2017香港・開平15 開平市中心部には犬肉や猫肉を提供する料理店があった件
日の暮れる前に加拿大村から路線バスで開平汽車総站(バスターミナル)に戻る。
朝の8時に香港北角を出発し午後1時頃にはホテルにチェックイン。そのまま午後を赤坎古城と三門里、加拿大村を路線バスで回って結構じっくり見学してもまだ日没前なのだから、朝イチに香港を出発したのは正解だったな。
開平市街地の中心部はこのバスターミナルのある幕沙路と西郊路の交差点周辺になる。中心部と言っても「何とかマクドナルドとKFCはある」程度の賑わいで、あまり多くを期待することはできない。
ホテルで少し休憩すると日が暮れてきた。
そろそろ夕飯の時間なのだけれど、またバスターミナル周辺に行くのはつまらないので、「旅遊購物街」なる川の北側のエリアまで歩いてみる。
そんなにきれいだとは思わなかった開平の市街だったけれど、夜の川沿いはそこそこ小綺麗に見えないでもない。
正直、昼間の印象はあまり良くなかったのだけれど…
夜の闇は街の汚れを隠し、イルミネーションと川は厚化粧のように街を彩る。
お、レストランですな。
招牌猫肉。
私は国内に住む日本人としては結構中国に出かけている方だとは思うのだが、猫肉料理の店は初めて見た。
中国では猫を食べることはもちろん知っていたし、市場で「明らかに食用」の猫を見たこともある。しかし、今まで猫肉を提供する料理店を見たことがなかった。記念すべき「初猫肉料理店」だと言える。今、ここで勇気を持って一歩踏み出せば、私の食生活の歴史は新しい1ページを開くことになる。猫肉料理、猫にく、ねこにくかぁ…
ごめん、俺、食えない。
誤解のないように書き加えるのならば、私は現地の方が猫肉を食べることについて全く異議はない。人は動物を含む様々な命をいただいて生きる。何を食べるのかは文化の問題であって、通りすがりの旅行者がどうのこうの言うべき問題ではない。
しかし私個人はどうしても猫肉を食べることはできない。引くに引けない状況になれば、犬の肉くらいはなんとか食べられるかもしれないけれど、猫肉は絶対に無理だ。中国では蛙、蛇、鳩、いろいろな虫、更には豚やウサギの脳まで食べたけれど、猫だけはどうしても食べることができない。ごめん。
チャレンジをしたい人のために新世界大飯店から地図を貼っておく。店の名前は「江滨美食店」という。
そういえば、ホテルの前には犬肉の店もあったなぁ。
世界遺産である楼閣のある街開平は、実に手軽に犬猫の肉を食べることが出来る街でもあった。食に関する貴重な経験を積みたい人は、楼閣見学とあわせこの街を訪問するのも良い。まぁ、本気で探せば、中国各地のみならず他の国でも、猫肉を提供する店はいっぱいあるんだろうなぁ。
それはともあれ、私はこれで十分だ。
煲仔飯15元から。香港では異常な高値になってしまったけれど、中国メインランドではまだまだお安くいただける。ありがたいありがたい。
でも、猫肉を食べる人にしてみれば「煲仔飯の豚肉や牛肉と猫肉、どれだけ違うんだ」位のことは言われても仕方ないかも、などと余計なことを考えながら食べると、一層味に深みが増す。