2017香港・開平11 本物の古鎮だった赤坎鎮にかなり感動した件
まだまだ明るいし時間もあるので、世界遺産観光をスタート。
今日は西に13km程離れた赤坎に向かうことにする。ホテルのスタッフの「バスターミナルから何本かバスがありますよ」のアドバイスを受け、開平汽車站に行ってみる。今回開平新世界大酒店に泊まったのは、バスターミナルが徒歩5分と近かったからだ。
開平の街中からは606、609、613の市バスも赤坎に行くようなのだけれど、まだそのバス停がどこにあるか分からない。開平汽車站で「私は赤坎に行きたいんです」みたいなことを書いたつもりの中国語をを見せると、「それなら4番か6番か13番か…、あ、次は5番ですね」と乗り場まで案内してくれた。
開平から赤坎までの運賃は、6元か7元、だったと思う。終点が赤坎という訳ではなさそうなので、運転手にさっきの紙を見せて「赤坎で降ろしてね」とアピールしておく。
5番のバスは20分程で赤坎に到着した。あっという間、だな。
赤坎镇は赤坎古镇とも呼ばれる。古镇とは「古い街」のことだ。中国ではこの古鎮が結構な観光資源になっていて、各地にある「**古鎮」は観光客で賑わっている。中には街並みや建物を最近それ風に建て直した「再現型の古鎮」も少なくない。
しかし赤坎の古镇には観光用に建てられたものはない。そのためここは「中国第五名古镇」の一つにも数えられる、とのことらしい。残りの4つはどこなのか全然分からないけど。
まずは赤坎のハイライトらしい、川沿いの建築群を見に行く。
ふむふむ、なかなか悪くない。観光地ならではの青と赤のパラソルが若干興をそぐけれど、偽物ではない1920年代の建物が良い感じだ。近くには「醉拳Ⅱ」や香港ドラマ「東山飄雨西關晴赤坎」も撮影された赤坎影視城なる観光施設もあるようなのだが、この日はお休みだった。まぁもともと興味もないけれど。
川沿いにちょっと目を引く楼閣というには少し背の低い建物があった。最上部に大きく「開族図書館」と書かれている。
内部を見学させていただくが、殊更目を引く資料があるわけでもない。ただ、元のご老人が淡々と新聞を読んでらっしゃるのが印象的だった。お邪魔して申し訳ありません。
川沿いを離れ、川の北側、中華東路周辺に向かうと、私的にはむしろ川沿いより魅力的な街並みが広がっていた。
なんなんだろう、この時代に取り残された感は。魅力的じゃないか!
川沿いと違って生活感があるため、ここだけ1920年代にタイムスリップしたような独特の雰囲気だ。観光客が少ない、のも良い。
おお、愛する煲仔飯ではないか!この店では薪で炊き上げるのだな。いかにも広州名物煲仔飯という感じで是非食べたかったのだけれど、これだけ人が少ないと食事時にしか火が入っていない。残念だ。
赤坎古镇、とても良い。今まで中国で見た古镇の中で一番魅力的だ。赤坎散歩はまだまだ続く。