世界、大人の社会科見学!

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雑件・その他いろいろ

2017香港・開平16 開平楼閣のハイライトである自力村まで路線バスで出かけた件

2020/04/23

翌朝、チェックアウトしたホテルに荷物を預け、自力村に向かう。

今回一番心配だったのは、自力村に公共の交通機関で行けるかどうかだった。が、それなりに人も住んでいる場所の用なのでバスがないとは考えにくく、開平のバスターミナルやホテルのスタッフなどにチャンスがあれば質問をしたところ、返ってきた答は全て同じだった。

「617番バスに乗りなさい」

 

更に詳しく話を聞くと、自力村に行く617番バスは、新世界大飯店から5分程歩いた「金僑城」バス停から出発するらしい。昨日渡った橋(多分”金僑”)の南側、幕沙路と光明(西)路の交差点近く、金僑城というショッピングモールの北側に「金僑城」バス停はある。

ここから見える川の景色が、昨夜とは打って変わって生活感に満ちあふれている、ことは置いておいて、

「金僑城」バス停には確かに617番バスが通っている。どれどれ?

確かに617番バスは「自力村口」を通る。始発は長距離バスの到着した又祠で行き先は马冈、始発が6:15、最終バスが18:30、運行間隔は20分で運賃は距離に応じて2元から8元、とのこと。ふむ、昨夜チェックしておいた開平市公共汽车总公司の情報通りだな。

  ( 開平市公共汽车总公司 http://www.kpbus.net/ )より引用

気になるのが、自力村のバス停が「自力村」ではなく「自力村路口」であることだけれど、 まぁ近くまで行ければなんとかなるだろう。

 

617番のバスは妙なUターンなどをしつつも、昨日も通った国道G325号線を西に行く。三門里前も通るのだが、実はこれは昨日赤坎から三門里に行ったときにも確認はしていた。運賃は6元か7元、だったと思う。

国道G325を走る617番バスは、公福亭(立园路口)バス停を過ぎると右折をし县道X555号線を北に行く。国道を走るバスはたくさんあるけれど、このX555号線を行くバスが多分617番しかないのだ。

X555号線に入った617バスは、10分程で自力村路口に到着した。

ここまでの道のり、というより617バスのルートは下の地図の通りだ。

 

ここバス停「自力村路口」から自力村までは、およそ1km。歩けない距離じゃない、と言うより、事情が許すなら歩いた方が良い。バス停から自力村に向かう道の右側には、このエリアの監視塔である方氏灯楼が見える。

方氏灯楼は「四角い灯の塔」くらいの意味だろう。かつては近くに小川があったことから古溪楼と呼ばれていたけれど、その形状と役割からやがて方氏灯楼と呼ばれるようになった。

鉄筋コンクリート建てで高さ18.43メートルの方氏灯楼は、1920年2月に建築が始まり8ヶ月で完成した。内部には"好犀利≒ものすごい!"と称えられたサーチライトや発電機が設置された。ちなみにこのサーチライトは大変強力で「照らされた水場ではその反射光で本が読めた」とのこと。

更には塔の中にはライフルやカービン銃までもが用意された。狙撃のみならず接近戦も想定していたのだな。

 

1920-30年代、近隣の土塘や617バスの終点でもある马冈は「匪賊の巣」として有名だったので、平地の多いこのエリアでは第3の高地であるここに監視塔を建てたらしい。3層以下は「職員」(原文では”值班人员”)の生活スペースとして使われ何かあるとサイレンで緊急事態を伝えた、とあったから、スタッフが常駐する本気の監視塔だったようだ。

残念なことにバス停側からの道からのアクセス路がなく、お行儀良くアクセスするためには、かなり遠回りして東側から回り込むしかない。正直ちょっときつい。

今回は方氏灯楼は畑をはさんだ場所から眺めるだけにして、自力村に向かう。

最悪の場合、公福亭(立园路口)バス停近くのX555路を1時間に1本程通るという無料シャトルバスに乗るか、あるいはバイタクに乗るしかない、とも思っていたのだけれど、自力村へは市内から直行する617番バスと1km程の歩きで行くことが出来た。

必要以上にタクシーを避け無駄に公共の交通機関にこだわる私としては、うれしいことこの上ない。

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