世界、大人の社会科見学!

上の「世界、大人の社会科見学!」の題字をクリックすると記事一覧へ移動します。観光の王道から微妙に外れた、ちょっとへそ曲がりな海外・国内旅行記です。

スポンサーリンク

国内旅行

2017MP2 成田から福岡に飛び「高菜食べてしまったんですか?!」のラーメンを食べた件

2017/11/17

今回のユナイテッド/マイレッジプラスの5000マイルによる特典旅行は、10月の3連休に予約を取った。

前回はブラックアウトの設定があるGWの出発だったので前日夜便の出発だったが、全日空国内線の特典旅行は、秋の3連休程度ならブラックアウトはない。ここ3年の実績を見ると、年始年末、GW、お盆の東京、大阪、名古屋発着便に限る、と考えておけばおおよそ間違いはないようだ。

1. 成田からNH2141便で福岡に飛ぶ。

NH2141便は10時10分に成田を出発する。早起きも不要の理想的な時間帯だ。全日空の他、ポーランド航空、ニュージーランド航空、トルコ航空などの共同運航便となっているが、このコードシェア便かそうではないかが、便の変更をお願いする場合結構大事になってくるので、知っておいて損はない。

機材は737-500。レガシーとは言え機内にはモニタもなく、手持ちの動画や読むものでもないと退屈と言えば退屈だ。LCCよりはシートピッチは多少広いのかもしれないけれど、個人的には特に何も感じることはない。

コーヒーがいただけたことで、ああ、レガシーだとは思うけれど、別になければないで良い。私がレガシーの国内線に期待しているのは、きっと退屈しのぎのエンターテイメントなんだな。落語でも聞くとするか。

2. 福岡市地下鉄の1日乗車券を買う。

12:20、福岡に到着。次に乗る那覇行きNH1215便は、20:20に福岡を発つ。この間8時間が、福岡を観光する時間となる。

個人的な感想だけれど、正直、福岡市内は観光ポイントはさほど豊かではない気がする。そのため「8時間は長いかな」と思わないでもなく、成田と福岡のNHのカウンターで福岡→那覇の便変更の可能性を尋ねてみると、15:00発の1209便になら不可能ではない印象を受けた。どうやら、この便はUAとのコードシェア便のようなのだ。

もちろん特典航空券、基本的に予約の変更は不可能なのだが、UAの国内線や国際線でも、便の変更はカウンターのスーパーバイザーの裁量でできることも少なくない。私が予約を持っていた比較的混み合う福岡発沖縄行きの最終便を、予約状況を見ても空席の多かった前の便に振り替えることは、全日空にとって悪い話ではないはずだ。運べる客はどんどん運んでしまった方が経済的に効率が良い。

もし最終便が満席で空席待ちが出ているような状況なら尚更だ。私には国際線で1本早い便に案内されファーストクラスにアップグーレドされた経験もある。

しかし15:00発となるとどんなに遅くとも14:30には福岡空港に戻る必要がある。ここでの時刻は13:00を過ぎており、1時間少しで街を往復するのはちょっと慌ただしい。16時台と17時台の便に乗れないのなら、ここは素直に福岡を8時間楽しもう。相棒はこれだ。

福岡地下鉄1日乗車券、620円。

今回の福岡8時間に備え、北九州や筑豊への往復なども含めいろいろプランを練ったのだが、今回は「支出を最小限に抑える」ことが大きなテーマでもあったため、これを選んだ。西鉄バスの1日乗車券を選べば行動範囲が広がることも分かってはいたのだが、今回はこれで十分なルートを取ることにした。渋滞の影響がなくバスより時刻が読めることも、短時間の観光では大切だ。

3.「高菜食べてしまったんですか!?」のラーメン屋に行く。

ここ10年少しの間、ネットの掲示板でよく見かけるようになった、有名なラーメン屋のエピソードがある。

「高菜、食べてしまったんですか!!!!????」。多分、僕の口の周りに微妙に唐辛子の味噌がついていたのだろう。はい、食べました。美味しかったです。と答えた。すると、「うちの店は初めてですか?(答える間もなく)何故高菜を食べたんですか? スープを飲む前に何故高菜を食べたのですか? ルールがあるじゃないですか。まずスープをというルールがあるじゃないですか!」と18センチのまま一気にかましながら、持ってきたラーメンを手放さずにこう言った。

「これをお出しすることは出来ません。マナーに反する人はお帰りください」。唖然とした。「だってここに高菜が置いてあるから、食べちゃいけないなんて書いてないから食べました。じゃあ、今から水を飲みまくりますよ。で、口の中を洗いますよ。それでも駄目なんですか?」と訊ねたら、また同じことを言われた。

長男を見たら、長男は「あちゃー」という顔で奥でもじもじしている。そっか、わかった。次は旦那さんだ。3秒ほど無表情で見詰めたら、反応があった。「お客さんは酒を呑みますか? 利き酒って知ってますか? 利き酒をする前に高菜を食べますか? そういうことです。そんな神経の人に食べてもらっては困るのです」。

