2017ウズベキスタン28 朝サマルカンドを出て国境を越え、午後にカザフスタンのシムケントに到着した件
2018/05/06
さて、今日はサマルカンドからシムケントまで国境を越えて移動をする日だ。
車で移動した場合551km、更には国境越えというそれなりの距離と手間なのだけれど、サマルカンドと経由地のタシケントの間には時速230kmを誇る高速鉄道がありアフラシャブ号が走っている。
旅行シーズンは大変に混んでいて、1週間前のブハラ到着時ですらエコノミーに空きはなくビジネスクラスのチケットしか取れなかったけれど、それでも高速鉄道以外の選択肢は考えられない。ちなみにビジネスクラスはエコノミークラスの約1.5倍の運賃で、エコノミークラスの運賃は、えっと、7万だか9万だか、とにかく10万ウズベキスタンスム(≒1300円)以下だったことは間違いない。
朝6時台のアフラシャブ号はビジネスクラス。
エコノミークラスとの違いは、3列シートであることとシートピッチがやや広いくらいだろうか。テーブルやフットレスト、オーディオサービスや天井のモニタはエコノミーにもあったし。
なんて言ってたらスナックとイヤフォンが出てきた。これはこれでうれしいけれど、やっぱり空席があるのならエコノミーで十分、とも思う。まぁ差額は500円前後なんだけれど。
2時間後、タシケント駅に到着。300km以上を2時間で結ぶのだから、アフラシャブはすごい!
タシケント駅に到着したら、駅西側、切符売り場に近いバスターミナル、Vokzalへ。このバスターミナルは事実上駅構内にあるので、ホームから5分もかからない。
Vokzalからは60番バスで ”Юнусобод”(UNUSABAD・ユーヌサバッド)に向かう。15分程でバスの左にテレビ塔や中央アジアプロフセンター見えるので、その先3.5km、高架道路を通過したらそれを目印に降りれば良い。
バス停の名前は "Yunusabad Universam" (ユーヌサバッド ウニヴェルサーム)、これは高架道路である Akhmad Donish 通りと Amir Temur 通りの交差点にあるショッピングモールの名前だ。
バスの運賃は1200スムで、所要時間は渋滞無しで30分前後。お金持ちの人はこのショッピングモールの名前を伝えて「カザフスタン。カザフスタン」と連呼すればきっと到着すると思う。
バスを降りたら、高架の横に国境の集落であるチェルニヤエフカ行きのマルシュルートカ乗り場がある。ユーヌサバッド ウニヴェルサームからチェルニヤエフカまでは約20分、運賃は1500スム。数台のマルシュルートカが並んでいるので、前の車に乗れば良い。満員になったら出発する。
チェルニヤエフカに着いたら、あとは人の流れに従えば良い。ウズベキスタンとカザフのイミグレはそれなりに混雑しているけれど、私の場合は真正直に並んでも30分もあれば通ることが出来た。
あまりよろしくない噂も聞いていたウズベキスタン/カザフの国境だけれど、これも全く問題なし。なくさないようにと大切に取っておいたウズベキスタンの滞在登録証(レギストラーツィア)すら確認されなかった。
もちろんこういうことは運もあるので、必要な書類は全て用意するのは当たり前だな。最悪賄賂を要求されるような場面でも、こちらに非がなければ多少は強めの態度も取ることができる。
イミグレを抜けたら、あとはカザフスタンテンゲを入手して、シムケント行きのバスに乗れば良い。国境なのであまりレートは良くないだろうと、最低限のテンゲを両替する。カザフ側には店舗を構えた両替屋もあるし、客引きをしている個人もいる。
国境からシムケントまでは約100km、バスの運賃は、申し訳ない、覚えてない。ただ、物価の安いウズベキスタンから来てもそんなに「高い」とは感じなかったので、ごく当たり前の値段だったのだろう。数百円程度かな?
さすがお金持ちのカザフスタン、良い道だねぇ。道が良いせいか、100kmの距離も1時間20分程度で走り抜ける。
バスは1時間少しでシムケントのどこかに停まり、全員が降ろされた。
サマルカンドの駅を朝6時30分頃出て、2時間後の8時30分頃タシケント駅に到着。その後60番バスとマルシュを乗り継ぎ国境まで約1時間、そしてバスで1時間20分、まだ昼過ぎと言って良い時間にシムケントに到着した。
時間的にも気持ち的にも、まだまだ移動は可能だ。でも駅に直行するのはちょっともったいない。せっかく栄光ナル国家カザフスタンにやってきたのだ。少し街を歩こうではないか。