世界、大人の社会科見学!

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香港・深セン

2018台風香港④ 2018年5月にオープンした元ビクトリア監獄 ”大館” をわくわく見学した件2

ツアーは旧中央警察署から旧中央裁判所、そして旧ビクトリア監獄へと移動する。ここは法廷だった場所だが結構狭い。当たり前だけれど、審議も現代よりは雑だっただろう。

「警察が被疑者を捕まえ、敷地内の裁判所で審判し、敷地内の看監獄へ送る。19世紀の香港は警察に "convenient" でした」とガイドさんはふざけてみせる。まぁ21世紀でも似たような国はまだあるだろうし、その存在を隠しているところもありそうだけれどねぇ。

ちなみに香港は狭い割には刑務所は少なくなく、一般人は立ち入れない島にある喜霊洲、懲教博物館の隣接するスタンレー赤柱監獄、そのご近所で比較的待遇が良いとされる馬杭監獄、空港のあるランタオ島南にある塘福懲教所や石壁監獄、九龍東部の壁屋監獄、大欖の懲教所と女子刑務所などなど、比較的規模の大きい刑務所だけでもいろいろある。(赤柱の懲教博物館には他にも油麻地など随所にもあるという資料があったけれど、あれはさすがに留置場などもカウントしているのだと思う)

そんな中ここビクトリア(域多利)監獄は最も歴史が古く、あのホーチミンも一時拘留されれていた刑務所だ。

アジアの刑務所だけれどどことなく洋風なのは、イギリスの仕様なのかもしれない。同じく18世紀にイギリスによって作られた、世界遺産であるパースのフリーマントル刑務所の獄舎は3階建てだけれど、ここは2階建てだ。

獄舎には3人は眠ることができるだけのベッドが置かれていたけれど、かつては最大7人が収容されたこともあるらしい。7人となるとこの狭いスペースに3段ベッドや4段ベッドが2台置かれていたとしか考えられない。もうちょっと頑張ればカイジの5段ベッドに届くけれど、あそこは檻のない広い空間だったから、ビクトリア監獄の方が辛そうだ。

敷地内にはいくつかの獄舎跡があるが、どの獄舎がいつまでどのように使われていたのかは分からなかった。

旧獄舎は「旧獄舎」として展示され、一部は「バー」として、また一部は展示室としても利用されている。中には香港の刑務所の食事事情の変遷など、かなり興味深いものもある。

同様に1992年とこちらも結構最近まで使われていた台北の景美看守所とは違い、食事が一人分ずつ盛り付けられれている。同じ中国文化圏とは言えそこはイギリス植民地…いや、2006年ということはその時代を過ぎても個別盛り、だった。刑務所的にはこちらの方が合理的ではある。

イギリス人の作った刑務所、当然の様に運動場がある。フリーマントル刑務所では、囚人は基本日中の時間を運動場で過ごすように定められたいたということだったけれど、香港でもそうだったのだろうか。獄舎にはエアコンはなかったと言うから、だとしたら狭い場所に閉じ込められるよりは良かったかもしれない。

運動場から塀を眺める。狭い香港、塀の向こうはビルディングだ。

ちなみにこの塀を反対側から見るとこうなる。そんなに高くない。これは脱獄防止のため監獄側を掘り下げているためだ。

ちなみに外側にはまだ「刑務所につき駐車禁止」のサインや ”Victoria Prison” のサインも残っている。

大館にはまだまだ見所がある。かつて洗濯作業場だった大階段はステージとして利用されていて、ダンス映画のフェスティパスをやっていたし、

何に使っていたのか全然分からない建物は、それなりに規模の大きなコンテンポラリーアートの美術館として公開されている。

更にはカフェやレストランもあったりして、ここ大館は本気で見学すると半日くらい過ごせてしまう内容の濃さだ。これは入場無料、ガイドツアー無料なのだから、香港政府と香港ジョッキークラブはなかなか良い仕事をしてくれたと思う。

歴史的な建築物が多い香港・中環の中でも、ここ大館の旧中央警察署や旧ビクトリア監獄は最も魅力的な建築物の一つだ。しかも懇切丁寧な案内つきで見学しやすく開放されているのだから、これを見逃す手はない。

まぁ、お好きな人には、だけれど。

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