2016大邱9 西門市場を経由して達城公園まで歩き、動物園と郷土博物館を見た件
2017/07/31
薬令市韓医薬文化館から南城路を西に歩き、薬令門を超え300m程歩くと、大邱で一番大きな西門市場に出る。
薬令市のみならず、かつての朝鮮で3大市場といえば大邱、平壌、江景という時代もあったのだそうだ。私は江景という街を知らなかったのだが、忠清南道の論山市にあるらしい。李朝時代には水運を利用した市が大変栄えたのだが、今では当時の賑わいなど想像できないほど寂れてしまっているらしく、そう聞くと一度行ってみたくもなる。平壌に至っては健全な市場経済すら怪しいわけで、今残っている3大市場はここだけ、ということになる。
市場は構造的には「メインのビルディングがあって、屋根付の歩道があって、周辺にも店が集まっている」という韓国スタンダードスタイルだ。総床面積6万平米を超える6区画に4000以上の店舗が詰め込まれている。
薬令市の移転騒動があったのが1928年(昭和3年)だが、ここ西門市場は1920年代という近い時期にここに移転をした。移転をしなかった薬令市が先細りになっていったのに対し、西門市場は現在でも大邱最大の市場であり、その違いは興味深い。まぁ、漢方薬は西洋薬に押されていくけれど、生活物資はいつの時代も必要、という事情もあるのだけれど。
市場は旅行者に楽しい場所だけれど、生活必需品を買いたい訳でもないので、ここは散歩コース、あるいは買い食いコースとなる、のだが、この日は今一つ食指が沸かない。まぁ今日は散歩でいいかな。
いつもなら市場に入るとテンションがあがり店も一通り見るのだが、なぜかこの日はそうならない。多分、朝からの活動量と入ってきた情報量が多すぎて、そろそろ脳がいっぱいになってきたのかもしれない。この日、私が市場で一番興味深かったのは、これだった。
まさに原動機付き自転車。私も1台欲しい。
疲れた脳を休ませようと、西門市場から北に400m程歩いた達城公園に向かう。
ここ入場無料の割りに結構充実した動物園もあり、市民の憩いの場所になっている。夕方近いこの時間にもまだまだ家族連れが多くいた。
ここはもともと三国時代の達句伐という王朝の城だったのだそうで、かつて大邱の中心だったらしいのだが、私は「達句伐」などという文字列を生まれて初めて見た。
そして園内には、小さなな郷土歴史館がある。”Daegu Loacal History Museum” なのだそうだ。
かつての大邱の様子を展示しているのだろうけれど、解説のほとんどが韓国語のため、今一つ内容がよく分からない。わざわざ来るほどの場所でもなかったかな?ここより、もう少し動物でも見るとするか。
近代歴史館から達城公園までは直線で約1km、薬令市韓医薬文化館や薬令門、西門市場を経由してだらだら歩いても2kmはない。大邱の街歩きとしては悪くはないルートなのだが、帰路はもう少し視点を変えたルートを歩いてみることする。
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