2016大邱2 T-Moneyカードを使って401番バスで空港から大邱駅前に出た件と、大邱駅北側の寂れ具合が切なかった件
さて、大邱という街だ。
ソウル、釜山、に続く韓国第3の都市圏の中心都市であり、かつては慶尚道・慶尚北道の道都であり、1981年からは直轄市となった大邱は、人口約250万人。地下鉄も3路線走るそれなりの都会だ。旅行者にとってありがたいことに、空港が市街地に近く、30分程路線バスに乗れば、街の中心部である駅前に出ることができるらしい。
到着ロビーにある観光案内所で、バスの番号とバス乗り場を尋ねる。
「空港前の駐車場を出て、その前の大通りを走る401番が便利ですよ」
案内所の方によると、401番のバスが12分おきに走っていて、駅前を通るらしい。運賃は1100ウォン、だったかな?その気になれば地下鉄もあるけれど、空港から駅までは7-800メートルはあるので、よほどの理由でもない限りバスが便利だ。
ソウルで買ったT-Money使用可能のことで、大変にありがたい。
私の手元には韓国用にT-MoneyとCashBeeがあるのだけれど、T-Moneyは光州の田舎のバスでも使えるなどどんどん便利にっていく反面、Cashbeeはちょっと廃れて行ってる印象もないではない。韓国の交通/プリペイドカードは、T-Money1枚あればいいのかな。
バス停は市街地に近い。というより、空港前の道が既に結構生活エリアなのだ。仁川はもちろん、釜山だって空港周辺には生活エリアはないのに対し、これは、魅力的だ。飛行機の出る間で街でちょっとごはん、なんてことも可能なのだから。
その気がある人には、大邱空港から亀尾のリムジンバス、なんてのもある。
これは亀尾(구미 KUMI)という街に行くリムジンバスで、16:25大邱着のTW212に接続するように、16:50発の便がある。
亀尾の街は工業型地方都市で観光地は少ないが、最近失脚した韓国の大統領朴槿恵の父である朴正煕もと大統領の出身地として、ちょっとだけ知られている。空港から70分の距離なので、マニアの方は訪問するのも面白いかもしれない。ちなみに空港リムジンは、この1便しか発見できなかった。
乗ること30分、401のバスは大邱駅前に到着した。駅と言うよりロッテデパート大邱店、あるいは駅ビルといった方が分かりやすいかもしれないな。
401バスは駅南側にとまるけれど、私の宿は駅の北側だ。ちょっと通り抜けさせていただきますよ。
大邱駅前は、南側に繁華街が広がる。そして北側がというと、ちょっと寂れた住宅地と団地エリアが広がっていて、まぁ、賑やかさには欠ける。ついでに北の駅前広場では朝貧しい人たちへの炊き出しが行われていたりして、治安が悪い、とは言わないけれど、明るく華やか、とは言いにくい。
食事が出来る店も、駅前とは思えないほど少なく、早く終わる。
コンビニもない。「少ない」「すぐそばにはない」ではなく、この周辺には「ない」。あるのは小さな雑貨屋が2軒のみで、まぁ、飲み物やカップ麺をを買うには困らない、程度の店だ。もちろん潔いほど韓国語しか通じない。
つまりこの辺で買い物や食事をしようと思うと、駅ビルか駅南に向かうことになる。私は宿で飲むビールも、駅ビル/ロッテデパート地下のスーパーで買った。悲しいことに、味わいのある韓国おばちゃんの雑貨屋より、スーパー地下の方がどれもこれも新鮮そうで安いのだ。
宿のスタッフも、食事場所として、ロッテのフードコートや駅南側を勧めるくらいなのだ。もっとご近所推薦してあげなよぉ。
そう、宿だった。駅の北側は店は少ないけれど、宿だけはそこそこある。今回私は、駅北側の宿に泊まってみた。