2016大邱12 宿の朝食を食べ、プライオリティパスラウンジを素通りして帰国した件
2017/08/07
3連休なのにチケットが安いという理由でやって来た大邱だが、慶州までの小旅行や市内の地味な博物館や歴史遺産などなど、当初の予想を遙かに超える面白さだった。しかしT-Wayの大邱発成田行きの帰路は午前11時発、3日目は移動日だ。
まずは宿代に含まれる軽朝食なるものをいただくことにしよう。これはロビーには出されておらず、フロントにお願いすることになる。
なぜかあんパン二つにゆで卵二つ。私が一人旅なのは宿のご主人も知っているはずだ。どうやらこの宿は朝食はベッドの数だけ提供するのが基本なのだな。もちろん食べ物を多くいただくことに異論はない。24時間稼働のエスプレッソマシンで、コーヒーもいただく。
韓国の安宿で朝食がおいしかった記憶はあまりない。コンチネンタルブレックファスト、というよりは「パンとコーヒー」というのがふさわしい、子どもの頃寝坊した私が「これくらい食べて行きなさい!」と言って食べさせられた朝食を思わせる、ある意味懐かしい味だ。
あんパンだけじゃなくゆで卵がついているのは、ニューグランドの心意気、だな。どっちも保存が利くし。
宿をチェックアウトして、駅南にある401番のバス停に向かう。
大邱は宝飾品でもそこそこ知られているらしく、バス停近くの ”Fashion Jewelry Special Zone” には宝飾店が軒を連ねる。しかし韓国が宝石の原産国であるという話はあまり聞かないので、 これは日本の御徒町みたいなものなのだろうな。宝飾品に全く興味関心がない私には、大邱のそれがどれだけ良いのか悪いのか、高いのか安いのが全く分からない。宝石ってつまんないよなぁ。
401番バスは空港行きも12分おきに走っている。
街から空港へのアクセスの良さは、大邱の魅力だ。ソウルの場合仁川に行こうとすれば、早朝空港列車に乗っている時間だけでも小一時間かかる。ましてやLCCの場合はそのほとんどが7時台の出発なので、始発に乗ってぎりぎり間に合う時刻だ。しかし大邱-成田のT-Wayは11時発なので、ソウル発のLCCに比べ、大変に余裕がある。その気になれば駅前でテンジャンくらいは食べられる時間だ。
しかし私は空港に直行する。大邱の空港にはプライオリティパスのラウンジがあるのだ。
大邱の空港は小さく、出発/到着ロビーにもコンビニがあるだけだ。
しっかり食事をしたい人は、同じ建物にあるエアポートホテルのレストランに行くか、街に戻るしかない。私はプライオリティパスのスナックをあてにして、ゲートに向かう。
狭い出発エリアには何もない。あるのは免税店だけだ。
しかもこの免税店、化粧品やら酒やらタバコやらはあるのだけれど、手軽な飲食物は何もない。出国後にある売店はこれだけだ。
飲み物とお菓子が買える自動販売機は、大邱の出国後唯一飲食物が手に入る施設で、そのせいか、やたら売れている。そりゃそうだ、喉が渇いてもこれしかないんだもん。ま、その点私はプライオリティのラウンジがあるからいいけどね…、えっと、ラウンジ、どこだ?
ありませんなぁ、プライオリティのラウンジ。
フロアにいたスタッフに聞いたところ、プライオリティが使える大邱のKALラウンジは、出国前にあったらしい。プライオリティパスのサイトにも "Landside - International Arrivals. The lounge is located between the coffee shop and infant room on the 2nd Floor."とある。
やっちまったぜぃ!
あまりの悔しさに帰国後泣きながら検索してみたところ、大邱のKALラウンジにはミールはなくあるのは飲み物と袋入りの菓子だけらしいのだが、使えるものを使えなかった敗北感は大きい。例えコーヒー1杯でも消費してカードの会費を取り戻すことこそ、正しい貧しい旅行者のありようなのだ。悔しいなぁ、次回は絶対出国前に行ってコーヒーをお代わりして、あまり好きではない袋菓子を食ってやる!今回は、これで我慢だ。
もちろんあんパンは宿の朝食の残り、缶コーヒーは自販機のものだ。今この写真を見てやっと「そういえばT-Wayは液体の持ち込み禁止だったのでは?」と気がついたのだが、私も、隣席の客もテーブル上の飲み物を咎められなかった。まぁ、「そういうこともある」としておこう。次回は搭乗前に飲んじゃうので、お許しくださいな、T-Wayさん。