世界、大人の社会科見学!

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中国

2017成都8 2016年に新装なった成都博物館が内容充実でなかなか楽しかった件

成都市中心、天府広場西にある成都博物館は、2016年に新装オープンしたばかりの中国西南部最大規模の博物館だ。

四川博物院が3階建てで総床面積12900平米であるのに対し、成都博物館は近代的な5階建ての17,000平米、後発だけあってその規模も大きく作られているし、展示のスタイルも成都博物館の方がかなり今風だ。四川博物院がオーセンティックに歴史的・文化的に貴重な文物の保管、復旧、展示を行っているのに対し、成都博物館は、もう少し「見学者の学習」にウェイトを置いているように思う。

成都博物館は、情報源によっては「成都市博物館」と表記される。多分市営なのだろう。ここも身分証明書を持っていけば入場は無料だ。日本人ならパスポートを持参することになる。だったら入口でパスポートチェックをすれば良い気もするのだが、中国では頑なにパスポートの提示→入場券の受取り→その券を持って入場し半券を切る、という流れだ。伝統、なんだろうか?チケット印刷代がもったいない気もするけど。

成都博物館のコレクションの規模は四川博物院には及ばないようで、「貴重な数百点を含む2万余の文化材」を管理。展示しているらしい。単純に収蔵品の規模だと四川博物院のおよそ1/10という計算になるが、展示規模はそれほど変わらない。むしろ成都博物館の方が「見せる」展示を行っている。

成都博物館の展示の中ではよく知られた「石のサイ」。約1700年前の西晋王朝初期に作られたこの石像は、中国の彫刻の歴史を書き換えた、とも言われる。

2万余点の文化材は確かに興味深い。

しかし成都博物館の魅力は、文化材のみならず、中国西南部の歴史を学ぶ復元を含む展示、である気がする。

特に近現代の中国西南部、四川、成都の歴史を復元したコーナーは、当時の生活がよく分かり見ていて楽しい。貴重な文物はないしレプリカどころか展示の全てが復元、というよりもう「再現」なのだけれど、最近の博物館展示ではこのスタイルが増えている。

清代のナイトクラブ。そんなに楽しくなさそうに見えるのは、私が外飲みを嫌うせいだろうか。

ここは成都、珍麻婆豆腐だってあるぞ。

もう一つ興味深いのは、20世紀半ばの国共内戦、対日戦争の記録だ。国民党政府の置かれた重慶にも近い成都周辺も、中国の他の地域同様様々な戦いの舞台となる。

「川軍」というのは「四川の軍」ということなんだろうな。日本語の資料もあり、なかなか興味深い。

定番の石器や青銅器、陶磁器や美術品から、少し昔の生活を再現したエリア、更には戦争の記録など、文化材展示にとどまらない成都博物館はなかなか見応えがあるし興味深い。特に私のような美術品の価値を理解できない脳の持ち主には、こちらの方が楽しくもある。

おまけに、だけれど、成都博物館には最上階に天府広場を見おろせるコンコースもある。

足早に見学しても1時間以上、少しじっくり展示を眺めると2-3時間はかかる成都博物館だけれど、交通至便で入場無料とあれば、素通りするのはもったいない。

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