ここでまた奥さんがかまし始める。「うちは看板も出さずに必死にやっているのですよ。スープを認めてくれないなら、やっていけないんですよ。唐辛子が口の中に入っていたらまともにスープを味わってもらえないじゃないですか? そんな人にスープを呑んで味を判断されたら、もう終わりなんですよ、はぁーはぁーはぁっ」

最初に読んだとき、私はこの文章は作り話だろうと感じていた。しかしこれが実際に存在した音楽評論家のブログ(現在は読めない)からの引用で、この店が実在すると知ったのは、その数年後だったと思う。

そしてネット時代の今日、看板を出さないこの店も、その場所はちょっと調べれば分かるようになっていた。まぁ、ここなんですけど。

マイルがお得というだけで特に目的もなく立ち寄った8時間の福岡、私はここに行きたい。行って、そんなに恐ろしい店なのか、どんな味のラーメンなのかを自分の目と舌で確認したい。福岡空港から店までは、地下鉄と徒歩で20分の距離だ。

有名な文章にあったとおり、店には「看板も」出ていない。「必死にやっている」のなら普通に看板を出せば良いと思わないでもないのだが、「看板を出さないことが必死」という発想も世の中にはあり得るのかもしれない。「看板を出さないという話題作り」、と考える方が多数派だとは思うけれど。

のれんも営業中の看板もないけれど、扉の左にある青いバケツが「営業中」のサインらしい。もちろん私はネットで知った。

噂の監視カメラもちゃんとある。あれだけネットで叩かれれば、こうもなるわな。

噂によると、この店にはローカルルールが多い。

有名文のように最初に高菜を食べるなど論外で、店内では声高な会話、スマホなどの使用は禁止、ラーメンが出されたらかき混ぜないでスープを飲まなければならない、くらいは基本だ。もちろん店内の撮影などはもっての他。更には大盛り注文の禁止、読書の禁止など「ちょっと厳しすぎじゃ…」なルールもあるようで、もうこれは独自の法を持つ治外法権のラーメン民主主義人民共和国、とすら感じる。

過去感じたことのないような緊張感を持って、店内に入る。できるだけ俯きながら、店員に案内されるがままに席に着き、壁を眺めて固まる。きょろきょろしていると退店を命じらるかもしれないと、私は本気で考えていた。注文を求める言葉に、私は目を伏せながら、聞こえるか聞こえないかぎりぎりの小さな声で「ラーメン、堅で」とだけつぶやいた。

目の前には高菜がある。今やこの店を訪れるほとんどの人が、スープを飲む前にこの高菜に手を出したが最後、退出を命じられることを知ってる。これは罠だ。過去、多くの人を店から追い出した恐ろしい高菜だ。

だったら置くんじゃないよとか、「高菜はラーメンを少し食べてからどうぞ」とでも書いておけば良いのではとかも思うのだけれど、客はローカルルールに従うしかない。とにかく、これを今食べたら破滅、だ。

 

ラーメンを運んできた店員さんは「まずスープをお召し上がりください」と言う。もちろん私がその言葉に逆らえる訳がない。うつむきながら、もっともらしくレンゲでスープをすくって口に運ぶ。

 

 えっと、とてもおいしいです。

 

正直肩すかしを食らったような気分だった。言っては悪いけれど、ネットの噂が本当ならこの店の接客は最低だ。そういう店に一般人が期待するのは「偉そうな割りにぱっとしない」的結末だと思う。しかし、この店のスープは確かにおいしかった。思ったほど豚臭くないクリーミーなスープは、関東人の私には初めての味だったし、素直においしいと思った。

替え玉をお願いして、それを食べるときにあの恐ろしい高菜も入れてみた。高菜はただ事ではなく辛く、こんなものを食べたらスープの味が分からなくなるのも、確かに事実だろう。だったら辛くしなきゃいいじゃないかとか置かなきゃいいじゃないかとも思うのだけれど、店主が最近出店した新しいラーメン店のメニューは「高菜ラーメン」が基本だったりもする。謎は深い。

接客もそんなにエキセントリックな印象は受けなかった。ただ、ほとんどの客がとても緊張していて、店内の空気が硬直していたことも事実だ。唯一広東語を話す多分香港からの観光客カップルだけが緊張せずにラーメンを楽しんでいたように思う。彼らの持つスマホが店員に咎められなかったのは、スマホの噂がデマだったのか、日中友好のためだったのかは謎だ。

ただ間違いないこととして、「高菜」の店は国外から噂を聞きつけて客が来るほどの店だった、ということだ、な。

アドセンス関連コンテンツ

応援投票クリックしていただけるとうれしいです! → 海外旅行ランキング

 
関連記事と広告


-国内旅行
-, ,

スポンサーリンク