2018MP6 静岡駅前で有名ラーメンをはしごし、県庁展望台から富士山を見て、空港行きのバスに乗った件。
1泊お世話になった新清水駅前の激安ホテルから静岡鉄道に乗る。私は別にマニアではないのだけれど、まだ乗ったことのない路線や会社を経験する機会があるのなら、それを逃したくない程度には鉄道は好きだ。
静岡鉄道は僅か11kmの私鉄だ。最盛期には静岡県中南部に5路線が走り、その総延長は100kmに近かったらしいのだが、今では新清水と新静岡を結ぶこの路線しか運行を行っていない。井の頭線の総延長が12.7kmだからそれより短く、函館の市電とほぼ変わらない運行距離、ということになる。
清水から静岡まで、JRだと3駅12分のところ、静岡鉄道は全15駅を20分かけてのんびり走る。こういう機会でもないとなかなか乗ることのない電車、車窓風景を十分に楽しむ。
静岡空港発千歳行きの全日空NH1261は、16:20に出発する。新静岡駅始発の空港バスは所要時間が約50分だけれど、1日に8便しか走っていないので、新静岡発13:56のバスに乗る必要がある。となると新静岡で過ごせる自由な時間は約2時間、ということになる。さて、何をしようか。
いや、さすがにこれだけじゃ静岡に申し訳ない。
と、大変有意義に静岡の休日を過ごさせていただいた。どちらもとてもおいしく魅力には甲乙付けがたく、お腹も苦しい。
他にすることがないのかと自分を責めつつマップを見ていたら、新静岡近くの県庁最上階が、展望ロビーとして開放されていることを知る。しかも入場無料とのこと。まだ少し時間を残しているし、腹ごなしを兼ねて見学に行くことにする。
ああ、なるほど、駿府城に隣接しているのだな。
GWまっただ中なのにも関わらず。人は多くない、というよりがらがら、だ。街には人があふれていたしラーメン店にはそれなりの行列もあったのだから、静岡の人出が少ないというわけではない。多分この場所がそんなに知られていないか、あるいは、そんなに人気がないかのどちらかだ。
窓からは静岡市内が一望でき、眼下には駿府城公園が広がる。
そして東には富士山がくっきりと見える。結構良いところだと思うのだけれどなぁ。
発車時刻が近づいてきたので、新静岡駅構内にあるバスターミナルへ移動する。展望ロビーのある県庁別館から駅までは600m、歩いてもわずか7分の距離だ。
ここから静岡空港まではほんの5分先の静岡駅や東名の大井川、焼津西などを通り、時刻表通りほぼ50分で静岡空港に到着する。
カウンターでのチェックインが必要なユナイテッド/マイレッジプラスの特典航空券とは言え、チェックイン締め切りは出発の20分前の16:00。地方空港だし15:30に到着すれば十分なのだけれど、空港バスは14:50には到着してしまう。まぁ、16時台は3本の出発便がある静岡空港の大ラッシュアワーでもあるので、少し余裕を持ったスケジュールなのかもしれない。
おかげで私は、この小さな空港で90分を過ごすことになる。