたって旨いわけがない。私はもちろん2000円のランチを注文する。15:20の飛行機を降りたらすぐ車を運転するので、残念ながらお酒はいただけない。

7000円、3500円コースの客にはネタを説明している板前さんが2000円コースの私にネタの説明をしないのは、見れば分かるからなのかな?ふむふむ、これはマグロの赤身だ。どこのマグロかは全然分からないけれどな。以後全てのネタは説明なし。なるほど、これが梅乃スタイルなのか。

7000円コースの客には「どこから着たのか」「観光か」などと尋ねている。これは観光客には函館ならではのネタを提供するためらしいのだが、私には何も聞いてくれないのは、2000円コースには選択の余地がないからかもしれない。お酒がないせいもあるけれど、9品程度のランチは私の知る寿司屋の中では史上最速のペースで提供され、出されたらすぐ食べる私は10分で食べ終わる。あー、落ちつかねぇ。

このお寿司やさん、確かに味は良い。ネタの説明はないし、握るペースはやたら速いし、締めの鉄火巻きには海苔の外にシャリがついていたけれど (写真撮影禁止-笑)、それでも味は良い。おかしな観光寿司店と同じ値段で、2クラス上のお寿司がいただける。

しかし、正直「住宅街の穴場寿司店」という感じではない。板前さんによって接客にばらつきがあるのは、残念だ。再訪は、、、うーん、このエリアではかなり秀逸な店なので、あるかもしれないな。ネットでの評判が少し落ち着いた頃行けば、舞い上がってない接客が見られるのかもしれないし。

 

20.函館少年刑務所で「獄」グッズを買う。

どうして私が何もない住宅街の柏木町近辺で昼食をとったかというと、五稜郭からここに向かうためだった。

函館少年刑務所。

明治4年に徒刑場として作られたこの施設は、明治36年には函館監獄、大正11年には函館刑務所と名を変え、昭和18年からは函館少年刑務所となった。「少年刑務所」と言っても成人も収容し、初めて刑務所を生活の観点のみから描いた佳作刑務所の中の舞台であり、作者の花輪和一が収監された刑務所でもある。

私は刑務所マニアなのでどの刑務所も素通りはできないのだが、ここには大変な「名物」がある。

「マル獄」シリーズの手工芸品だ。ほとんどの刑務所にはそう遠くない場所に刑務作業で作られた物を売る店があるのだが、ここの売店は正門前、道路を挟んだ場所にある。

壁と手間の陳列台の「はこだて『獄』PRISON」のポップにお気づきいただけるだろうか。このロゴを使ったポーチやブックカバ-、財布などが、刑務所の壁の前に大きな看板を出すほどの名物なのだ。獄中の受刑者に「獄」と「prison」と書かれた製品を作らせているというのは、なかなかものすごいことなのではないか、と思う。

 

店には奥にも展示場があり、店の方にお願いすると見せていただける。こちらはには、家具や靴などの「記念品」レベルではない製品が並ぶ。製品の質に比べ、そのお値段はかなりリーズナブルだ。

 

漂白ができる固形洗濯石けんなど、他の刑務所で作られている売れ筋商品もおいろいろいてある。特に横須賀刑務所で作られているこの石けんはこの世界ではちょっとしたベストセラーで、バックパッカーの私にはかなり便利なものだ。毎回数本買い込んでしまう。

 

レシートには”Capic”とある。これは「矯正協会刑務作業協力事業」を英訳した ”Correctional Association Prison Industry Cooperation" の略称らしい。その下には「函館地上事務所 常設展示場」の文字も見える。品名には「刑務所の小袋」とあり、「『獄』シリーズ」との記述はない。Capicより『獄』の方が日本人には分かりやすいのだけれど、日本には言葉を濁すという美しい文化もあるからねぇ。

北海道には歴史の深い刑務所は他にもあり、樺戸集治監の流れをくむ月形刑務所には職員住宅の近くに売店がある。ここの画像はネット上にもほとんど上がっていないようなので、せっかくだからアップしておこう。結構貴重な資料かもしれない。

もちろんここにも、横須賀刑務所の固形石けんはあるぞ。

 

五稜郭の北洋資料館から、そば屋、梅乃寿司、そして函館少年刑務所までの道のりは合計で3.2km、市電に乗ってもいいけれど、この程度の距離は歩いてしまっても良い気がする。途中見所は皆無だけれど、地方都市の住宅・生活エリアを歩くのも良い経験だ。私はこういうのが嫌いじゃない。

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