2017香港・開平1 成田から香港に飛ぶエチオピア航空ET673便は機内食もサービスも悪くはなかった件
2017/12/10
5連休だった2017年のGW、香港と開平に出かけた。
どうして香港と開平なのかというと、航空券が安かったことが最大の理由だった。成田からアジスアベバまで飛ぶエチオピア航空が、経由地の香港までの航空券を、GWどまんなかであるにも関わらず燃油や税などを含んだ総額が2万円台という価格で売っており、それに飛びついたのだ。
成田発香港経由アジスアベバ行きET673便は、夜の9:45とかなり遅い時間に出発する。
チェックイン締め切りは出発1時間前、つまり8:45なので、7時過ぎに都心を出ても結構間に合ってしまう時間帯となる。週3便のフライトだけれど、金曜の夜に成田を出て日曜の夜に成田に戻るという週末香港にも使いやすいスケジュールだ。
更に成田発のエチオピア航空は就航間もない2015年からウェブチェックインに対応しており、基本荷物を預けないともう少し時間に余裕が出来る。ウェブチェックインの際には座席指定もできる。(これは空席状況の確認と空席の隣席を狙うのに重要だ)。
第1ターミナル発なので、KALラウンジが使えるのも良い。もちろんプライオリティパスでの利用だ。まぁ、クラッカーにカップ麺、おにぎりくらいしかないけれど。
この日のエチオピア航空ET673便は、42番ゲートからの出発。このゲートは第1ターミナルで最も僻地である第4サテライトにある。格安だった航空券のお値段に大変にふさわしくてよろしい。
エチオピア航空は、成田とアフリカを結ぶ貴重な直行便だ。機材はB787なのでがんばれば経由地なしでも飛べるとは思うのだけれど、香港を経由するのは営業上の理由だろう。GWのまっただ中なのに、成田からの乗客は決して多くはない。
しかし香港から先は結構混み合うらしい。ちなみにエチオピア航空には成田発アジスアベバ経由サンパウロ往復という恐ろしい航空券もあり、成田発だと、週2便のアジスアベバ同日乗り継ぎができる。かなりお安いらしいのだけれど、片道30時間のフライトで同日乗り継ぎなんて私は嫌だ。むしろ1泊したい。
ET673便の機材はB787-8。787ファミリーの中では初期型だけれど、USB電源もあり、LCCとは違いパーソナルモニタもある。
エンターテイメントには日本語の映画も4本あった。サンパウロやアジスアベバに行く人には十分ではないかもしれないけれど、香港に往復するだけなら十分だ。
そしてミール。「エチオピアのビールを下さい」と言ってみる。
”COLD GOLD”というには今一つ温めの温度で提供されたビールは、アビシニア人を意味する HABESHA という銘柄で、これがなかなかおいしい。こんな珍しいビールを無料でいただけるだけでも、レガシーのエチオピア航空に乗った甲斐がある。
機内食は、私の座席ではチョイスはなかったけれど、エコノミーのミールとしては十分なものだ。LCCで飛ぶことが多くなった香港線、ミールがあるだけでありがたい。ちなみにエチオピア航空の時刻表では、成田↔香港間の食事は ”SNACK” ということになっている。
機内の照明が落ちたので、仮眠。エコノミーは若干詰め込みの3-3-3シートだけれど、3席が独占できたので足を伸ばすことはできる。エコノミースリーパーの理想は4列シートの独占なのだけれど、3列シートでも横を向いて膝を折れば、身長180cmの私でも、なんとかうとうとするくらいは可能だ。30時間かけてサンパウロに行くとしたら、私は必死で3席の空席を狙うだろう。
LCCがフライトを増やし、現在成田発の国際線では香港線と台北線がかなり供給が多くなっており、その価格競争は激しい。LCC各社も頻繁にバーゲンを行うし、レガシーも価格競争から逃れるわけには行かない。ベトナム航空などは、成田・羽田・名古屋・関西・福岡発の北京・上海・広州・成都・香港・台北・高雄行き20000円等という乱暴なチケットを売っていて、香港ももちろんその戦場だ。
ただ未だGWなどのピークにはエチオピア航空のチケットは安めだ。香港に行く人は、とりあえずエチオピア航空をチェックするのも悪くない。
*追記
いーたんさんのコメントにより、2018年6月より経由地がソウル・仁川になることを教えていただきました。香港行きは5月まで、になりますね。
成田からアジスアベバへのET673便は、火、水、金、日の21:10発、ソウル到着は23:50、アジスアベバ到着は翌5:20、
アジスアベバ発成田行きのET672便は、月、火、木、土の、22:40発、ソウル発が翌17:30、成田着が20:00のようです。