世界、大人の社会科見学!

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中国

2017重慶4 観音橋から嘉陵江まで裏町を歩き、賑わう市場と高層住宅と連なる廃墟を全て眺めた件

重4慶の観音橋(观音桥/Guanyin Bridge)は、大きな繁華街だ。

地下鉄駅上には歩行者天国、というより広場があり、そこには大きな商業ビルが続く。ファストフードはもちろん、ユニクロや許留山、2軒の味千ラーメンの他、北城天街というビルには博多の一風堂まで入っている。海外出店に積極的な一風堂は中国にもいくつか店を出しているけれど、重慶の店はここ一つ。観音橋はそれ程のエリアなのだ。

そういう華やかな街を歩くのも楽しいけれど、個人的には旅先の散策は裏町が楽しい。そこで、南の嘉陵江までの約1.5kmを、裏町を縫って歩いてみることにした。まぁ、実際はこんな町並みが見えたのでふらふらと引き込まれたような物だけれど。

観音橋から建新東路を東に100m程歩いた右側にある中野路入ると、そこは中層の古い店舗兼住宅が続く昔ながらの商店街になる。生活感が漂ってきて、とても楽しい。

プッシュ式のパイプクリーナーを路上で売っている人がいる。近くに建材市場があるためかもしれない。なかなか強力そうで20元、思わず買ってしまいそうになるけれど、私は帰路も機内持ち込み5kgの荷物しか持ち込めないからなぁ。残念。

食料品の店も多い。肉、魚、野菜…、大抵の食材はここで入手できる気がする。残念なのが料理店を見つけられなかったことだ。ここなら安くておいしい朝食がありそうなのに。

こ、これは、まだ「食材」ではないな…。店舗で食肉加工するのだろうか。

中野路から嘉陵江までの裏町は、坂や行き止まりが多く、なかなかまっすぐには歩けない。更には古い町並みと私有地である高層住宅、再開発中の工事現場が入り乱れていて、先の予測がつきにくい。とりあえず川に出たいと、高層住宅の中を抜けてみる。

高層住宅を抜ける階段の踊り場に「託老之家 大愛无私」と書かれたコンクリート造りの倉庫のような家があった。「私欲のない大きな愛」とは、どこかの福祉団体が作った住居なのだろうか。こういうものもあるんだねえ。

もう少し川側に歩くと、今度は人の住んでいない中層の集合住宅が目立ち始める。どこもつい最近まで人が住んでいたようで、荒れ果ててはいない。中には数室に洗濯物が干されているものもある。まだ引っ越しが終わっていないのか、それとも解体業者で働く人の物なのか、どちらにしてもこういう建物はもうすぐ解体されることは間違いない。

2017年の重慶は、坂と廃墟と再開発の街だった。

人口3000万と中国最大の都市である重慶、その中心部は坂が多く、他の町より平地は少ない。中心部の居住人口を増やすには、再開発を行い高層住宅を増やすしかない。まるで香港中心部のようだな。

やっとの思いで嘉陵江を渡る橋の近くに出る。多分2kmもない距離を1時間以上かけて歩いたと思う。やっと安そうな食堂が見えたので刀削麺の朝食。菜っ葉しかはいっていない麺が、4元か5元か、確かそんな物だったと思う。


初めての重慶旅行は、始まったばかりだ。

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