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韓国

2016大邱5 慶州駅徒歩圏内で、世界遺産「慶州歴史地域」を歩いた件

2017/07/21

慶州市には3つの世界遺産がある。ひとつは1995年に登録された「石窟庵と仏国寺」、2つ目が2010年に指定された「大韓民国の歴史的村落」の一つである良洞村、そして3つ目がこれも2010年に登録された「慶州歴史地域」だ。

最も有名なのは「石窟庵と仏国寺」なのだが、仏国寺に行くには慶州の駅エリアからだと約30分バスに揺られて更に歩くことになり、更に石窟庵に行くには1時間に1本走るシャトルバスに乗らなくてはならない。入場料も必要だ。ここは昔行ったことがあるけれど、個人的に一度行けば満足な場所でもある。

良洞村は安東の河回村と併せて「大韓民国の歴史的村落」として指定された、2家の両班の同族村だ。戦火にさらされることも少なくなかった韓国で、李朝の村文化を見ることができるのだが、ここは市内から20km以上離れている上に、バスの便が良くなく、バス停からも1km以上歩く。

 

今回は「大邱から思いの外近かったから、列車気分を味わうついでに半日くらい慶州を見る。あわよくば入場料の類は払いたくない」というのがお出かけのコンセプトだったので、慶州駅周辺に広がる「慶州歴史地域」のうち、駅から徒歩で行ける場所だけをお散歩気分で歩いてみた。まずは慶州駅前の大通りを南(左側に)歩く。

 

慶州には1世紀から10世紀まで新羅王朝が置かれていたため古い遺跡も多く、古墳も少なくない。ただ歩いていれば「田舎の住宅街」程度にしか見えないこの場所も、実は古墳群だったりする。

 

そして第1の目的地。慶州といったら、絵的には仏国寺や石窟庵より有名な、ここ、瞻星台

 

東洋最古の天文台とも言われるは瞻星台7世紀に建てられた。「東洋最古の天文台」というのは、20世紀初頭の日本人気象学者による説なのだが、「東洋最古」という言葉が現地のみなさんのお好みと大変に適合し今まであまり検討されてこなかっけれど、「本当は日時計程度じゃないの」説とか、記念碑説、祭壇説もないではない。

まぁ、間違いないのは「とても絵になる」ということだな。これを見ると、「慶州に着た」という気持ちになってしまうもん。

瞻星台は柵の外からもとてもよく見える。それなのに、柵の内部に入るには入場料が必要となり、かつ塔の中に入れるわけでもない、という謎システムになっており、入場料を払ってまであと数メートル近づきたいという人はまるでいない。チケット売り場の人もそのことを知っているのか、窓口に人の気配がない。ここのチケットって年間に何枚売れるのだろう?瞻星台の建てられた目的以上に謎だ。

 

瞻星台から遊歩道を南に歩くと、半月城跡に出る。

ここは新羅の宮城があった場所で、主要な場所では発掘調査をしていて立ち入り禁止だ。だが、近くには1733年に作られた石氷庫もあり、こちらは内部をのぞき見ることもできる。それほど古いものではないし新羅朝のものではないけれど、電気のない昔贅沢品であった氷を保存する蔵が18世紀になっても作られた、つまりこの場所にまだまだ身分の高い人がいた、ということなのだ。だったら、その頃の建物ももっと残っていれば良いのにとも思うけれど、戦乱もいろいろあったもんな。

 

半月城から大通りに出て道沿いに歩くと、左側に池が見える。雁鴨池だ。ここは新羅の文武王が674年に作らせた人口の池で、月池とも呼ばれる。当時の建造物は半月城同様残ってはいないけれど、いくつかの建物が復元されている、のだが、

わざわざ、入場料を支払ってまで入る程の場所じゃない。池なら道路からだってよく見える。写真は取り忘れたけれど。

 

そして雁鴨池から500m程歩くと、慶州国立博物館だ。

 

慶州駅から慶州国立博物館までは、大通りを直行して約1.5km、遊歩道で瞻星台や半月城をまわっても2kmそこそこの距離と、世界遺産の散歩コースとしてはとても手軽だ。仏国山や石窟庵とは雰囲気の違う、住宅地とその郊外に広がる慶州の遺構を眺めながらの散歩は、なかなか楽しい。




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