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中国

2017重慶5 誰もいない中国民主党派歴史陳列館と人でいっぱいの三峡博物館を続けて見学した件

刀削麺の遅い朝食を済ませ、嘉陵江を渡る橋に向かう。

向かうのは良いのだが重慶は坂の街、橋も岸のどのレベルから進入するかを考慮しないと、無駄な遠回りや登り坂に苦しむことになる。単純な平面地図だけを頭に入れておくと痛い目にあう。ここだって、どうやって登れば良いのだ?!だ。

ここはそんなに遠くないところに橋に行く階段がの迂回路があったからまだ良かったけれど、重慶市内には1km近く迂回しないと橋を渡れない、などという場所もあった。歩き疲れたときには泣きたくなる。

そしてやっと対面できた嘉陵江。この少し下流で長江と合流するこの川は、16万㎢支流の中でも最大の流域面積になる。閬水とか渝水とか呼ばれもするらしい。まぁ、でかい川、ですな。

まずは重慶でも大きな見所である三峡博物館に行こうと道を歩いていたら、地味な博物館が目に入った。中国民主党派歴史陳列館、と言うらしい。

中国は共産党の一党独裁だと思っていたのだけれど、実は共産党以外に「民主党派」と呼ばれる八つの合法的な政党があるのだそうだ。

日本語版wikipediaによるとその関係は「各民主党派と無党派の人々は、中国共産党による指導を自ら進んで受け入れ、中国共産党と親密に協力し、中国の革命・建設・改革事業に共に力を尽くしているのである」のだそうだ。まぁ、野党、じゃないな。

じゃぁどうしてここに「民主党派」の記念館があるのかというと、重慶はかつて国民党の政府(中華民国国民政府)が置かれていた街であり、その反日統一戦線の活動が評価された結果、と考えておけばそんなに間違いはない。民主党派8党には明確な序列があるけれど、これは社会主義革命で共闘したときの貢献度による、とも言われている。

そんな民主党派の歴史を解説展示しているのがこの中国民主党派歴史陳列館なのだけれど、パネル展示がメインな上、ディープな解説内容を理解するにもかなりの事前知識が必要で、中国民主党派について耳かき1杯程度の知識しかなかった私は、途中で脳が破裂した。

博物館に隣接する特園という建物は、反日抗争の英雄だった鮮英という人の家なのだが、ほんの20分前にこの名前を知ったばかりの身としては、大きな感慨もなく「そ、そうなんですね」と眺めさせていただくしかない。

とりあえずは無料で貴重な経験と勉強をさせていただいた、ということで更に三峡博物館まで歩く。

大きくて、華やかで、人も多い。こんなことを言ってはなんだが、中国民主党派歴史陳列館には私以外の見学者はほとんどいなかったのに、ここには賑わいもある。

三峡とはもちろん観光名所として有名な、最近は20-21世紀最大規模の国策事業であった三峡ダムなどでも知られた、長江の三つの峡谷エリアだ。

ただここで展示されているのは三峡に関する資料だけではなく、重慶の古代史、重慶の現代史、そして対日抗争史の4つが主なテーマだ。

博物館は規模も大きく、展示も現代風に良く工夫されており、大変に興味深い。好奇心を維持できるのでさっき破裂した脳も修復される。脳の栄養は糖分と好奇心だ。思う存分展示を楽しみ、最後に360度のパノラマ動画で三峡を眺める。いやぁ、良い博物館だ。中国の他の博物館同様、入場無料なのもうれしい。

博物館を出ると、正面に立派な門と建物が見えた。「重慶市人民大礼堂」とある。4000人規模のホールが見られるのだそうだが、入場料10元がかかると知り、門から眺めるだけにする。

人口3000万と中国最大の都市である重慶は政府直轄市だ。これは都市の規模だけではなく、重慶が国共内戦など現代史の重要な舞台であったためでもあるだろう。そして、重慶の市内には、その激動の現代史の遺物がいろいろ残っている。私はそれを見に重慶にやって来た。

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