2017成都3 街から一番近い成都大熊猫繁育研究基地で、乳児パンダに悩殺された件
パンダの生息地である中国四川省には、成都大熊猫繁育研究基地、雅安碧峰峡大熊猫研究基地、新臥龍大熊猫繁育研究中心、核桃坪野化訓練基地などのパンダ繁殖・保護基地がある。
個人の資格では訪問できない所、成都から遠いところ、市内にあるところなど施設も様々だが、今回は3連休を使っての短い旅行だったため、市内の成都大熊猫繁育研究基地に行ってみた。何しろここか宿からバス2本、1時間もかからずに行くことができる。
最後に成都大熊猫繁殖研究基地を訪れたのは、もう10年前だ。その頃とはずいぶん様子も変わっているだろうけれど、間違いのないことが一つある。成都大熊猫繁殖研究基地を訪問するには絶対朝一番が良い。パンダの食事風景が見られるからだ。朝8時のオープンにあわせて、宿に近い金河路バス停で64番バスに乗る。地下鉄でもバスでも、まずは動物園駅を目指すのが良い。
動物園駅に到着したら、今度は198番(198A番)バスに乗り継ぐ。ここから大熊猫繁殖研究基地までは10数分だ。
チケットを買って中に入ると、ほとんどの人が要入り口近くのブースでなにやらチケットを買っている。話を聞くと、園内バスの乗車券とのこと。こういう施設では可能な限り徒歩で歩きたい私だが、今回は列の説明をしてくれた方のアドバイスに従った。園内は丘陵を切り開いて作られていて見所までは結構坂を登るらしい。昔はこんなバスなかったけれどねぇ。
行列はけっこう長く見えたけれど、バスも頻繁にやってくるので待ち時間はそんなに長くはなかった。確かにバスはそこそこの坂道を登る。歩けないとは思えないけれど、たまにはこういうのも楽しい、かな?
未だに園内のロケーションがピンとこないまま、乗客のほとんどが降りたバス停で無考えに降車し無考えに人の流れに着いていく。今回は事前調査を全く行っていない。昨日まで仕事が忙しすぎたのだ。もちろん忙しかったのは成都に来るためで、私の人生はこんなことの繰り返しだ。
パンダの朝食に間に合った。
パンダはとても可愛いけれど、中国国内はもとより中国以外の国、日本でも普通に見ることができる。しかし、この食事風景となると必ずしも見る機会は多くはない。たくさんのパンダが笹をバリバリ音を立てて囓る姿は、ここ成都大熊猫繁殖研究基地など、いくつかの施設でしかなかなか見られないのではないだろうか。
パンダが無心に笹を食べる姿を見て「早起きして良かった」と満足しつつ、人の流れに着いていく。
お?
産まれたてパンダ。なんだよこれ!
産まれて間もないパンダたちは、床にべたーっと伏せたままあまり動かない。呼びかけてみたが、へんじが ない。ただの しかばねの ようだ。
しかし、可愛い。もともと心の汚れている私にしてみれば、動物がちょっと可愛くても心を動かすことなく観察することくらい簡単なのだけれど、さすがにここではその愛らしさにやられた。
可愛すぎて、おじちゃん泣いちゃうぞ!!
ここは人気のスポットのようで、園内で唯一ロープ規制がしており、あまり長居をすると係員に追い立てられる。追い立てられた私は、再度列の最後尾に並んでもう一度長居をした。訪問者の多い時間帯だと、あまりゆっくり見られないかもしれないな。
パンダ舎はまだまだ続く。
しかし、一度あの乳幼児パンダを見てしまった身としては、さっき程の感動はない。「なーんだ、ただのパンダじゃん」だ。パンダごめん。
10年ぶりの成都大熊猫繁殖研究基地は、展示施設もかなり増えていた。
パンダの展示も研究展示もなかなか充実している。警備系の係員が中国の伝統を守る大変無礼な態度であることを除けば、他のスタッフは極めて親切だ。そして今回特に驚いたのがこれ。
ついに中国の公共施設にウォシュレットがある時代が来たんだねぇ…。
おじちゃんここでも泣いちゃうぞ!