旅メモ ベルリンで人生最高価格のラーメンをいただいた件
2018/02/19
ベルリンに来ている。
ベルリンと言えば中央ヨーロッパ最大の街であり、大都会と言えば正統派の日本食を食べるチャンスであり、ラーメン食べたい、うまいの食べたい、今すぐ食べたいでもある。
ヨーロッパではここ数年ラーメンブームで、日本の店の現地出店の他現地のシェフも結構店を出している。タイの8番ラーメンや中国の味千ラーメンのようなチェーン店ではなく、「店主が味を作るラーメン」なのがまた面白い。店ごとの味を楽しめるからだ。
ベルリンにはドイツ人シェフによる"ココロラーメン"(cocoro ramen、ミッテとx-burgに2軒)の他、2005年から日本人が経営する"誠"(Alte Schönhauser Strasse) 、そしてドイツ(というかヨーロッパ)で最大の日本人が住むデュッセルドルフの有名ラーメン店"匠"の暖簾分けらしい”匠NINE”(ミッテとマウアーパーク東に2軒)が有名らしい。
そんな中、日本人による評価がなかなか高い”匠NINE”のミッテの店に行ってみた。
国外の日本食店で最も警戒するべきなのは、日本人以外のアジアの方が作る「日本食」店だ。昔アメリカ南部でイエローページで見つけた日本食店まで100km以上車で走ってたどり着き、店員さんの「ラッサマセー」を聞いたときにはかなり切なくなった。それでも試しに「寿司」を食べてみたら泣きたくなった。まぁよくある話だ。
しかしここ匠NINEでは日本人女性が注文を取りに来てくれる。店主さんは札幌出身なのだそうだ。
店内には日本語で書かれたボードがあり、明らかに日本人を顧客として想定していることが分かるけれど、この時店内にいた日本人客は私だけだった。ドイツの人にも人気なのだな。
ここは鶏のゆず塩ラーメンがおいしいらしいと聞いていたのだけれど、「札幌出身の店主さん」「西山製麺」などのマジックワードを聞いてしまったため、味噌ラーメンを注文する。14.8ユーロ。
14.8ユーロ(≒2000円)。
基本的にヨーロッパのラーメンはかなりお高いけれど、その中でもこのラーメンは私にとって新記録となるほど高かった。とりあえず日本食ということなら、7-8ユーロで結構しっかりしたものが食べられる。しかしラーメンはそう行かない。
さぁ2000円の味噌ラーメンの登場だ。
大変にていねいに作られた、正しい日本の味噌ラーメンだ。おいしい。
ベルリンでこのラーメンを作るにはコストがかかるだろう。14.8ユーロというのはベルリンのラーメンでも高めの価格のようなのだが、それでも納得できる。現地に住んでいたら、月に一度の贅沢にしてしまいそうだ。
飲み物は日本のビールで3.5€。更に10日以上「ごはん」を食べていたかった私は、1.5ユーロのご飯も追加する。糖質祭りの始まりだ。
ラーメンもご飯も旨い。ビールは現地の安いビールでも良かったんだけれど、やっぱり日本のラーメン店としてはそうも行かないのだろうな。
匠NINEのミッテ店は15:00-18:00の休憩を挟んでの営業だ。店のあるミッテは壁の資料館があるノーバンホフやフンボルト博物館からも近いので、組み合わせて出かけるのも良い気がする。