2018大邱10 東大邱から電車を使って河回村に日帰りをした件② 仮面博物館
案内所の説明によると帰りの246バスも1時間に1本以下の頻度しかない。これは結構重要なことのようで、係のおばさんは訪問者全員にバスの時刻表を配っている。帰路はできるだけ246バスの出発時間にあわせて入場券売り場/シャトルバス降り場に戻ってきたい。
入村券に入場料金が含まれている「仮面博物館」はそんな時の時間つぶしに便利そうだけれど、時間がなくて見ることができないのも残念なので、まずはここを見学してみる。
河回の仮面博物館は1995年にオープンした。そんなに古い施設じゃない。
河回には「河回別神グッタルノリ」と言う伝統的な行事があり、そこでは豊作を願って神様を楽しませるための仮面劇が行われてきた。1928年を最後にこの行事は途絶えてしまったのだけれど、地元の若者達などの努力で1977年に復活したという、なかなか良い話がある。ここに仮面博物館があるのは、そんな経緯もあって、だ。
中には国宝もあるらしいのだが、どれがその国宝なのだか私には分からなかった。更に「多くの昔ながらの河回の仮面」はソウルの国立中央博物館にあり、ここに展示されているのはレプリカ、というか館長さんなどが作った「新作」なのだそうだ。なるほどねぇ。
更に館内を進むと、なんだか河回っぽくない仮面がいろいろ出てくる。
いや、この人に至ってはうちの国の人で、しかも本来仮面は被るけれど展示されているのはトリックアート的な絵。仮面じゃないし。
そう、ここ河回仮面博物館は5つの部屋に分かれていて、河回の仮面を展示しているのは第1展示室のみ、残りの第2-第5展示室では「世界の仮面」を展示している。そうだったんだねぇ。
正直なところ、私は舞踏会で使われた仮面を見るためにわざわざ河回までやってきたのではない。出来たら河回村、せめて韓国の仮面について、もう徹底的に粘着的に紹介して欲しいところだったのだけれど。まぁ、それだけじゃ入場料を取る程の展示ができなかったのかもしれないな。
館内には土産物店もあり、仮面グッズがいっぱいだ。仮面マニアの人にはうれしいのかもしれないな。
仮面博物館はそんなに大きな博物館ではない。見学時間は、仮面についての関心が「ごく普通」の私で約30分、駆け足ならもう少し短くなるかだろうか。バス待ちの時間が30分あれば十分見て回れる。もしかしたら15分なら15分で、なんとかなるかもしれない。
でもまぁ、先が読めないのなら、到着時に見ておくのが正解だとは思う。