世界、大人の社会科見学!

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韓国

2018大邱8 倭館「護国の橋」からバスに乗り亀尾市郊外の朴大統領の生家を見てきた件

「護国の橋」は”慶尚北道漆谷郡倭館邑”市街地の東端にある。そしてかつて韓国の大統領であった朴正煕の生家は亀尾市の東南郊外、ここから約12kmの場所にある。

朴正煕元大統領の生家に行くには、最寄りだけれど停車本数がとても少ない沙谷駅ではなく、亀尾駅から30分程バスに乗るのが一般的なので、だったら自動車橋東側ロータリーから40分程11番バスに乗ってしまった方が手っ取り早い。

朴正煕は軍事クーデターで「国家再建最高会議議長」につき、その後第5代から第9代まで17年に渡って韓国の大統領を務めた。「永久執権を図ろうとした独裁者」から「汚職と腐敗が溢れていた国を経済大国に育てた結構清貧の人」まで様々な評価があるが、とにかく歴代大統領の中でもかなり大きな存在だ。

11番バスに40分(23バス停)乗り、サンモ農協(상모농협)で降り東に歩くこと1.2km、ここに朴正煕もと大統領の生家がある。

この手前の建物が「朴正煕元大統領の生家」で奥が「母屋」とのこと。生家と母屋という2つの呼び名が同時に出てくることには多少戸惑うけれど、重要なのは「生家」、手前の藁葺き屋根の建物らしい。

この藁葺き屋根の建物が「生家」。もともとの生家が改築され、1993年には慶尚北道の記念物に指定され、現在では遺族と亀尾市が管理をしている。1993年と言えば韓国経済の絶頂期、結果的に韓国を経済大国へ導く道筋を作った朴正煕が再評価されるには絶好のタイミングだったのだろうと思う。

1900年頃建てられたこの家はこれでも改築され柱も増やされていて、それ以前はもっと貧しい家だったとのこと。しかし日本人にはこの家がどの程度の「荒ら屋」なのかがピンとこない。正直それなりのクラスのホテルのオンドル部屋も私には多少貧相に見えるし、私には「藁葺き屋根だから貧しそう」という感覚もない。

ここは幼少期の朴正煕が勉強をした部屋、ということなのだが、今の日本でも子どもが個室を使えるのは結構贅沢だぞとも思ったけれど彼は5男2女の末子。つまりは「この窓のない部屋で頑張って勉強した」ということだな。

「生家」とその周辺には、台所や農機具、井戸などが残されている。1920年前後の韓国の農家として、どの程度貧しいのかはやっぱりピンとこない。結構どこもこんな物じゃなかったの?と思わないでもない。

当然のごとく、敷地内には「民族中興館」という記念館もある。「中興」という言葉がいかにも朴大統領向けだ。

小さなドーム状の建物にあるホールでは「朴大統領と韓国の発展」的な動画が上映される。

館内には土産物だって売っている。マニアさんにはたまらないかもしれない。私は台湾・慈湖旅遊中心の蒋介石親子グッズを思い出してしまった。どちらもそうだったけれど、肖像はともかくこういうマンガ的なイラストで故人を描くのってまずいんじゃないの、と思わないでもない。私が神経質なだけなのかな?

私がここを訪問した2018年には騒ぎは多少収まってはいたけれど、韓国では朴正煕の娘である朴槿恵元大統領が逮捕されていて、少し前にはここに囚人服の朴槿恵案内板が設置される騒ぎが起きていた。

更にはこの朴正煕大統領生家、以前は「追悼館」があったのだが、2016年に放火の被害にあった。娘である逮捕された朴槿恵元大統領の行為に腹を立てた犯人による放火だったのだが、実はこの犯人、2012年には盧泰愚大統領の生家にも放火している。なんだかなぁ、だ。放火も結構な悪行だと思うぞ。

韓国の大統領の末路は結構悲惨だ。クーデターで権力を得た朴正煕は結局暗殺されたし、娘の朴槿恵未だに投獄中。歴代の大統領だって逮捕たり自殺したり死刑判決を受けたりと、退任後を穏やかに過ごせたという話はあまり聞かない。国情もあるのだろうけれど、お気の毒、でもある。

朴大統領の生家を見学した後は、亀尾駅に出て少し街を歩く。

うーん、ぱっとしない。大邱の空港からリムジンバスが直行する唯一の街だからと多少の期待もあったのだけれど、人口38万(2007)にふさわしい地味な街だ。ベッドタウンなんだろうか。

駅前の観光案内所でもらったパンフレットにも、山とか寺とか公園とか、どこにでもありそうなものばかりが目立つ。朴大統領の縁で工業都市となったそうなのだけれど、工場見学などもみつからない。温泉があるらしいけれど、韓国の温泉がスーパー銭湯の域を出ないことは経験的に知っている。

このまま電車で帰るのもつまらないので、街の人に教わったタッカルビの店に入る。

タッカルビはお安いのが良いし、安いが故にキムチや野菜、副菜がセルフサービスで食べ放題なのも良い。副菜でビールを飲みながら鶏肉が焼けるのを待つ。もちろん締めは焼き飯だ。

東大邱にもタッカルビの店くらいあるだろうけれど、私はまだ見つけていないし、あったとしても多分宿とは反対の駅南側だ。だったら亀尾で食べていくのも悪くはない。韓国には少なくとも年に一度は来ているけれど最近は外食も減っている。タッカルビなんか食べるの、何年ぶりだろうなぁ。

朝東大邱を出て、ムグンファ号で東へ約30分の倭館、漆谷、そして亀尾への日帰りは、社会科見学的には個人的にとても興味深いものとなった。韓国の現代史に興味のある人は、このコースをたどってもそんなに後悔しないのではないかと思う。

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