youtube動画 プライオリティパス・ラウンジ ベトナム 香港・深セン
2018台風香港⑪ ベトナム/ダナンのプライオリティパスが使える”CIPオーキッドラウンジ”が、シャワー以外は大変秀逸だった件
2022/10/03
ベトナム/ダナン発→韓国/大邱行きベトジェットVJ870便のチェックインは、おおよそ出発3時間前の9:35から始まる。
「おおよそ」と書いたのは、先発の韓国便である11:45発ソウル行きVJ878便のチェックインがほぼ終了するまで待たされるからであって、出発1時間50分前の9:35にはソウル行きの列にまだまだ人が並んでいる。大邱とサインの出ているカウンターもソウル行きの乗客を扱っていて、目線を送ると「待ってて下さいね」とばかりに頭を下げる。はいはい、待ちますとも。
約2時間前なのだから、仕方ないかもしれない。でも、早くラウンジに行きたい身にはきつい。
そう、ダナンの街を7km以上歩いて汗まみれになった私は、早くラウンジに行きたかった。
チェックインを済ませ、これも結構行列が出来ているセキュリティチェックを済ませ、出国後右に行きエレベーターに乗る。ここがダナン国際線のCIPオーキッドラウンジのようだ。キャセイドラゴンのF/C乗客のみなさん、ヴェトジェットなんかの私が使わせていただいて、申し訳ないです。
ラウンジにはダイニングエリアと休憩エリア分離されていてなかなか広い。12:05には成田行きのベトナムエアラインもあって、日本語が多く飛び交う。まずはミールをチェック。
はなまる!!これは東南アジアの空港ラウンジの中でもトップクラスの充実ぶりだ。
もちろんそんなに豪華なモノがあるわけでもないけれど、ホットミールが10種類以上置いてあるラウンジはそうない。そしてさすがベトナム、どれもなかなか味が良いのだ。
フォーやらインスタントラーメンもあるけれど、麺を丼に入れラップをしその上にスープを置いてある。この気配りがうれしいうじゃないか。
ビールはいくつかの銘柄があったけれど、せっかくのダナン、虎のマークのラルーにした…、つもりだったのだが、よく見たらタイガーじゃん!
ベトナムは国を挙げて料理がおいしい。その辺の観光客向け安レストランに「もうここでいいや」と入ったらセットのスープからおいしくて驚いたこともある。
そして空港ラウンジの、無造作にチェーフィングディッシュにいられている料理さえ、他国のそれより頭一つ抜きん出ている。すごいよなぁ、ベトナム。ダイニングエリアの隅でいただこうじゃないか。
どうしてベトナムは料理が美味しいのかよく考えるのだが、多分理由の一つにはそ勤勉な国民性があるのだろう。
その点、近隣のタイも料理がおいしいけれど、あっちはどちらかというと享楽志向のせいだ。
そしてその2カ国に挟まれたカンボジアは…、悲しい歴史で文化の継承がいったん途絶えちゃったからねぇ…。
ダイニングエリアの奥には、様々な椅子が置いてあって、自分好みのスタイルでくつろげるのだが、ダナンのオーキッドラウンジはそのバリエーションが極めて豊富でユニークだ。
一番奥にあるのは、1辺1m強の四角い空間。手前にはテーブルもあり、飲み物やPCも置ける。なんとなく相撲の枡席を思わせる。
体を伸ばせはしないけれど靴を脱いで膝を曲げれば横になれるので、なかなかくつろげる。
しかしオーキッドラウンジとしてここが ”NAP Box” なのだそうだ。
確かに内部は証明が落とされていて、その意味ではうたたねはしやすい。でもオットマンがないから足を上げて伸ばせないんだよなぁ…、残念。
15分程度のうたたねならば、むしろラウンジの隅にあるマッサージチェアの方が良いかもしれない。
メニューを英語にしても何をどうすれば良いかはあまり分からないのだけれど、とりあえずリクライニングさせてオートっぽいモードにしておけば、気持ちよく目を閉じられる。
しかし、ただ一つ、このラウンジにも弱点がある。それがシャワーだった。
私はラウンジに入ると、多くの場合真っ先にシャワーを予約する。キャリアのファーストクラスラウンジでもない限り、ラウンジのシャワーは結構混むことが多いのだ。
オーキッドラウンジでもまず「シャワーをお借りできますか」と尋ねたのだが、「お手洗いにあります。タオルも用意しています。いつでもどうぞ」と笑顔で答えられ直行したのだけれど、そこにあったのはこれだった。
トイレの隅に個室と同じ広さのブースが1カ所だけあり、脱衣スペースがまるでない。
中で靴を脱いでは濡れてしまうのだろう。先客さんは靴を外に置いている。棚にはジップロックに入れられたとても「バスタオル」とはいいにくいスポーツタオルが入っているのだが、この方は荷物、そしてズボンまでもこの棚に置いてある。さすがに貴重品はないのだけれど、こうまでしなきゃだめなのか?
だめだった。食事も休息スペースもスタッフも最上級のダナン/CIPオーキッドラウンジだけれど、シャワーだけはだめだった。
しかしある程度準備をしていた私は、シャムスイポで1HK$払って買ったプラスチックの大型ショッピングバックに貴重品と着替えを入れ、中に2つか3つあったフックに袋と脱いだ服をひっかけ、タオルは二つ借りて丹念に体と足の裏を拭いて、なんとか汗を流し着替えることができた。
ちなみにボディーシャンプーは一応あるし、トイレ手洗いシンクの右隅には一応ドライヤーもある。
私は声を大にしてダナンオーキッドラウンジの経営者さんにいいたい。
「このラウンジ、シャワーさえ脱衣スペース付きにデザインを変えて増雑すれば、東南アジアでもかなり上位のラウンジになりますよ?」