世界、大人の社会科見学!

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香港・深セン

2018台風香港⑤ 中環で古い建築物を見つつ、沾仔記の本店と支店で雲呑麺を食べた件

旧中央警著やビクトリア監獄であった大館のみならず、中環に土地柄古い建物が少なくない。

その中でも重要なものは香港法定古蹟に指定されているのでそれを参考にするのが一番だけれど、最近私は訪問先を決めないでふらつくことの方が多くなってきた。まぁ事前調査が面倒だということもあるのだけれど、行き当たりばったりには行き当たりばったりの面白さもある。

例えばここYMCA。

大館からもそんなに遠く無いこの魅力的な建物は、中環のYMCAは1901年に設立し、1918年、今からちょうど100年前にここが建てられ賃貸オフィスから移動してきた。由緒正しい建物にふさわしく1981年には香港二級歷史建築に指定され、そして2009年には香港一級歷史建築に格上げされている。

このYMCAの良いのは部外者でも中に入れることだ。内部には多分福祉施設である「必愛之家宿舍」「必愛之家庇護工場」、そして水泳教室などが入っていて、プールに向かう階段を見学者然として歩いて行けば、誰にも咎められることなく建物の中を見ることができる。

更にこの建物の前には、YMCAが建てられた1918年に作られた地下公衆トイレが残っている。

ほとんどの地下公衆トイレは今ではなくなってしまったが、このトイレだけは再開発を免れ生き残った。ただし既にトイレとしては使われておらず、どうやら倉庫として使われてるらしい。こんなトイレ跡の存在はちょっとやそっとの下調べでは分からない。行き当たりばったりの良さはここにもある。

そして沾仔記の本店で雲呑麺。

大館の企画展「大館百1面」によると中央警察署の職員も頻繁に通っていたらしいこの雲呑麺の名店は、この10年で13HK$の雲呑麺が31HK$になってしまったけれど、それでも十分に行く価値はある。インフレの激しい香港、そりゃまだ10HK$代の店だってないわけじゃないけれど、雲呑麺はHK$30前後が相場となっているので、この老舗が10HK$代というのは、まぁありえないな。

銀色の器に入ったラー油がこの店の特徴の一つなのだけれど、これは結構辛く味が分からなくなるので、入れるなら最後の方、麺を一口か二口残した辺りがよろしい。私は最近入れないかな?

大館の裏、坂を1ブロック登って西に行くと、孫中山記念館がある。日本では孫文という言い方が一般的だけれど、中国語では孫中山と書く場合が多い。

中華民国の初代臨時大統領であり台湾のみならず大陸中語でも「国父」と呼ばれるようになりつつある孫文は、この近くにあった抜萃書室という学校に通っていたため、たまたま売りに出ていたこの建物を博物館にしたとのこと。建物自体は孫文には無関係、なのだ。

展示物は撮影禁止だけれど、廊下や階段など建物の撮影は可能だ。

このなかなか美しい建物は「甘棠第」と呼ばれた1914年に完成した歴史的なものであり、しかもしっかりメンテナンスがされているので、「内部も無料で見ることができる中環の歴史的建築物」としても貴重な存在だ。

更には展示もなかなか充実していて、見学をしていると博物館のスタッフが解説、見学ツアーをしてくれる。孫文は留学などで日本とも関わりがあり、展示も解説もとても興味深い。なによりこれが無料というのは素晴らしいではないか!

更に西に歩き、香港大学の医学博物館を目指す。どうやら「心霊良方」というおもしろそうな企画展をやっているらしい。

時は土曜日の午後2時30分、ネット情報では月曜以外夕方5時までオープンしているはずだったのだけれど、この日は午後2時終了。がっかりだけれど、いくら「下調べ」したって、現実はこんなもんだ。

「がっかりだぁ、がっかりだぁ」と言いながら中環に向かって歩くと、文武廟の前に出る。

文武廟は1847年に建てられた道教の寺だ。1847年と言えば既に香港が英国の植民地とされていた時代で、そんな中、中国文化である道教の寺院を建てたというのは、なかなか頑張ったのではないか、という気もする。

文武廟の左右には個人を祀るタイルがたくさん並んで貼られている堂があり、多分これは墓所かそれに替わるもの、なのだろうと思う。さすがに撮影はできなかったけれど、土曜日だったせいもあってか、親族と思われる人たちが多くやってきてお祈りをしていた。中国の人たちの家族や先祖を大切にするよなぁ。家族以外には笑顔はあまり見せないくせに。

と、文武廟の前に何かサインがでている。

”T1”。これは「戒備」「台風がくるから準備してね」という意味だ。台風が香港まで800kmの距離にあることが基準とされる。

じゃぁ次のレベルは”T2”かというとこれが”T3”で、これは「強風」。もう台風は十分近づいていて暴風が吹くよ、の意味。

そしてこの次は”T8”。これは「烈風或暴風」のサインで、T8が出るとフェリーは止まり学校や役所などは閉鎖となる。

”T8”の上には ”T9”、"T10" というシグナルもあり、これらは「烈風或暴風風力增強」そして「颶風」。T10のシグナルは普通10年に一度くらいの出来事らしいのだが、今回はこれが来た。

この時はまだ、「雨風が強くなったら嫌だなぁ」程度の気分で、中環を歩く。店舗では、ガラズ窓にガムテープか何かを貼っている人が目立ち始めた。どうやらこれは台風への備えらしいのだけれど、この程度のテープがどの程度役に立つのは個人的には結構疑問だ。

お? 沾仔記?? 妙に小ぎれいな沾仔記があるぞ?

本物かなと思いつつ階段を降りてみる。もし本物の沾仔記なら、もう1杯くらい食べても良い。

メニューが本店と全く変わらない。どうやらここも沾仔記なのだな。

本店は「街の食堂」といった感じで、狭いし雑然としているけれど、こちらの沾仔記はちょっと小ぎれいだ。味は本店で食べてから2-3時間しか経ってないせいもあるかもしれないけれど、心持ちこちらの店の方がすっきりしている気がする。あ、ここでは牛肉を入れたからその影響もあるのかな?

ランチを2回沾仔記の雲呑麺で済ませるという暴挙ではあるけれど、それなりにおいしいし何より「ここでしか食べられないもの」なので満足だ。T1シグナルのなか、スターフェリー乗り場に近いIFCまで歩く。

おお、ついにNESPRESSOはIFCに出店するまでになっていたか!

正直「ただのインスタントコーヒー」としか思っていなかったネスレのコーヒーだけれど、ネスプレッソのおかげで株価もどんどん上がり偉い勢いのネスレ、今度はスタバとも提携するのだそうだ。新しもの好きな香港人は様々なフレーバーのカプセルを試している。私には縁はないな。

さて、今日ここまでのルートを地図でまとめるとこうなる。

狭いって言ったってそれなりの土地はある香港、大館が魅力的だったとは言え 、こんなに狭いエリアで半日を過ごしたことを再度認識する。

今知ったのだけれど、これは今年Forbesの推薦を獲得したポッティンジャー香港ヘリテージウォークを二回り程ちんけにしたようなコースだったようだ。

歴史的建築物をテーマに歩くと、どうしてもこういうルートになりがち、なんだろうな。

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